おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

初夏の「吉い」を愛でる

2018年08月20日 | お出かけ
日本列島に台風が二つも近づいております。
そのせいか先日までの爽やかな空気が一転し
ジメジメした重い空気が立ち込めていますね。
暴風雨によって秋の収穫を目前に控えた
水稲たちに影響がないことを祈ります。
ご飯・酒・味噌・酢・糠などなど
お米に人一倍お世話になっている
私めの切なる願いでございます・・・




さて、またまた遡ってGWのお話です。
名古屋随一の日本料理店である
「吉い」さんのプラチナシートを
お友達のG君からシェアしていただきました。
こちらへのお誘いはよっぽどの理由がない限り
何が何でも断りません。たとえ金欠でも(笑)
おっと、こんな言い方をすると誤解を招きますね。
他のお誘いもやんごとなき理由がなければ
お断りしませんので悪しからず^^;




尾鷲のウニのどんぶり仕立て

いきなり丼の登場です。
クリーミーでほのかに磯の香が立ち上る
尾鷲のウニをすし飯の上にたっぷりと。
上質なウニにしか表現できない
上品な甘さと香りが広がり
特長的な余韻が舌上にリフレインします。
ミョウバン入りのウニとは似て非なる味わい。
のっけからハートを鷲掴みにされました。



岸和田の筍

これ以上引き算の仕様が無い調理法。
雑味とは無縁のクリアな出汁で炊いてあります。
素材の真っ向勝負で木の芽もワカメも不在。
されど孤高の筍様に過不足など感じません。美味!



紀伊長島の蛤潮汁

蛤を食べちゃった後の祭り…ではございません。
蛤のエキスをストレートに感じられる潮汁です。
ひと口啜って目を瞑れば
コハク酸とアミノ酸が手を取り合って
お口の中でフォークダンスを始める姿が思い浮かぶ…
そんなスットコドッコイな妄想が膨らむほど美味。






潮汁から引き上げられた蛤は
薄い出汁を張った鉢に盛られて登場。
潮汁に出汁を持って行かれたと思いきや
甘さと旨味はしっかり残っており、
箸でプニプニすると
トランポリンのように押し返す弾力が
鮮度を物語っております。
ラッコかmieか、と巷で引き合いに出されるほど(誰もしない)
貝類に目がない私め、
あまりの美味しさに号泣寸前です。



勝浦の金目鯛塩焼き

じっくりと遠火で焼かれた金目鯛は
皮目はパリッ、中心部は真綿のようにフワッフワ。
なんならでこの中で熟睡したいほど。
金目鯛のポテンシャルを存分に引き出した調理法です。
もう煮付けとかいらん。



鳥貝とうるい

鳥貝キターーーーーッ!
ラッコかmieか、と巷で……クドイ。
貝の中で一番好きな鳥貝!
あ〜浅利も蛤も捨てがたい、牡蠣も。
ランキングは置いておきまして
鳥貝を愛してやまない私垂涎の一皿です。
特大肉厚で味わいも繊細。
もう言葉はいらない(表現放棄)。




牛肉と湯葉

出汁に牛肉を潜らせて霜降りにし
湯葉と合わせてあります。
霜降りの牛肉に食指が動かないたちですが
大変優しいお味で好印象でした。



万願寺唐辛子と蛍烏賊のご飯

吉いさんのご飯もの
毎回大きな期待をしてしまいます。
そして毎回期待を裏切りません。
炒めた万願寺唐辛子の甘みと
ゲソからワタまで余すところなく使う
蛍烏賊の旨味をご飯がしっかり受け止めます。
これぞ飲めるご飯。
もちろんお代わりいたしました。



黒蜜の寒天

優しい味わいにほっこり。
美味なる宴の終焉にしょんぼり。
なんなら今すぐリピートしたい気持ち。


この度も心から楽しませていただきました。
お誘いくださったG君、ありがとう!
外食する中で最も優先順位が低いのが和食。
我が家では出汁に使う節や昆布、調味料、お米などなど、
エンゲル係数完全無視で使用しているものですから
そこそこ美味しい和食を作る自信があります。
しかし、吉いさんの足元には遠く及びません。
対価を喜んでお支払いしたい貴重なお店。
欠員が出た、貸切に人数足りない等
どんな理由であれ快くお受けいたしますので
お誘いお待ちしておりま〜す。
いつも他力本願でスミマセン。


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