おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

藪蕎麦宮本、のち掛川花鳥園

2015年01月28日 | 蕎麦
養鶏所を出てから
車を南東に走らせまして
目的地である藪蕎麦宮本さんに到着。


例によってこちらは撮影禁止。
感想だけ認めさせていただきます。


ざるそばと手挽きを1枚ずつ、
つゆは江戸汁でお願いしました。
本当は天だねや鴨の合焼き、
にしんそばもいただきたいですけど
二軒目なので、この程度で。
いやぁ、全然食べられますけど
お財布が寂しくなっちゃう。


ざるそば

小さなザルに広げられた蕎麦は
中細に断たれてほんのり薄緑色。
三筋ぐらい引っ張り上げて口に含むと
何とも上品で優しい香味が感じられます。
たおやかながらも歯を押し返す弾力。
とても美しく美味しいです。
江戸汁よりはスタンダードの方が合うかな。


手挽きそば

こちらは山高に盛られて登場します。
透明感溢れるキラッキラの細打ち蕎麦。
口に含むと弾けるような芳しい香味。
今までいただいた手挽きの中で
一番香りが強かった気がします。
そして食感も力強い。
茹でが短い訳ではありません。
ご主人とは異なる世界観を
娘さんが創り出したのでしょうか?
フロンティアスピリットは
次世代へと確実に受け継がれていますね。
そして手挽きと江戸汁の相性と言ったら…
何者をも寄せ付けないような
紫を限界まで効かせた江戸汁。
ざるでは相手にならない…と言う感じでしたが
手挽きとはしっかりと抱擁するようなイメージです。
いやぁ、素晴らしかった。
宮本さんの江戸汁は
宮本さんの手挽きのために存在するのですね。


蕎麦湯

限りなく無色透明に近い蕎麦湯が宮本流。
しかし、蕎麦の香りはきちんと移っています。
これを江戸汁に注ぎますが
蕎麦汁は徳利ではなく
予め適量が蕎麦猪口に注がれているので
初めに注ぐ蕎麦湯との調合は濃いめ。
少し飲んでは蕎麦湯を足すと
次第に出汁の存在が露になります。
この変化がニヤけるほど楽しい。
ここでの蕎麦湯はおまけではなく
立派なお品書きの一つだとおもいます。

山葵も葱もおいしかった!

宮本さんは私が蕎麦喰いに開眼した原点。
ここに来ると改めてそれを実感します。
また自分の舌を確認するために
定期的に戻ってきますね。
ご馳走様でした!



さて、大満足でお店を後にしまして
珍しく観光などしてみることに。
掛川花鳥園へと向かいました。



か、かわいい…



抱きしめたい




ヘアスタイルとカラーリングが素敵




エミューちゃん




クチバシ重そう



にゃんこみたい^^



真っ黒な瞳が私のハートを鷲づかみ




青首さん



保護色




ワラワラ落ち着きの無いフラミンゴさん




どうしてそういう色使いなの?素敵過ぎる




ニン




白孔雀の堂々たる姿




鳥とは思えない




ネイビーが素敵




眠いところスミマセン




白鳥さん




この子だけ目が爛々




恥ずかしがり屋さん




派手だね~自己主張万歳


そして私が大好きな蓮も百花繚乱















めちゃくちゃ楽しかった…
夜行性の梟さんたちはみんな眠そうだったけど
ときたま目を開けてくれると
そのキュートな瞳にドキュンです。
また行こっと♪



静岡中部はお蕎麦の良店が多いですし
私の大好きな川根温泉もあるので
何度訪れても飽きることがありません。
求む、ハンドルキーパー!



手打そばと旬の天ぷら 蕎ノ字

2015年01月26日 | 蕎麦
訪れたかったお蕎麦屋さんの暖簾を
ようやくくぐることができました。



手打そばと旬の天ぷら 蕎ノ字

なかなかタイミングが合わず
行けなかった念願のお店。
島田のニュータウンの中にあります。
打ち水をしてひんやりした三和土から
靴を脱いでお座敷へ上がります。
蕎麦と同じくらい天ぷらを売りにするお店だけあって
カウンターだけを見ればまるで天ぷら割烹。
他にお座敷席と椅子お座敷席があり、
ちょっとした会に使えそうな間取りですね。



さて、蕎麦はもちろんいただきますが
せっかくですから天ぷらも頂きたいところ。
グランドメニューを眺めていると
かわいらしい女性のお給仕さんが
旬の単品メニューを持ってきてくれました。
この日のお勧めは白子、太刀魚、穴子だそう。
そりゃやっぱり白子と太刀魚でしょ^^



天ぷらの塩

説明はありませんでしたが
見た目から判断すると
ヒマラヤ岩塩と藻塩かな。



白子用のおろしポン酢




白子の天ぷら

外はしっとり目のサクっ、
中はトロットロという理想的なコントラスト。
やはり天ぷらを看板メニューにするだけあります。
油も良質で適度なコクがあり
衣とのバランスが良好でした。
塩でいただくのももちろん美味しいですが
ご用意いただいたおろしポン酢とも美味。




太刀魚の天ぷら

骨の処理も職人技ですね。
太刀魚の淡泊で繊細な味わいを
衣がしっかりと閉じ込めつつ
邪魔をしていない。こりゃ旨い。
ハラモと呼ばれる
腸周りのいわゆるハラスは脂ノリノリ。
白身とは異なる趣がいいですね。
骨せんべいを齧ったら脳天が振動しました(笑)
それくらいバリバリ。



さて、お待ちかねのお蕎麦です。




ざるそば



茨城坂東と出雲をブレンドしてあるとか。
蕎麦粉は季節やその日によって変わるそうです。
中細で色は濃く、ツヤツヤの見た目。
口に含むと焙煎したような香ばしい香りが広がります。
歯ごたえは見た目通り筋肉質な感じで
出された直後は歯を押し返しましたが、
時間が少し経過するとその印象も大人しくなり
味わいも深みを増した気がしました。
いや~旨い。




蕎麦汁

返しにはヒゲタのうすいろを使っているみたい。
醤油の線が若干細い気がしますが
その分出汁の旨味でカバーしています。
蕎麦汁の減りが早かったのもそのせいでしょうか。
無意識に普段よりも多めにつけていた気が。
宮本さんの江戸汁とは対照的な印象ですね。
悪い意味ではなく。




薬味

葱も本山葵も旨し。




蕎麦湯

打ち粉の存在を殆ど感じない
サラッとした蕎麦湯でした。
もちろんちゃんと蕎麦の香りは移っています。
蕎麦汁に注ぐと上品な吸い地のように…
2杯半も飲んでしまいました^^



天ぷらも蕎麦も美味しかったです。
願わくは、運転を誰かに任せて
天ぷらコースに〆は蕎麦+酒
という遊び方をしてみたいもの…
島田泊、蕎麦ツアーしたいなぁ。


ご馳走様でしたm(_ _)m

手打ちそばと旬の天ぷら 蕎ノ字


この後、せっかくだから二軒目行ってみよう!と
藪蕎麦宮本さんに向かう訳ですが
その道すがらにあった公園横で
各種鶏の放し飼いを発見。
もちろんゲージの中で。





餌をくれるんじゃないかと
勘違いして寄ってきた^^;

申し訳ないけど私の興味は
貴方たちが生む卵なのです。
ここでも自販機で卵売っていましたが
どうせなら養鶏場へ行こうと…



興奮&興味炸裂!

5種食べ比べの卵パックを購入しました。
見た目とお味のご報告は後日♪


いざ、藪蕎麦宮本さんへ。


つづく

ほっこりめし

2015年01月23日 | 和食
やらなきゃいけないリストを書いたら
シャウトしたくなりました…
毎日書いて消し込むことにしているんですが
全て消し込めない今日この頃。
スピードアップしつつ
クオリティを保って仕事する術を身につけなくては。
そんな術が身に付くのは還暦を過ぎる頃かしら^^;


さて、昨日は久々にきちんと夕食を調えました。
低気圧の影響か首が非情にも非常に重く
それを誤摩化すために作った感じです。
冷蔵庫の有り合わせですけど…




やりイカと大根の煮物

前日に伊良湖のヤリイカを大量に仕入れました。
半分は肝焼きにして食べてしまったので
昨日は残りの半分で大根とともに煮て。
イカと里芋の組み合わせが好相性とされますが
私はどうも苦手で…
イカも里芋も好きなんですけど
両方が合わさって立ち上る香りがダメみたいです。
子供の頃、お弁当に詰めてもらい
お弁当箱を開けた時に香りとは思わず
臭気と感じたからでしょうか?
その点、大根と煮ると消臭効果を発揮するのか
私的には芳しく感じられるのです。
大根のおかげでイカもふっくら柔らかく仕上がり
とても美味しかったですよ^^




合鴨ロースと葱の合焼き

あいち合鴨が半額でした^^
下仁田葱があったので
じっくり焼いて甘みを出し
軽く焼いた合鴨とともに
返しと出汁にサッと絡めてあります。
熱燗が進みますね。




出汁巻き

技はありません。
どうしても食べたくなったので。
出汁をもう少し多く入れて
蕎上人さんみたいな儚い食感にしたかった…




鶏飯

鶏のせせり、ごぼう、人参、
糸こんにゃくを味濃いめに炒り煮して
水分を控えた炊きたてご飯に混ぜ込みました。
炊き込みご飯とは味の入り方と食感が異なります。
そして、酒が飲めるご飯です(笑)



お吸い物

材料をテキトーに入れちゃいました^^;
筍はお節料理作成時に買った
国産水煮が余っていたので。
そろそろ新筍が出始めるから
保存品ではなく掘り立てをいただきたいですね。




昨日のお昼ご飯


朝もご飯とお味噌汁と納豆という
判で押したような内容です。
ご飯の消費量、多すぎかしら^^;
でも、BMIも低い方だし
血糖値も低いから、いいか。
私の身体にはお米が馴染むのです。


さてさて、明日は山野草料理の撮影会。
低気圧が過ぎ去って
西高東低の典型的な冬の気圧配置ですが
空模様は快晴のようなので何より。
だって、完全アウトドアで料理するんだもの…
今回で8回目ですが驚くことに悪天候はなし。
強烈な晴れ男晴れ女チームなのでしょうか?
とにもかくにも超防寒して臨戦態勢を整えます。
その前に執筆と下ごしらえ。
今日はやることリストを全部消し込むわよっ!

土佐あかうし三昧+α

2015年01月21日 | 洋食
来週の山野草料理の撮影&試食会に向け
山野草摘み&下調べをするにあたって
寒風吹きすさぶ中荒野を渡り歩いていたので
どうやら風邪をひいてしまったようです。
熱は下がりましたけど鼻水が華厳の滝のよう…
家の中をウロウロするぐらいの在宅仕事に加えて
事故にかこつけて運動不足極まりない生活をしていたので
免疫力と体力が顕著に衰えているのを
ひしひしと感じている昨今です。
事故以来修繕に預けている自分の車が
手元に帰ってきたらジム通い再開するぞ。おーっ!
別に代車でも行けるでしょ、
という質問を頂きそうですが
ジムセットをマイカーに入れたまんま預けてしまったのです。
お願いすればトランク内の荷物ぐらい返してもらえそうですが
それさえしようとしない怠けモード…
車が帰ってきたらスイッチ切り替えます。ここに宣言。


さて、おうちBAR開店的な内容に乏しい内容ばかりなので
昨年から撮り貯めて放置していた料理写真を公開します。
写真の整理をして土佐あかうし三昧だったことに気付きました(笑)



ある日の土佐あかうし

せっかくの赤身サッパリステーキを
ぶち壊すかのフォアグラ添え。



火入れまずまず



過ぎし日の土佐あかうし

またまたフォアグラで熱量on。



火入れ強過ぎ。
フォアグラはしばらくいいや。
まるでセレブリティのような発言をお許しください。




あの日の土佐あかうし

この日はフィレが半額でした^^
やっぱり私にはフィレオンリーがベスト。




火入れもバッチリ


土佐あかうし、大好きです。
牛で美味しいと思えるのは
土佐あかうしと山形村の短角牛ぐらいかな。
牛さんに関して強い探究心は沸いてこないので
他に美味しい赤牛達がいたたとしても
このまま知ること無く
我が生涯を終えるかもしれません…



その他のお料理をツラツラ~っとご紹介。


浜名湖の牡蠣フライ

アップしてませんが
今シーズン何度も食べてます。
あと何度いただくことでしょう。




麻婆豆腐

ピーシェン豆板醤と朝天辣油
豆鼓、花椒をガツガツ効かせてます。
甘み要素は僅かに入れた甜麺醤のみ。
食欲が湧き踊りますよ~。




おでん

鰹出汁のみの汁で仕上げました。
真っ当な食材しか使っておりませんので
身体に沁み渡る旨さです。




蓮根ソテー

シンプルにオイルでじっくり焼き
パルミジャーノ・レッジャーノをふりふり。
白ワインが進む進む。



蓮根とエビのホットサラダ

茹でた蓮根、ジャガイモ、海老に
ポーチドエッグを絡ませていただきます。
ボリューミーな前菜サラダですね。




ジャンボ平茸のグラティネ



先日収穫した天然ジャンボ平茸。
火入れでエキスがしっかり出る種なので
お吸い物として余すところなくいただくか
こういう風にソースへと馴染ませる料理法がいいですね。
網で焼いてエキスを落としたり
蒸発させてしまうともったいないです。
カルトッチョなんかもいいかな。


と、こんな日々を送っておりました。
サボり気味の料理が続いておりますが
素材に助けられている感じですね^^;


さてさて、今週末の山野草の料理を
いい加減決めなければ…嗚呼。


徒然なる食日記、完。

南インド料理 ダクシン

2015年01月19日 | 旅(国内)
東京紀行がしばらく続く、と言っておきながら
しっかり脇道に逸れましたね^^;
最後の一食をサラッとご紹介致します。


COREDO日本橋にあるお気に入りのお店で
狙っていた洋服がプライスオフになっていたので
購入してしまったらセール・ロスト感満載。
もう何もいらない、帰りたい…
前夜に引続き、
食べたい物を考えてみたところ
刺激のある物もしくは蕎麦しか思い浮かびません。
相当疲れているわ^^;
ダバ・インディアに行こうかと思ったけれど
並ぶ気力を一瞬にして喪失させる大行列だったので
近くにあるダクシンさんへ伺いました。
北インド・ネパールの気分ではないので
南インド料理で元気をチャージします。



ノンベジミールズランチ


チキンカレー

フェネグリークが効いている感じ。



マトンカレー

グリーンピースはいらない…
マトンの風味がガツガツくるカレーでした。



サンバル



ラッサム

ラッサムは美味しかったわ。
お変わり自由なので2回お変わりしました^^



アチャール

ライムの皮の香味が効いた
激辛のチャトニです。ヒーヒー。


一通り味見した後は
カトリを一旦外へ出して
バスマティライスの周りにぶちまけ、
全部まぜまぜしていただきました。
マトンカレーもチキンカレーも
ダバ・インディアの方が好みかな。
ただ、スパイスの爽快感で
もやもやしていた体調がスッキリ!

ご馳走様でした。


南インド料理 ダクシン




何故か沿道で応援することに




目の前で見るとやはり興奮!
早かった…
当たり前だけど私の全速力より^^;


これにて東京紀行は終わりです。
いろいろいろいろ疲れました。
次にお節料理を作るのは
うーん、8年後!





蕎麦 雪月花

2015年01月15日 | 蕎麦
むち打ちなのか肩こりなのか
はたまたPCと対峙する姿勢が悪過ぎるのか
何だか分からないですけど頸部から肩がダルいので
島田市の山奥にある
川根温泉まで湯治に出掛けることにしました。
川根温泉は源泉が45度以上あってかけ流し。
露天風呂からの眺めも雄大で気分が晴れるので
近隣では一番お気に入りの温泉です。
タイミングが合えば大井川鉄道のSLも見れますし^^

ということで、島田市に行くんだったら
お蕎麦屋さんに行かない手は無いと。
島田と言えば藪蕎麦宮本さんですが
昨今、自分にご褒美を与える理由が見つからないので(笑)
庶民のお財布に優しい上に美味しい
菊川の「だいだい」さんへ行く気満々でした。
しかし…電話をしても留守。
第三水曜日休みなので昨日は営業と思いきや
お正月休みのしわ寄せで変則休業でしょうか?
だいだいさんの修業先である
島田の「蕎ノ字」さんも同様。
両店に鬼デンを掛けてしまったじゃないですか…
着信履歴でドン引きされませんように^^;


途方に暮れていて見つけたのがこちらです。



蕎麦 雪月花

島田駅のすぐ側にございます。
酒飲みありきのお蕎麦屋さんのよう。
しかし、車なので残念^^;




不機嫌になるほどお腹が空いていたので
こちらの3色蕎麦をお願いしました。



テーブルには店主のこだわりを綴った冊子があり
手挽きと機械挽き、両方なさっているそうです。
茨城の太子町と福井の丸岡町から玄蕎麦を仕入れているとのこと。
3色蕎麦はその二つと、この日は柚子切りが頂けます。
ワクワク。



揚げ蕎麦

使用している油が良さそうだわ。




甘汁



辛汁

こちらは甘汁と辛汁を使い分けているみたい。
甘汁といっても砂糖がバンバン入った激甘なわけではなく
江戸の薮系統のような醤油がキリッと効いた辛汁と比較して
中部や信州でいただく汁を甘汁と位置づけているようです。
両方にかび臭さが感じられたんですけど…
本枯れの鰹節のカビ由来かしら?狙った味?
食べられないほどではないですが
とくに甘汁は顕著に感じました。
辛汁は江戸前の返しと節の調和がいいです。
かび臭さを除いては…




塩も用意



山葵、惜しい…




柚子切り

一番粉に柚子果汁を練り込んでいるよう。
果皮の要素は感じられず優しい味わいでした。
甘汁でどうぞ、とすすめられたので
その様にしますが、カビっぽさが柚子に勝つ…
一番粉ならではのツルリン感がいいですね。




手碾き蕎麦


挽きぐるんだ荒々しい表面。
塩を少しつけていただくと
渋味さえ感じる野趣溢れる後味が残ります。
辛汁に少し付けていただくと
グッと旨味が引き立ちました。




生粉打ち


鬼殻は外してあるのでなめらかな表面。
手碾きとは打って変わって洗練された味わいです。
よく噛むとお米のでんぷん質のような甘さが現れました。
塩よりは辛汁が合いますね。



さて、3色蕎麦のご紹介はここまで。
あとは天ぷらのご紹介を致します。
実は、天ぷらとお蕎麦、交互に配膳されました。
欲を言えばお酒とともに天ぷらを食べて
その後にお蕎麦をいただきたかったな。
両方とも中途半端な食べ方になってしまったから^^;
天ぷらは塗りの盆が用意されて
揚げたてを数種ずつ女将さんが運んでくださいます。
神田の松翁みたいなスタイル。




下仁田ねぎの天ぷら



中がトゥルンッとしています。
揚げたてに返しが塗られて
花鰹が踊っていました。
これ、かなり気に入りましたよ^^
熱燗が欲しくなる。



海老と百合根の天ぷら

百合根がホクホクで美味。
油は江戸前っぽく焙煎胡麻油。




金時人参と新筍




芽キャベツとカリフラワー



さつま芋と南瓜



お店からのプレゼントはバナナでした

申し訳ございません。
失礼なことに完食できませんでした。
甘さとヌルンとした感じが苦手で^^;
もともとバナナが不得手なのでお許しください。




蕎麦湯

無色透明に近い蕎麦湯。
私好みです^^
南部鉄の鉄瓶から注ぐと
熱々だったのも好印象。




グレープのシャーベット

増粘させるものは入っておらず
シンプルに果汁のみです。



フルーツ

たった1,900円でいいんですか?
と恐縮するぐらい盛りだくさんでした。
いつか夜にお邪魔してみたいわ。
MY日本酒持ち込みで(笑)



この後、お会計をしようと席を立つと
何やら足元に違和感が。
妙な軽さを感じた後に引きずる感覚があるので
何が起きたのか?と地に目をやると
ブーツの靴底が剥がれているではありませんか…
店内で騒ぐと迷惑なので
お店を出てからアワアワしていたら
女将さんが「接着剤を差し上げましょうか」と…
しっかり観察されていたようです^^;
接着剤、有り難いことに借りるのではなく、
頂いてしまいました。感謝感謝です!
しかし、その直後に靴底がきれいサッパリ剥がれ落ちたので
瞬間接着剤では太刀打ちできなくなりました。
シューリペア行きですね^^;
女将さんの温かい心遣いと
ご主人入魂のお蕎麦と天ぷらに
心からご馳走様を言わせていただきます。
有り難うございましたm(_ _)m



蕎麦 雪月花


この後、川根温泉の駐車場で
靴底無しのブーツと悟られないよう歩いていたら
「あの人の靴ヘンだよ~」と
幼子に指さされました。
目線が低いからバレバレね^^;
お陰様で首はラクになりましたよ♪

お・わ・り

うなぎ さくめ

2015年01月13日 | お出かけ
平日の昼食は判で押したような内容です。
鮭ご飯・青菜・煮物又は金平を詰めたドカベンに
野菜室にあるものを手当たり次第入れた具沢山汁もの、以上。
弁当箱に入れる理由は…
1. 自分の食べた量を正確に把握したい。
2. 食べ過ぎないようにする。
3. 在宅ライターなので昼休憩だと自覚させる。
といった理由があります。
それ以外に無駄遣いしたくない、
というのも大きいかしら。
美味しい外食なら無駄遣いだとは思いません。
しかし、そこそこ以下の内容だったら
一文たりとも払いたくありません。
楽しいお酒と楽しい仲間がいれば
そこそこの内容でも楽しめますが
シラフでそこそこは許せないのです。
そこそこそこそこ繰り返しまして失礼しました。
悲しいことに昼食で気軽に出掛けられないのです。
昨今はお邪魔する店がだいたい決まって冒険しませんが
ちょっと贅沢したいなと思う時は
鰻の旅に出かけます。


前置きが長くなりましたが
浜名湖の北畔にある
このお店に初訪問致しました。



うなぎ さくめ

多分、私が小さい頃からあり、
何度となく前は通っております。
この日は加茂さんが定休日だったし
やっていたとしても行くかどうかは?なので
かねてから気になっていたさくめさんへ。



お品書き

とてもシンプルです。
鰻重の中をお願いしました。
すると「サッ、サッ」と
目打ちして皮を裂く音が聞こえてきました。
注文が入ってから捌き焼くみたいですね。



鰻重 中




焼き色はそんなに濃くありません。
皮目もパリッとまでしていませんでした。
タレは甘さが舌に残ります。
醤油の主張がもう少しあって欲しい。
ご飯もやわらかめ。





肝吸い

限りなくグレーに近い味…
願わくは肝も少し炙って欲しい。



店内は昭和からの常連さん、
つまりシルバー陣で賑わっていました。
常連さんがカウンター越しに大将と交わしている会話が
一番印象深かったかもしれません。
鰻の相場の決め方や
捕獲してから食べるタイミング、
日本全国の養殖鰻事情などなど
なかなか聞けない話が飛び交っていたので
耳がダンボになってしまいました(昭和的表現)。
天然鰻で有名みたいですがこの日は無かったみたい。
タレとご飯が私の好みから外れるので
鰻が天然だとしても厳しいかしら。


鰻に関して言えば
好みのスイートスポットが異常に狭いので
私の意見は参考にならないかもしれません。
悪しからず。
好物なのに、なかなか好みと巡り合えない…
また鰻探しの旅に出掛けねば。


ご馳走様でした。

江戸流手打ち蕎麦 かわせみ、久々

2015年01月09日 | 蕎麦
昨年末、久々に蒲郡のかわせみさんへ伺いました。
相変わらず13時過ぎても混み合ってらっしゃいます。
お忙しそうなので大将と奥さんへお声かけするのは憚りました。

この時期お邪魔する大きな動機は
何と言っても舞阪産の牡蠣の天ぷら。
牡蠣の小天丼のセットがお目当てです。
席に座るや否や大将のお嬢さんが

「牡蠣の小天丼は残り1セットです」と…

大人げなく手を何度も挙げて

「はいっ、はーい!!私それ!

と。自分の行動ながら何と情けなく稚拙。
「それをお願いします」と言うべきでしょ。
アホ丸出し…
お陰様で最後の1セットにありつけました^^;
セットのお蕎麦はもちろんせいろです。



せいろ大盛り

めっちゃお腹が空いていたので大盛り^^;
美しく断ち揃えられた細打ちの蕎麦が
キュッと冷水で引き締められています。
修業先の駒形蕎上人さんのスピリットを受け継ぎながら
大将の精緻な手しごとが「かわせみ」流を紡ぎ出しています。
〆たてのキュンキュンも美味しいんですが
少し温度が上がって香りが開いてきた頃の方が
蕎麦本来の楽しみ方ができる気がするのは
私だけでしょうか?
少しずつ移りゆく香りと味わいを
じっくり堪能させていただきました。

そして、気付いたのが蕎麦汁の塩梅。
地域に合わせて敢えて甘めにしている、と
以前は仰っていましたが
少し江戸前の辛汁に近づいた気が…
私にとってはうれしいことです^^
山葵も美味しいし、蕎麦湯も好みだし
蕎麦汁が辛汁になれば言うことなし。
地域の人々の舌を教育してくださいm(_ _)m



舞阪産牡蠣の小天丼

竹本さんの太白胡麻油で揚げた牡蠣。
大ぶりのプリンプリンが4個も載ってます。
テンションアゲアゲですわ。
天丼のタレが甘めなのが少々“う~ん”ですが
牡蠣と衣が美味しいからOKです。
せいろを平らげてから
蕎麦湯をお吸い物代わりにして頂くのが好き♪


ご馳走様でした!
もう一度牡蠣のある時期にお邪魔します^^



ここからは余談。



熊本城

先日、お仕事で熊本を訪れました。
帰りの便が遅かったので
空港のレストランで夕食をいただいたのですが
そこで頼んだお蕎麦に疑問。





かしわ蕎麦

鶏肉と思って頼んだのですが
どう味わってみても馬肉。
何かの間違い?
未だに謎が解けていません…


松翁

2015年01月08日 | 蕎麦
久々に神田の松翁さんへ伺いました。
神楽坂の蕎楽亭さんとの師弟食べ比べ^^
まずはお酒を頂きましょう。



もちろん純米酒を燗で



蕎麦味噌



穴子の煮こごり

以前こちらで食べて感動したもの。
穴子の臭みが全くなく
かといって生姜で消している訳でもない。
流石プロの技ですね。旨味の塊です。




稚鮎と蕗の薹の天ぷら

こちらも師弟食べ比べ。
揚げたてをテーブルまで運んでくださいます。
腸の苦みが良いですね~。



アスパラとこごみの天ぷら

時間がかかったためこごみはサービス。
アスパラの美味しさが格別でした!




合い盛り

並そばと田舎の二色盛り。
並そばは通常のざる蕎麦です。
喉越しなめらかで香りも高い・
見た目に反して穀物の味も濃いです。
田舎そばは歯を押し返す食感。
噛み進めると鼻孔に香りが広がります。
どちらもそれぞれに美味。



辛汁

松翁さんは辛汁と甘汁が選べます。
甘いと言っても砂糖甘さではなく
辛汁に対して醤油が穏やかな感じ。
前は甘汁にしたので今度は辛汁で。
節と醤油がしっかりと効いていて
江戸前の粋を思わせます。
これからは辛汁だな。



蕎麦湯

とろみをつけた別立てです。
汁がしっかりしているので
濃度のある蕎麦湯を注いでも
味わいがしっかり生きています。
蕎麦湯もそのままで美味しいですよ。


やっぱりいいお店でした。
近くに来る時にはまたお邪魔します!


白飯考

2015年01月08日 | 和食
私はご飯が大好きです。
命の源と言ってもいいくらい。
若い頃は朝食にトーストを食べたり
パンケーキを食べたりしていましたが
大人になってからはご飯と味噌汁がないと
目が覚めないんです。力が出ないんです。
どうせ食べるならとことん美味しい方がいい、と
15年前ぐらいから土鍋でご飯を炊いています。
忙しい時や大量に炊く時はIH炊飯ジャーを使いますが。
お米がご飯に変わっていくのが
湯気や音を聞いていると分かる・・・
そういうプロセスも好きなんです。
で、わが家にまたまたご飯をおいしくさせる
ツールが仲間入りしました。



大館曲げわっぱのお櫃

ずっとずっと欲しかったのです。
でも、高いなぁ、手入れが面倒くさそうだなぁ
という理由で敬遠していました。
遂に買ってしまいました^^
事故に遭ってから財布の紐が緩むどころか
抜け落ちたみたいです(笑)
人間いつ不幸に遭うか分からない。
命尽きる時に「あの時ああすれば・・」と後悔するより
手に届く幸せならグッと引き寄せよう!
というスペクタクルな自己肯定の成せる業。



伊賀焼き土鍋とコラボ




無農薬・無化学肥料・稲架掛けつや姫を
マイ精米機で8分搗きにいたしまして
ザルで研いでそのまま30分水を含ませます。
この時のコツは真ん中を少し窪ませること。
水は下へと抜けようとするので
真ん中の底辺ばかりが浸水していきます。
それを防いでまんべんなく水を行き渡せるために
窪みを作るのです。
あとは、水温と相談しながら強火で炊き
最後弱火にして最終段階でまた水を飛ばすために強火。
蒸らしは浸水時間に応じて微調整します。




ツヤツヤ

これだけでも十分美味しいですが




お櫃へin



秋田杉が余分な水分を吸ってくれることで
全体が均一な水分量になります。
ツヤツヤで歯ごたえも抜群。




幸せなり



バクバク



お弁当箱も大館曲げわっぱに変更


毎日の食事がより一層楽しくなりました。
こんな簡単に豊かになるんだったら、
もっと早く買っておけば良かったです。
玄米食にしていたこともありましたが
美味しさはやはり白米にかないません。
あ、美味しいお米の白米が前提ですよ。
これからも貪欲に追求して行きたいと思います。
お米の本当の美味しさが分かれば
お米離れも絶対に減るのにね。

五穀豊穣をもたらす自然に感謝。
丹誠込めて作って下さる農家さんに感謝。
伝統工芸を守る職人さんに感謝。
毎日毎日ご馳走様でございます。合掌。


さて、ここからは少し呟かせていただきます。
興味の無い方はスルーしてください。


昨今の異物混入騒ぎについてです。
異物混入の加害者の肩を持つ気はサラサラありませんが
食べ物のあるところには虫や小動物はつきもの。
自分のご家庭に虫一匹いないと断言できますか?
人一倍注意を払っている工場だって
虫が侵入して子孫を増やす隙間はいくらでもあります。
たしかに気持ちのいい物ではありませんが
そこまでがなり立てるほどの問題でしょうか?
街頭でマイクを向けられた人は何か言わなくちゃいけないと思い
「何を信じたらいいかわかりませんね」とか
「消費者を裏切らないでください」とか
「食の安全を確保して欲しいわ」とか鼻息荒くおっしゃってますが
『虫は貴重なたんぱく源だ』と
いにしえの山人は天から失笑してることでしょう。
だいたい、ファーストフードやレトルトに頼る時点で
食の安全性を蔑ろにしてるんじゃないですか?と問いたい。
虫だって命がかかってるから食べ物にすり寄って来る訳で
虫一匹いない殺虫剤や消毒液まみれの工場の方が
どんなに恐ろしいことか…
腐らないよう防腐剤まみれにする食品の方が
どんなに身体に悪影響を及ぼすことか…
虫よりも危険なものをたくさん摂取していること
早くお気付きになった方がよいのでは?


私の家は商売をしていたので
学校給食が無い日の昼夕食は
主に祖母が作ってくれました。
おから、煮しめ、煮魚や
塩無し具無しおむすびだの
椎茸の出汁の味噌汁だの
じみーな食事が当時は不満でしたが
今考えると自分の価値観を養ってくれた
大事な期間だった気がします。
昔の人なので雑なところもあり
料理に虫が入っていることもありましたが
「そんなの取り出して食べればいい」
「お婆ちゃんのご飯が美味しいから入るだわ」
と反省の色を見せる気配は一切無し。
ご飯を落とすと「目がつぶれるから食べなさい」と
踏んづけたものでも食べさせられました。
衛生的とは言い難い環境下で育てられましたが
五体満足、アレルギーも無く元気に過ごしています。
大正生まれの人ですから
若い頃は過酷な食生活を送って
お米に虫が混じろうがなんだろうが
きっと有り難く食べてきたに違いありません。
それでも94歳で大往生しました。
自然の摂理に逆らわないものを
適度に食べてきたからでしょう。

木を見て森を見ず…
食の安全ではなく安全な食を考えるなら
もっと違う論点で議論すべきでは?


私のつぶやき部屋の発言なので
お気に障ったらお許しを。