おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

イタリアンで幸せ過ぎる夕べ

2010年12月18日 | お出かけ
美し過ぎる市議、
美し過ぎるスパイ、などなど
○○過ぎるという形容が流行りましたね。
過ぎたるは及ばざるが如し、という
礼節を重んずる孔子の故事成語がありますが
昨日は幸せすぎて何が悪い、という夜でした。

昨日は久々の美食会。
メンバーはHさん(Homme)、Hさん(Femme)
そして社会人になってめっきり大人っぽくなったAちゃんの4人。
街は忘年会シーズンまっただ中で
珍しく駐車場の満車ランプが点滅するハナ金(死語?)。
我々は松葉町にあるフラスカティさんへ向かいました。

「そう」でお世話になったお礼をお伝えし
さっそくテーブルへ。
実は空腹がピークに達していて
メニューの説明を伺ってるだけで
ヨダレのやり場に困るほどだったんです。
悩んでいる余裕もないのでおすすめのコースに決定。
まずはビールで乾杯!
グッと飲み干すと胃の形状があらわに。
胃壁をビールがツツツツと撫でていきました。

さて、アンティパスト。



バーニャカウダ

フラスカティさんの定番です。
季節の野菜をアンチョビが効いたソースで頂きます。
中でもコールラビと里芋が美味しかった!



鯛とラ・フランスのマリネレモン風味、石巻柿のビネグレット

二品目のアンティパストです。
めちゃ美味い!
しばし歓談を忘れ食べることに集中。
傍から見ると険悪な仲の4人みたい。
各自目をつぶって堪能しました。
酸味と甘みがお口の中でハーモニー。
素晴らしすぎる競演です。


ここで白ワインに切り替え。



ソービニオン・ブラン100%。
品種独特のフルーティさに加えて安定感もあり、
オイリーな味わいにもマッチ。
次のプリモピアットまで十分応えてくれました。


プリモピアット。



猪の赤ワイン煮とタリアテッレ

赤ワインでじっくりと煮た猪のブロックと
そのブロードを絡めた幅広パスタに
まるで雪が降り積もったようなパルミジャーノ。
かなり塩分もあり濃厚ですが
今夜は大和撫子でなくセニョリータになっちゃいます。
ぺろりと平らげました。


白ワインも空いたので赤ワインへ。



ピエモンテ州で僅かに作られている
「ルケ」という土着の品種を使ったワイン。
ビンテージも2002年と誇らしげ。
ハートを鷲づかみされました!
小人になってグラスの中で入浴したいぐらい。
それか小瓶に詰めて
嫌なことがあったら嗅ぎたいぐらい。
それぐらい素晴らしい芳香なんです。
スミレの蜜を採取した蜂蜜みたい。
味わいも形容しがたい優しさと余韻。
香りが無くなるんじゃないか?
というぐらい嗅ぎまくりました。あ~幸せ。

幸せに酔いしれていたら
セコンドピアットが運ばれました。

Aちゃんのメイン。



熊野地鶏の炙り焼き グリーンペッパーソース
人のものまで手を出す私。
お肉がジューシーでソースも程よく刺激的。
付け合わせのキャベツのマリネも絶品でした!


H(Femme)さんのメイン。



熊本褐牛(←以前阿蘇山で頭突きされた…)タリアータトリュフ風味。
上質の赤身のあか牛がレアに仕上げられ
黒トリュフのシュレットが贅沢にトッピングされています。
とんでもなく美味しいです。

そしてH(Homme)さんと私がシェアしたメイン。



沖縄やんばる豚のカステリロマーノ風

二人でなければオーダーできないロースト。
それだけ厚切りで豪快な焼き上がりです。
サシなどは入っていない赤身が
上質な脂身に覆われています。
ウルトラ美味しいです。骨までしゃぶりました。
美味しい、美味しい、連呼していたので
きっと豚さんも成仏してくださったでしょう。
付け合わせの自家製ピクルス、レンズ豆
そして憧れていた「プンタレッラ」!
「ファットリア葦毛の里」さんでも作っている
冬の一定時期しか出荷されないイタリア野菜です。
しっかりソテーされていますが
土の香りがするっていうか味が濃い。
フラスカティさんで出会えるなんて本望です。
お皿の上で一同に会したメンバーがタッグを組んで
私の味覚を魅了する。素晴らしいです。

最後にデザート



ピスタチオのジェラート

ローマで食べて感動した一品。
現地よりあっさりしてましたが
ナッツのザラザラ感が心地よく
いつまでも舌の上でフレーバーがダンス。
これまた美味しいですよ。

エスプレッソの大人の苦みを味わい
ようやく落ち着いて近況報告などしながら
3時間のディナータイムにピリオドを打ちました。
至福のひとときってこういうことを言うんですね。

しかもうれしいことに
シェフが「そう」を大変評価してくださって
これからも応援しますですって!
涙が溢れそうになりました。

食を愛で、稚拙ながらも表現し、
それを評価してくださる方がいる。
ああ、人生バラ色!日々精進!(?)
興奮して昨夜は眠れませんでした。
ちょっと寝不足ですが昨夜の余韻に浸って
ひとりニヤケ顔の私です。
Hさん、ありがとうございます!


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