おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

東奔西走・仏蘭西紀行2019/シャンパーニュの里ランスへ

2019年04月25日 | 旅(海外)
ストラスブールを後にして向かったのは
シャンパーニュ地方の中心都市ランス。
シャンパーニュのメゾンも点在している街です。
20〜30代前半は無理のシャンパン好きで

「死水はシャンパーニュにしてくれ」

と周りに伝え歩いたほど。
生前葬を開いて人生を振り返り
シャンパンファイトするなんて夢もあったっけ(笑)
ところが今はそこまで欲しません。
微発泡やスティルワインは余裕で1本飲めますけど
シャンパーニュ1本は絶対無理。
そんな体になってしまいました^^;
よってメゾンめぐりなどは割愛。









ランスのノートルダム大聖堂

13世紀初頭に着工されてゴシック様式。
歴代のフランス王が戴冠式を行った
歴史と由緒のある大聖堂です。
パリのノートルダム大聖堂を悠然と表現するなら
こちらの大聖堂はエレガントなイメージです。
あ…パリのノートルダム大聖堂については
また後日書かせていただきます(涙)



ランスの目抜き通り

朝からシトシト降っていた雨も上がり
青空が現れました。



カフェにてシャンパンブレイク

グラスのシャンパーニュが多数。
さすがランスですね。



お部屋でシャンパンブレイク

シャンパーニュの里といっても
やはりカフェやレストランではお高め。
1本は飲めないとはいえ
1杯では済みません。
主人に冷ややかな目で見られたので
カフェ呑みを切り上げて部屋呑みへスイッチ。
また、この後訪ねるレストランで
暴飲暴食(特に飲)しないよう
シャンパーニュのアペリティフで
飲酒量をコントロールする目的も…
食べ盛りの子供達の
旺盛な食欲を鎮静させるため
外食前に安いパンを食べさせる行為に似ていますね(笑)


地元の人々で賑わうレストランへ。



お口取り

アラレ?フランスにもあるんだ(笑)



牛肉のタルタル イタリア風

合法タルタルステーキです。
生肉を食べなくなって久しい…
潔い赤身肉のタルタルを
トマトとパルメジャーノ・レッジャーノで
イタリア風に仕立ててありました。



付け合わせ

タルタルを頼むと付いてきます。
「多いけど大丈夫か?」
と何度も訪ねられました。
全然大丈夫です(笑)
以前よりも随分ボリュームが大人しくなりました。
フランスだけでなく世界全体が
健康志向に傾いているのでしょうね。
初めて渡航した際は
一人前の圧倒的なボリュームに
仰け反ったものです。
日本では大食いで名を馳せた私も
ドギーバッグが欠かせませんでした。



帆立貝柱のソテー トリュフのリゾット

魚介類が食べたくてチョイス。
お米の感覚も懐かしかったのもあります。
どちらかといえばトラディショナルですが
食後感は見た目よりも軽やか。
とても美味しゅうございました。



豚肉のノルマンディー風

豚肉のソテーに
ノルマンディー地方の名物である
林檎とクリームたっぷり。
素材が良いので間違いない美味しさ。
乳製品のクオリティが高過ぎます。
もちろん豚肉も林檎もはるか格上。


街場のカジュアルなレストランでしたが
明るい雰囲気とフレンドリーな接客が好印象。
パリのビストロのような
ワチャワチャした感じがなく
落ち着いて食事ができるのが有難かったわ。
おかげさまでワインも一本で収まり
腹塞ぎ(?)が功を奏したようです。


あ、今更ですけどストラスブールで食べた
野菜入りチーズサラダの写真がありました。



セロリかと思ったら全部チーズ…
掘ってもバラしてもチーズ…
チーズにうるさい私を
いろんな意味で黙らせる一皿でした。


つづく…

東奔西走・仏蘭西紀行2019/アルザス、コルマールへ日帰り旅

2019年04月24日 | 旅(海外)
アルザス2日目は
ストラスブールから南へ電車で30分の
コルマールへと向かいました。
ライン川の上流にあるコルマールも
ドイツとの国境近くに位置します。
第二次世界大戦の戦災から免れたために
中世からルネッサンスの街並みが
今に残されている美しいところ。
この街に訪れるのは3度目です。



プティ・ヴィニーズ

小さなベニスと名付けられた一角。
20年前とほとんど変わりがありません。
木骨組でとんがり屋根の建物が美しいですね。
ここでも大陸の人々が
本気モードで自撮りしておりました^^;



マルシェ

この建築様式を見るとワクワクします!
どの街にも一つはあるマルシェの様相。
ようやくマルシェでお買い物ができます。




食後にゆっくり。また後で。



ビールでひと息

お肉屋さんが経営している
アルザス料理屋さんに伺いました。



豚の頭肉の煮込み

テート=頭の煮込みです。
タンや耳やら頭回りのお肉がゴロゴロ。



適度な食感が残してあり
やや酸味を効かせてあるので
単調さを感じさせず美味です。



ベッコフ

ベッコフ=ベーク・オフ。
火を落としたパン窯の余熱で煮込む料理です。
パン屋さんが火を落とすと
近所の主婦たちが
スフレンハイムの蓋つき土鍋を持ち込み
出来上がるまで井戸端会議をした姿が想像できますね。
スローフードという言葉はあまり好きではありませんが
定義ににぴったりな料理でしょう。
豚の三枚肉やジャガイモなどに
しっかり火が入った肉じゃがのような料理。
特別感はありませんが落ち着く味わいです。



ガトーショコラ


カフェでしめ



お店の外観



頭の家

コルマールの著名な建築家ブージェーが
1609年、商人アントン・ブルジェのために
建てたものだそうです。
あちこちに表情豊かな顔の彫刻があるため
頭の家と呼ばれています。



街並み


歴史がありそう







マルシェへ

この日のディナーは自炊を予定していたので
マルシェで材料を調達します。
あれこれ目移り。
拙いながらもフランス語を駆使し
現地の方とコミュニケーションが取れると
旅情を満喫できますね。
もう少しレベルアップしたいものですが…







コルマール駅

またいつか戻ってきます!



ストラスブール駅

夕暮れ時に戻ってまいりました。
このドームの中に歴史的建造物の
ストラスブール駅舎がございます。




ホテルで食事の準備

アパートタイプのこのホテル、
色々揃っているように見えて
包丁、またはそれに準ずるものがなく
急遽モノプリでナイフを調達しました。
ピーラーもないので
安いナイフでアスパラを皮むきしたら
本体まで切り刻んでしまい哀れな姿。



ささやかな夕食



ポトフーもどき

コルマールのマルシェで購入した
プティ・サレをコトコト煮込み
ポトフー風に仕立てました。
ストラスブールのオーガニックショップで購入した
シュークルートを添え物にして。
無農薬飼料・無殺菌乳・農家製のマンステールや
白アスパラのオーガニック卵の目玉焼き乗せなどなど
外食にはない素朴かつ豊かな味わいが何よりのご馳走。
しかし、この素材の力強さはなんなのかしら?
骨太の美味しさに魅了されます。
比較して一部を除く日本生まれの素材の弱さを再認識。
この現状を作り上げたのは
消費者のニーズなんですよね。
なんとかしたいものです…
何かと切実な岩倉市民より^^;


つづく・・・

東奔西走・仏蘭西紀行2019/アルザス、ストラスブールへ

2019年04月15日 | 旅(海外)
朝食後にサン・マロの旧市街を歩いて別れを告げ
次の目的地へと向かいます。
目指すはアルザス地方の中心都市、ストラスブール。
フランス西北部から一気に東北部へと向かいます。
パリを経由するわけですが
パリには主要な駅が4つあり
向かう地方ごとに発着駅が異なり
相互乗り入れしていません。
昔でいう、東京駅と上野駅のような関係性ですね。
若い人はなんのこっちゃ分からないと思いますけど(笑)

ブルターニュ地方発着はモンパルナス駅で
アルザス地方発着はパリ東駅。
モンパルナス駅とパリ東駅間はメトロを使います。
TGVの乗り継ぎ時間は約50分。
50分あれば・・・とお思いでしょうが
これが全然余裕ないのです(汗)
国鉄のモンパルナス駅から
パリ東駅へと向かうメトロ4番線のホームめちゃ遠い。
加えてアップダウンがかなりあるので
大きなスーツケースを抱えて
人を掻き分けつつ突き進むのは
非常に困難かつしんどいです。
モンパルナス駅ー東駅間は12駅もあるので
それだけでも結構時間がかかり
メトロに乗りながら
「もう無理だぁ」
と諦めてました。
しかし、東駅に到着すると
なんとなく間に合う気がしてきたので
大和撫子の恥じらいをかなぐり捨て
大股でずんずん進み
階段をエッホエッホ登っていたら
急にスーツケースがフッと軽くなりました。
主人が手助けしてくれたのかと思い


「自分で持てるから大丈夫!」


と振り返ったら
素敵なパリジャンが手を貸してくれています。
どこからどう見ても紳士なので
お礼を言って階段の上まで運んでもらいました。
主人曰く「それはそれは憐愍を誘う後ろ姿」だったそうです(笑)
見るに見かねて助けてくれたんでしょうね。
優しいパリジャンに感謝!
ちなみに女のか弱さを振りかざす気がして
男性に荷物を持ってもらうのが苦手です。
男社会で生きてきたサガですね。
可愛げがなくてすみません。
お年寄りになったら労ってください^^;




乗車5分後にTGV発車。
間に合ってよかったけど、心臓に悪いわ〜。
あまりに急いでいたためビールを買う時間がなく
車中でポケット瓶入りのカルヴァドスを飲んでいた私は
ええ、根っからの酒飲みです。





ストラスブール到着!

ブレッツェルとビールを飲むと
ドイツの近くに来たんだな、と実感。
そういえば荘厳なストラスブール駅が
巨大なドームのようなものに覆われていました。
調べてみたところ
伝統的な駅舎と現代建築を融合させたんだとか。
建物の保護にもなるし一石二鳥かもしれませんね。



西陽を受けるノートルダム大聖堂

パリやサン・マロの聖堂にはない趣です。



iPhoneの広角レンズにも収まりきりません



ドイツ様式の木骨組建築

リトルワールドのアルザスゾーンみたいですね。
じゃなくてこっちが本家か…
愛知県民なら知らない人はいない
リトルワールドについてはこちらをご覧ください。


夕食は勘を頼りに選んだレストランへ。
入店するとギャルソンが
不自然な大阪弁で迎えてくれいました(笑)
以前に大阪を旅したことがあるそうです。
「してまんねん」とか「おおきに」とか
吉本新喜劇で覚えてきたのでしょうか。



タルト・フランベ

アルザスを代表する郷土料理。
薄い生地にスライスした玉ねぎとラード(三枚肉の加工品)
フレッシュチーズをトッピングして焼き上げます。
ドイツのツヴィーヴェル・クーヘンと同類項です。
ビールのお供に最適ですよ。

あと、衝撃の料理を頼みましたが
写真を撮り忘れました。
チーズ入りのサラダを頼んだつもりが
サラダ入りのチーズでした(笑)
野菜の所在が分からないほど
シュレッドしたチーズが幅を利かせています。
全部食べたらチーズ許容量限界に達します。
しかも極太のソーセージがドン!と真ん中に。
サラダの定義がわからなくなる料理でした。



シュークルート

アルザスに来たら外せない一品。
フランス語でシュークルート、
ドイツ語でザワークラウト、
両方とも発酵キャベツを意味。
お肉のビジュアルが圧倒的ですが
あくまでも主役は発酵キャベツで
シャルキュトリーに発酵キャベツを合わせた料理です。
ブーダン・ノワール、ソーセージ、塩漬け豚、
ベーコンやチョリソーなどよりどりみどり。
発酵キャベツが合いの手となって
軽やかに速やかにお肉の消費を促進。
繊維質不足で渋滞しがちなお腹も
スーッと通じが良くなりますよ〜


味覚の記憶にしっかりと刻んだので
なんちゃってシュークルート、また作ります。


つづく…

東奔西走・仏蘭西紀行2019/サン・マロ歩き

2019年04月14日 | 旅(海外)
夜中に雨が降ったようですが
目覚めたら快晴の様子。
どれどれ…と窓から体を乗り出して
海を見ると信じられない光景が…




ドッ


ヴァーン!

え?車道が水浸し…
路上に止まってる車も大量に潮を被ってるけど
ボディやエンジンは大丈夫なの?

満潮かつ季節は干満差が最もある春、
そして突風でシケているいるのもあり
ドッバンドッバン車道に波が打ち寄せていました。
突風と潮を受けてよれよれしながら
ジョギングする人多数。ツワモノ揃い。
特別なことではないようなので
気を取り直して朝食をとることにします。









ついつい取り過ぎてしまう



ポーションバターもボルディエ♪


ヨーグルトも美味

日本では100%米朝食で
お米とお味噌汁を補充しないと
一日使い物にならない体質です。
しかしフランスにいる間は
不思議とご飯が恋しくなりません。
パンとハムとチーズがあれば幸せ。
もちろんそれぞれが美味しいことは当然ですが
補給する水が硬水であることも
体調や嗜好に影響すると聞いたことあります。
どうなんでしょ?
腹ごしらえもできたので
サン・マロ旧市街へと向かいます。



そこって砂浜だったよね?

なかなか見られない光景なので
飛沫がかかることを恐れず
荒波を眺めながら歩こうと思うも
突風で体が押し戻されます。
体力を倍使いそうなので迂回ルートで。



要塞もすっかり孤島化



旧市街正門



入江の港は穏やか















20年前にAtsuと泊まった宿発見!



宿の前のアイリッシュパブも!

夜遅くまでウダウダ飲んだな…
宿は民家みたいな様相でして
フロント的なものはありません。
翌朝は早朝出発だったため
「merci!」と認めた手紙と
料金をお部屋に置いて後にしました。
お金、足りていただろうか…





もう一度ボルディエへ

歴代のバター作り機器が展示してあります。
まだまたバターを買って荷物は増えるばかり…


網目のように張り巡らされた
旧市街の路地にも海風が吹き抜け
体が芯から冷え切りました。
体が冷えるとたちまちエネルギーが奪われ
突発的にお腹が空きます。



っていうことでビストロでランチ


そりゃ飲むでしょ





スープ・ド・ポワッソン

魚のスープです。
ルイユ、チーズ、クルトンをお好みで加えて。
甲殻類や魚のアラの出汁が真っ向主張。
魚嫌いの人は絶対飲めません(笑)
好きな人にはたまらない一品。



海の幸のシュークルート

フルール・ド・メール=海の花の呼称にふさわしい
リッチな取り合わせです。
スモークまたはローストした白身魚や
ムール貝やあさり、エビなどと
ザワークラウト、ジャガイモなどが一堂に会し
非常に食べ応えのある一皿です。
ソースには生クリームをふんだんに使用ながらも
シュークルートの酸が清々しさをもたらし
食べ飽きることはありませんでした。
そのうち真似しよう。




シードルの瓶

ブリュットの割にはやや甘し。


お腹を満たして暖をとり
外へ出てみると。。。






朝の光景が嘘のように潮が引いています



要塞もむき出し



最接近



要塞側から旧市街を望む



宇宙の神秘を感じます


と、地球の自転と公転・月と太陽の引力に
思いを馳せていたところ
旧市街の食品専門店は
ガラガラと閉店していきました…
そうだよね、日曜日だもんね、安息日だもんね。
昔は土曜の午後から早々に休んでましたし。
この夜も自炊で決め込もうと目論んでいた私は
新市街のマーケットまで行く必要があります。
実は前日もアルコール類を買い忘れ
新市街への往復に一人トボトボ4キロ近く歩きました。
アルコールのためだったら4キロでも10キロでも
歩くことはやぶさかではございませんが
さほど情緒のない道のりを歩き続けることは
なるべく避けたいところです。
で、乗車に躊躇していた循環バスにチャレンジ!
なんてことはない単純なシステムで
無事新市街中心部へと出向くことができました。



ディナー

昨夜ほど満足度は高くありませんが
三食全部に拙いフランス語を駆使し
「思っていたものと違うものが来た」
という落胆を味わうよりは
一食ぐらい自分で作った方がラクです。
チキンのトマトソース煮、パスタ添え
昨夜に引き続きお肉屋さんの人参のラペ
ブルターニュのイワシ缶、ハム
ボルディエのバター3種(朝食会場から一個拝借w)と
パリで買ったサン・フェリシアンなどなど
ささやかながらも落ち着く夕餉でした。



プティ・デジュネ

翌朝は前日の残りで自炊しました。
前夜のトマトソースとオムレツとスープ。
スープは日本から持っていった無添加のものです。
汁物欠乏症対策(笑)


20年ぶりのサン・マロは
やはり再訪の価値ある魅力的な街でした。
マルシェ訪問が叶わなかったのが痛恨の極み。
再々訪の理由を作ることができたと思い
後ろ髪をこの地に置いていくことにしましょう。
サン・マロの街中でくせ毛の黒髪の束を見つけても
捨てないでくださいね♪
ウソ!


つづく…



東奔西走・仏蘭西紀行2019/ブルターニュ、サン・マロへ

2019年04月12日 | 旅(海外)
フランスに到着して早くも4日目。
この日からはパリを離れて東奔西走します。
まずはモンパルナス駅から
レンヌ方面のTGVに乗ってひたすら西へ。
レンヌからはTERに乗り換えて彼の地へ向かいます。





その前にEXKIで朝ごはん

EXKIはベルギー生まれのオーガニックカフェ。
真っ当な素材を使った軽食が楽しめます。
今回の旅で何度もお世話になりました。
サラダ、スープ、パスタサラダと
オーガニックビールをチョイス。
どれもホッとする味わいです。
日本にも上陸してほしい…


シンプルながらもスタイリッシュな車両

TERは各地方で車両のデザインが違うので
見比べるのも一興です。


彼の地とはブルターニュのサン・マロ。
20年前に訪れて以来2回目の訪問です。
駅舎が現代的建築に様変わりしており
時間の経過を否応なく感じさせられました。
ポカーンと見ていたため写真なし^^;

20年前のうっすらとした記憶を辿ると
駅から旧市街は結構な距離だった気が…
調べてみるとやはり2キロ近くあり
地球の歩き方では循環バス利用を推奨しております。
しかしバス乗車方法ですったもんだするストレスより
一刻も早く自力でホテルについて
荷物から解放されたい思いが先んじ
スーツケースをズルズル引きずり一路ホテルへ。
ホテルは旧市街手前の海岸沿いです。



ギリッギリオーシャンビューな部屋

バルコニーから身を乗り出すと海が見えます(笑)



キッチン

今回のホテルはアパートタイプを選んだので
一見壁のような扉を観音開きすると
小さなキッチンが現れます。






サン・マロ旧市街

友人のAtsuと訪れて以来ですが
建物等は当時から何も変わりません。
変わっているのは観光客の数…
目抜き通りはすれ違いざまに
肩が擦れんばかりの混雑ぶり。
日本でのほほんと暮らしているうちに
一大観光地へと発展を遂げていたようです。
しかし東洋人観光客はほとんど見かけません。
日本で言うところの・・・例が思いつかない^^;
昨今、東洋人観光客を見かけない
日本の街って無いに等しいですもんね。
とにかくフランス国内の人々に
観光地としての認知度が高まったようです。



クイニー・アマン屋さん



クイニー・アマン

クイニー・アマンはブルターニュの郷土菓子。
ブルターニュ特産の有塩バターを
これでもかと言うほど贅沢に使用しています。
食べ過ぎは肥満と胸焼けに直結しますが
甘塩っぱさが次の一口を誘います…危険。





クレープリーで一息

ブルターニュに来たら外せないガレット。
チーズ、ハム、卵のシンプルな組み合わせでいただきます。
香ばしくパリパリに焼かれたそば粉のガレット…
なぜ日本では忠実に再現できないのでしょう?
ふんにゃりした食感にゲンナリすること多いです。




近づいても動じない…



ボルディエ本店

ブルターニュのバターといえばボルディエ
と言うぐらい日本でも知名度の高いバター工房。
念願叶って本店に訪問することができました。
いろんなフレーバーが目白押しですが
ベーシックなデミ・セルをオーダー



するとバターの塊が現れました

ここからオーダーした300グラムを削り取り



ばんっ!ばんっ!ばんっ!

波型の模様がついた木のコテで
親の仇を取るかのように
目にも留まらぬ速さで
左右から思いっきり叩いて空気抜き。
周りにはバターの破片が勢いよく飛び散ります。
この迫力、動画でないと伝わりませんが
釘付けになって撮る余裕皆無でした。




チーズもいい表情

残念ながら街の胃袋を支えるマルシェは閉場。
そして滞在中に開くことはない模様(涙)
前回訪れた時の印象が良すぎて
サン・マロの市場に行くことが
来訪目的の3割を占めておりました…トホホ。
次回来る時は曜日を確認して照準を合わせよう。
気を取り直して旧市街のお肉屋さんや八百屋さん
ブーランジェリーで買い物を済ませ
ホテルへと戻ります。






心を解き放つ情景

この鈍色の海をもう一度見たかったのです。
初めて訪れた時にこの海を見て
「前世はサン・マロの娘だったのでは?」
と確信するほど懐かしさを覚えました。
故郷の遠州灘に雰囲気が似ているから
そんな気がしただけでしょう(笑)



ロースト用の豚



野菜や卵



叩いてもらった有塩バター



ささやかな夕食



豚肉のロースト

フライパンを使って焼いては休ませ
一時間ほどかけて仕上げました。
我ながら絶妙な火入れです。
しかしそれは小さな要因に過ぎず
お肉の良さがモノを言いました。
肉質が滑らかなのはもちろん
多層構造になった旨味成分が
噛みしめるほどに放出されます。
なんなんだ、この美味しさは…
日本の豚肉が出汁ガラのように思えてしまい
圧倒的な差に愕然としました。


健康的な環境で産み落とされたに違いない
卵と有塩バターで作ったオムレツも
涙がホロリと溢れるほど美味。
地元民に愛されているブーランジェリーのバゲットも美味しいし
マッシュルームやベビーリーフも味が濃い。
この地の方たちが日本の肉や野菜を食べたら
味気なさにビックリするはずです。
豊かさって何なのだろう…
といろいろ考えさせられた夕べでした。



つづく…

東奔西走・仏蘭西紀行2019/ヴェルサイユ宮殿〜ステーキ食べ放題

2019年04月08日 | 旅(海外)
しっかり眠ってようやく時差ボケから脱出。
この日は少し足を伸ばして
ヴェルサイユ宮殿へと向かいました。
観光らしい観光をしたことがない私め
ヴェルサイユ宮殿は初訪問でございます。
一日乗車券・モビリスの範囲をパリ近郊まで広げ
多階層構造になったモンパルナス駅
「イル・ド・フランス(パリ近郊)」行きの
専用改札口から入って該当の列車に乗ります。
ヨーロッパは改札があったりなかったりだから
非常にわかりにくい…



ヴェルサイユ宮殿正門前

ヴェルサイユ・シャンティエ駅で下車し
駅から20分弱ほど歩きます。
ヴェルサイユ宮殿最寄りに
3つある駅の中でも最も遠いので
宮殿に向かう人はまばらでした。
空いているのかも…ラッキー
という淡い期待はゲートをくぐるや否や
あっという間に崩されたのです。
広い敷地内には長蛇の列。
これは急がないと!とそそくさと並びました。

どうでしょう…20分ぐらい経った頃かしら。
後ろに並んでいる日本人の旅行者が

「俺、ちょっと前の方見てくるわ」

と彼女を残して小走りに前方へと向かいました。
そして戻ってきて彼女に


「チケット買ってない人がここに並んでて
改札前で説明を受けたりして混んでるみたい」

ん?
チケットってこの列の先で買えるんじゃないの???
頭の中がハテナだらけです。
後ろを振り向いて

「チケット売り場は別なんですか?」

と質問したところ

「チケット売り場はあちらみたいですよ。
僕たちはミュージアムパスを持っているので
チケットを買わずにここへ並んでいます」

とな…
指さされたのは列とだいぶ離れた館。
貴重な情報を頂いたお礼を丁重に述べ
急いでチケット売り場のブースへと向かいました。
こちらも結構混んでおりましたが
何とか手に入れて列に戻り直します。
入り口のゲートで荷物のセキュリティチェックがあり
いよいよ次は私たちの番だ、と待っていると
前にいたフランス人家族が
列から外され、トボトボと例の館へ歩き出します。
そう、彼らはチケットを買っていなかったのです。
何十分も待たされて門前払いを受け
チケットを買い並び直すとは、不憫極まりない。
ヴェルサイユを訪れる日本人観光客は
そんなに多くなかったにも関わらず
たまたま後ろに並んだのが
ミュージアムパスを持っている日本人でよかった。
私たちも改札で門前払いされるところだったわ^^;
こうした過ちや煩わしさを回避したい方は
ウェブでチケットを取得してから向かいましょう。



ようやくゲート内へ










広大な敷地に絢爛豪華な宮殿

贅を尽くした鏡の間や
王や妃、子息の間などを見学。
池田理代子先生が描いた
ヴェルサイユのばらのシーンが
脳裏に次々と浮かびます。
逼迫した財政であるにも関わらず
貴族とその周りに群がる人々が
私利私欲を求めて
この宮殿を舞台に
複雑な人間関係を築いていたのだな…と思うと
煌びやかな装飾が無機質に思えます。
しかし芸術に罪はありません。
依頼者の求めに対し
全身全霊で表現した絵画や調度品は
紛れもない美として目に映りました。




パリへ帰還

王朝の興亡で紡ぐフランスの歴史を
見守り続けるセーヌ川は
この日も穏やかな表情です。
パリ本店のショップ巡りなどし
一旦ホテルに戻って夕食へ。



Le relais de L'Entrecote

ル・ルレ・ド・ラントルコート。
モンパルナスにある
老舗のステーキハウスでして
週末の金曜日というのもあって満席でした。
少し待たされてお席に着くと
メニューはくるみのサラダと
リブロースステーキのセットのみと告げられます。
好みの焼き加減を伝えると
熟練のマダムがテーブルクロス上にメモ。
あとは料理が登場するのを待つだけです。



くるみのサラダ

シンプルで美味しくてありがたい。
こういうのを求めていたの。



リブロースステーキとポム・フリッツ

ソースはバジルなどが効いた
ハーブ入りの秘伝ソース。
食べ終えるとおかわりするか尋ねられます。
なんて事のないお肉ですが
潔い赤身で肉の味わいもしっかりしており
調子に乗って2回もお代わりしていまいました。
ローストビーフやらシャルキュトリーばかり食べていたので
きちんと火を通したお肉に飢えていたのかも。

しかしフランスのカジュアルなレストランって
何であんなにテーブルが小さいのかしら?
しかも店を埋め尽くすように設置されているから
テーブルの間を立派なヒップのマダムが通ると
机の上のグラスが押し倒されそうになります。
身振り手振りつきのおしゃべりも危険^^;


たくさん歩いてたらふく食べて
この日もバタリと倒れるように就寝。
いよいよ翌日はあの地へと旅立ちます。


つづく…

東奔西走・仏蘭西紀行2019/パリ事件

2019年04月04日 | 旅(海外)
ランチの舞台に向かおうとメトロのホームへ。
私たちの横に地図を手にした女の子集団がいました。
年の頃は10代半ばといったところでしょうか。
地方から来た観光客なのかな?と思っていたところ
メトロが到着して扉が開くや否や
塊になって私たちの間に分け入ってきます。
そして先ほど地図を持っていた娘が
私の胸あたりに地図を突きつけて何やら質問している様子。
どこから見ても海外からの観光客である私に
パリの何を聞こうというのか?と
不自然な行為に疑問を抱いていたところ
女の子たちが障壁になって離れていた主人が
ようやく私に近づいてきました。
一連の流れを不審に思って主人の肩掛けポーチを見ると
二つのファスナーが全開!

「ちょっと、中身確認して!」

主人を促し確認させましたらお財布が見当たらない様子。
これは娘たちの仕業だと確信した私は
地図を胸に突きつけてくる娘を押しのけ
その向こうで背を向けている娘の腕に掴みかかり

「ちょっと!ウォレット返しなさいよ!オイっ!ゴォラァ!」

とまくし立てたところ(日本語でw)、
女の子の輪の中から財布が床にポトリ…
急いで拾って中身を確認したら
主人曰く被害はない様子。
しらばっくれる娘たちをキッと睨むだけで
ポリスに突きつけることができず
歯がゆい思いをしましたが
何はともあれ、無事だったのは不幸中の幸い。
主人にはあれほど「注意してよ」と伝えてあったのに…涙
恫喝した時の私の表情たるや
般若の面以上の凄みがあったことでしょう。
でも相手が大人の男性だったら絶対泣き寝入りだわ。
この手のスリ、ヨーロッパ全域で流行っているようなので
渡航する際は十分注意してください。
年齢や性別などで判断し、
気を許してはいけません。
日本の常識があちらでは通用しないことを
よく理解して行動しましょう。
特に肩掛けポーチは両手が無防備になるので
お気をつけくださいませ。


はぁ、ドッと疲れが…


L'Avant Comptoir Marche

お店に到着



ところはサン=ジェルマン市場の敷地内。
シャルキュトリーが営んでいる立ち飲み屋です。
立ち飲み屋ですが外に置いてある椅子を
勝手に持ち込んでも怒られません(笑)
立ち飲みする気分ではなかったので
エッホエッホと室内へ運び込み


白ワイン

命の水をいただきました。沁みる…
ワインは自然派がメインで
壁面のセラーが壮観です。
ボトルでもオーダーできますし
グラスも結構豊富にありましたよ。
お昼だし、この先何が起きるかわからないので
グラスで3杯で我慢。



ローストビーフとキャベツのサラダ



牛肉のカルパッチョ

適当にオーダーしたところ
似たようなものが二つ来た^^;
しっかり火を通したものが食べたいので



ラヴィオリ

香草が効いていてスープも美味。
一日一回汁物をとらないと辛い私には嬉しい一杯です。



タピオカのクリームコロッケ

日本人からは生まれないレシピですね。
イタリアのアランチーニ的な発想かしら。


少量多品目食べられるので
日本人旅行者にはありがたいシステム。
スペインのバルや日本の居酒屋的なお店
結構増えているみたいですね。









サン=ジェルマン市場を物色

お野菜がいい表情しています。
色々買いたい衝動に駆られますが
旅は始まったばかりなので我慢。



ブレ・シュクレ

友人のY子ちゃんから教えてもらったパティスリー。
オススメの「ガトー・バスク」を買おうと思ったら売り切れ(涙)
同じく素朴な焼き菓子「ガトー・ナンテ」を2枚購入。
ずっしり重厚で一気に荷物の重量が増えました^^;
ちなみに、かなり美味しかったです!
10日間、旅を共にした甲斐がありました。


この後、「ベルばら」フリークの主人が
フランス革命の舞台を見たいというので
断頭台が置かれたコンコルド広場や
フランス革命の誓いを立てたジュ・ド・ポーム
かつて監獄があったバスティーユ広場などなど
足が棒っていうか、丸太ん棒になるほど歩きました…



ホテル近くのフロマージュリー

モンパルナスから南に延びる通りには
八百屋やフロマージュリーやパン屋が軒を連ねます。
いちいち立ち止まって前になかなか進めません。


夜は一昨年ひとりで行ったLe Petit Sommelierへ。
次の旅程へのアクセスを考えて
宿をモンパルナス近くにとっていたので
駅前の同店は歩いていける距離です。


ウフマヨ

この一皿は、うーん・・・



スモーク・サーモンのサラダ

切り方が粗い^^;



シャルキュトリーの盛り合わせ

尋常じゃないボリュームです。
まさかアレが私たちのテーブルにくるはずないよね?
とドキドキしてたら、
見事に期待を裏切りやって来ました(笑)
様々な障害物を押しのけ
テーブルに鎮座した瞬間
周囲の視線を一身に浴びていることを実感。
「あんたたちだけで食べ切れるわけ?」という。
この写真だとわかりにくいですが
大きな画用紙に写生ができる
画板サイズのプレートです(汗)
ビジュアルと塩分によりノックアウト…


お昼に一人で訪れた時は
なかなかの満足度だったので
今回はオーダー内容に問題があったのでしょう。
私が悪うございました。


心も体も胃袋も疲れたので
この日も失神するように眠れましたとさ。


まだまだつづく…

東奔西走・仏蘭西紀行2019/パリ始動

2019年04月02日 | 旅(海外)
一昨年と同じ旅程だったので
もしや?と思ったら、
やはり終業・帰宅時間にバッティング。
郊外とパリ中心部を結ぶRERのB線は
空港を出てしばらくすると混雑してきました。
日本人より体が大きい人が多いのに
ボックス席の足元は狭く通路幅も狭い。
しかも頭上に網棚はなくて小さな荷物置きがあるのみ。
扉が開いて人が流れ込んでくるたびに
スーツケースのやり場に困って右往左往。
スリに合わないよう目を光らせ、
ようやくホテル最寄りの駅に着き
なんとかチェックインして…バタン。
渡航まで繁忙を極めた日々の疲れと
機内で映画を見まくった寝不足がたたり
ベッドに倒れるや否や熟睡体制に入りました。
一昨年と同じパターンだわ…
朝方に空腹のあまり目覚めて
機内でもらったアラレをボリボリ食べるところまで一緒。
ということで、この日は睡眠に徹して終了です。

なので実際に始動したのは翌日から。



朝ごはん

モンパルナス駅の構内で
鳩と雀に狙われながら…
ポールのカスクルートを食べると
フランスに来たな〜って実感します。
前日から飲まず食わず(あられを除く)だったので
顎フル稼働しながら猛スピードで平らげました。


この日は主人のためにパリ観光。
フランス渡航は7回目を数えますが
観光目的でパリの街歩きしたことない…
凱旋門やエッフェル塔は
建物の切れ間から偶然見るものでした(笑)



流石にここは観光客だらけ

みなさん自撮りの本気度が半端ない…
特に大陸の人たち。
ヴォーグのモデルも顔負けのポージングです。
いったい誰に見せるんだろう。



オペラ座

午前中の観光終了。
目星をつけておいたお店で
ランチをしようと地下鉄へ乗り込んだところ
恐れていた事態に巻き込まれました。
その顛末につきましては次号で…



まだまだつづく。



東奔西走・仏蘭西紀行2019/いざフランスへ

2019年04月02日 | 旅(海外)
前回の投稿で「旅立ちました」
とシンプルに申し上げましたが
旅立つまでもヒヤヒヤもんだらけでした(汗)。


今回はタイトルの通りフランスを東奔西走する旅です。
ストレスフリーな鉄道の旅を楽しむために
備えておきたいのがユーレイルパス 。
渡航まで一週間を切ってから取ってないことに気づき
急いでネットで予約しましたところ
「渡航まで十分な日にちがあることを
確認してからご購入ください」ですって。
そんなこと言われたって、もうないもん、日にち…
まさかフランスからエアメールで送られてくるの?
とドキドキしながらここでも「えーい、ままよ」でポチ。
すると土日を挟んで3日後
東京都大田区から送られてきました。
ほほー、発券センターは大田区にあるんだ。


ユーレイルパス のフランスパスを獲得し
またまた安心し切った私め
出発まで4日を切ってから
「ハッ!TGVの座席の予約してないじゃん」と気づく。
まあ、現地の発券機や窓口でもできるんですが
フランス語を前にしてワタワタするより
日本で取った方が何かとラクです。
全区間の座席を確保して
さて、Eチケットを発券しようと思ったら
Eチケットが発券できる区間と
発券センター経由のものがあると判明。
大田区の発券センターの速やかな対応に期待して
出発日までに届いたら儲けもの
届かなかったら運が悪かった(運か?)と諦め
とりあえずポチりました。
すると家を出る日の朝に到着
佐川のお兄さんの背後に光が見えました。

しっちゃかめっちゃかな中
旅前半のホテルだけ押さえ
忘れていることがあったとしても
思い出せないんだから仕方ない、と開き直り
フライト前日に家を出発。
几帳面で心配性な人には
考えられない見切り発車ですね^^;


当日は朝早い便なので
セントレア最寄りの東横インで前泊です。
東横インの公式サイトから予約すると
駐車料金が240時間無料です。
つまり10日間タダで止められるんです。
今回のように長期だと非常に助かるサービスです。
他のサイトからでは適応できないのでご注意を。




羽田空港でビアブレイク

行きのフライトはJALで
セントレア→羽田→パリ・シャルル・ド・ゴールという経路。
ホテルを占拠していた大陸の人に混じって
ドタバタしながらセントレアを出たので
ようやくここで一息です。
あとは日本人CAさんのいる飛行機が
パリまで私たちを運んでくれる。
去年のアウェイっぷりとは大違い。(去年の様子
嗚呼、なんて楽なのでしょう。



機内食は中華をセレクト

周りの評判は聞きつつも
見るタイミングを逸してしまった
「ボヘミアンラプソディー」や
ガガさんの「アリー/スター誕生」、
ディズニーの「モアナと伝説の海」
を見ていたらパリについちゃった…
パリ初上陸の旦那を引き連れ
寝不足のポヤポヤ頭を駆使し
ホテルまで辿り着くミッションを
完遂できるかどうかは次号でご紹介。


次回に続く…



東奔西走・仏蘭西紀行2019/プロローグ

2019年04月01日 | 旅(海外)
岩倉市に移住して10日が経ちました。
まだまだ自宅感が薄く
合宿所生活のような毎日を過ごしておりますが
私の適応・不適応度合いなどよそに
五条川の桜は春を察知して咲き乱れつつあります。

さて、淑女会@東京編を書くために
溜まった淑女会備忘録を進めておりましたが
先にフランスの旅について書かせてくださいませ。


年末〜3月は毎年押し押しのスケジュール。
ただでさえ時間と心に余裕がないのに
今回は重いミッションがのしかかる…
主人の転職と転居に
異を唱えるつもりはありませんが
私めにも13年にわたって築いたお仕事と人脈があって
「じゃ、さよなら〜」ってわけにいきません。


ご挨拶の巡礼と直前に迫った締め切り、
引っ越しの準備で一刻の猶予もない中
正直ヨーロッパへの旅など
「絶対無理!」と思っていました。
私は自由な身なので
行こうと思えばいつでもいけます。
しかし新たな環境に身を投じる主人との旅は
下手したら還暦後までお預けになるかと思うと
私の希望云々よりも彼のために無理してでも旅立とうと
決意しちゃったのです。晩酌中に(笑)


ってことで、ウィスキー片手にエアチケットを検索。
「あ、これがいい!」とポチって就寝。
翌日の朝に気づきましたが
帰国日の午後に外せない仕事が入っていたという…
格安エアチケットサイトで取得したので
キャンセル・変更料はほぼ全額。
今だから告白しますが
最悪の事態を考えて冷や汗ダラダラでした(^_^;)
というのも一昨年フランスからの帰国便が同じでして
乗り継ぎがギリッギリだったのです。
乗り継ぎ失敗したらお仕事ドタキャン。
ダッシュできる体力と運に身を任せ
「えーい。ままよ!」
という思いで無理矢理旅立ったのでした。


つづく…