函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

導火線に火が付いたアベ政権

2018年03月11日 11時11分58秒 | えいこう語る

▼【文書作成者→佐川長官→アソウ財務大臣→アベ総理】。昨夜、私が見た夢の「国会爆破テロ事件」で使用された、時限爆弾の導火線の配置図だ。

▼森友学園への公有地売却問題。朝日新聞が報じた文書書き換え問題で、文書担当者が自殺した。その自殺が火種となり導火線に着火し、次に、佐川国税庁長官に飛び火し、辞任に追い込んだ。

▼さらに、導火線の火はアソウ財務大臣に移り爆発し、最終的にアベ総理の元に導火線の火が移って、国会が爆発した。その爆音で、私は布団から飛び起きたのだ。

▼森友学園問題から端を発した『忖度事件』は「国会爆破テロ」という終結を迎えてしまった。追い詰められたのは、末端で文章を作成した役人だ。彼は自殺という自爆テロを挙行し、導火線に火を付けたのだ。

▼夢から目が覚めたのは、午前3時だ。自爆テロなどという夢は、目覚めが悪い。すぐには寝付けない。そこで「寝床文庫」から、一冊取り出した。保坂正康著「あの戦争は何だったのか」だ。

※昭和12年【大本営政府連絡会議】というのが設置され、出席者は、大本営側から参謀総長・軍令部総長、政府側からは首相・陸相・外相・海相・蔵相・企画院総裁で、事務方は陸海軍省の軍務局が握っていた。▼ここで決定した議案は次に天皇が列する【御前会議】にかけられる。しかし、御前会議はあくまでも決定事項を追認する場に過ぎず、大本営政府連絡会議が、実質上の国策決定の最高機関であった。▼とはいっても、大本営側は【統帥権の干犯は許さない】の名目で、軍事作戦や軍事行動計画について、一切その内容を漏らさずに独断で決定してしまうようになっていく。▼むしろ軍事作戦を円滑に行うために、いかに政治側を利用するかという目的で、この会議を使うようになっていった。・・・こんな文章が目に焼き付いたのだ。

▼【統帥権干犯は許さない】この言葉で、私は、つい最近亡くなられた俳人の金子兜太さんを思い出した。金子さんは東大を卒業後、日銀に入行し、海軍主計中尉で出征している。

▼南洋の激戦地を生き抜き、捕虜になり戻ってからは反戦運動にも参加し続けた。「アベとかいう変な人に痛切な危機感を持つ」といい【アベ政治は許さない】と揮毫し、その用紙が、全国で掲げられた。『アベ』と書いたのは、漢字じゃもったいないとも話していた。

▼俳人の金子さんは、無理やりに改憲を急ぐアベ政権に対し、最少の文字で、反戦の意を表したのではないか。その言葉には【統帥権干犯は許さない】という、軍隊の凶暴性を訴えていたのではないかと推測する。

▼夢でも「国会爆破テロ事件」などというのは御免こうむりたい。12日の月曜に、財務省は国会に「森友文書書き換えを認める」報告をするという。

▼野党は、質問の前に【アベ政治を許さない】の用紙を一斉に掲げ、抗議を示してもらいたい。勝ち誇ったように声を荒げる野党共闘より、金子さんの短い言葉に、国民の怒りが凝縮しているからだ。


     世の闇に朝日さす   ※新聞の使命

     忖度の 公僕人事 黄泉の国  
                 合掌  三等下