おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

仏初祝!昇涙酒造蔵開き/リヨンの街をそぞろ歩き

2017年08月26日 | 旅(国内)
日本酒、ときどきワインを飲み続けた長〜い1日。
宿に帰るや否や、皆さん即寝落ちだったみたいです(笑)
深〜い眠りについて時差ボケからも脱出し







朝からワインをいただく我々(笑)

写真を撮る前に瞬殺で飲み干しました^^;


充実した朝食を堪能した後は
ペルーサンの中心部までテクテクお散歩。
目的は愛称「道の駅」でのお買い物♪
日本でいう産直みたいな施設で
昇涙酒造の皆様方がそう呼んでらっしゃいました。
採れたてのお野菜や乳製品
お肉やサラミ、ワインなどを販売しています。
目がハートになってしまう品揃えですよ。
帰国日がまだ先なので
涙を飲んで諦めたものもありましたが
お目当を手に入れることができ満足です。

再び歩いてお宿へ戻り
ベルトワールのオーナーにお別れを告げます。
とても気さくで、人の良さが滲み出ている方でした。
二日間、お世話になりました^^


グレッグ達がお迎えに来てくれ
みんなでリヨンに向けて出発。
南部さん達は帰国の途につかれるので
この場でお別れとなりました。
またお会いできる日を楽しみにしています。



リヨンに到着

リヨンの街、何年振りかしら?
移動遊園地の観覧車に乗った記憶が蘇ります。
ペルーサン同様、赤い瓦屋根が印象的だったわ。
ここでリヨンのTOMOさんと合流。
TOMOさんはリヨンで日本料理レストランと
ラーメン屋さんを経営している日本人の方です。
運送会社を脱サラして料理の道に入り
今やフランスの地で2軒を構えるオーナーシェフ。
色々なご苦労があったかと思いますが
思いやりと包容力、直向きさ、そして揺るぎない決意が
異国の地で成功を遂げる原動力になったのでしょう。
TOMOさんも外見にお人柄が滲み出ていらっしゃいます。
一定年齢以上になると容姿は生き様を表しますね。
卑しさが滲み出てないかしら?私^^;


LE BISTROT DE LYON

歴史あるレストランで皆様とランチ。



かつては娼家だったとか

ローヌ川とソーヌ川に挟まれたリヨンの街は
かつて絹織物の交易で栄え
国内外から訪れる商人で賑わいました。
男性が集まれば当然歓楽街も発展します。
その頃の趣がお店の外観・内観にもチラホラ。



メニュー

TOMOさんが解説してくださるので助かります。
かなりボリュームがあると聞きまして
単品のオーダーにとどめました。
夜のお楽しみもありますからね^^



パテ・アン・クルート

ビストロ料理の王道メニューです。
肉感のあるパテをパイ生地で包みまして
煙突を作ってオーブンで焼成。
焼き上げたら煙突からコンソメを注ぎまして
冷やし固めるという超〜面倒臭い料理です。
パテ作り、パイ作り、コンソメ作り・・・
気が遠くなるわ。
今風にアレンジしていないクラシカルな味わいで
大変満足いたしました。
ビールとワインを頂いたのは言わずもがな(笑)


ホテルにチェックインしまして
グレッグや蔵人の田中さんとはここでお別れ。
色々お世話になりました。
手厚いおもてなしに感謝してもしきれません。
また来年お邪魔しますので(勝手に決めている)
それまでお身体に気をつけて
愛される酒造りに勤しんでくださいませ。
ありがとうございました!!!
固い握手を交わして再会を誓い
車が遠ざかるのを見送りました。


ここからはTOMOさんのご案内で
リヨン観光をさせていただきます。



ソーヌ川



振り返ったソーヌ川



サン・ジャン大聖堂

ロマネスク様式とゴシック様式の過渡期に建てられた
荘厳な大聖堂です。
中へ入ると祈りを捧げる人々多数。
神聖な空気に包まれています。



ここには写っていませんが
パリでテロが発生したのもあり
武装した軍人さんが
銃を持ってパトロールしていました。
リヨンも大きな都市ですから
高レベルの警戒がなされているのでしょう。



ケーブルカー

これに乗ってフルヴィエールの丘を登ります。



フルヴィエール大聖堂

ロマネスク様式とビザンチン様式を融合させた
サン・ジャン大聖堂よりもかなり新しめの大聖堂。
ペストが流行した時に建てられたんだっけ?
リヨンの街を見守るように佇んでいます。



フルヴィエールの丘からの眺望



古代ローマ劇場

紀元前1世紀頃に建てられたそうです。
今も現役で使われているとか。さすが石造り。



旧市街をそぞろ歩き



下水設備がなかった頃
各部屋の窓から排泄物を放棄していたそうです。
道の真ん中に通っている一本の溝は
下水管がわりだったとか、、、
マジッ??ヒエーーーーッ。



La Tour Rose

リヨンで最も美しいと言われている建物。
日本語訳すると「バラの塔」です。
その名の通りバラ色をしていますよ。
リヨンには建物と建物をつなぐ
トラーブルという回廊や通路が張り巡らされており
潜り抜けた先にありました。
歴史的な街並みが人々の居住地域。
木造建築文化の日本では
なかなか叶わないことですね。
ちなみにトラブールの起源は諸説ありますが
リヨンが誇る絹織物を雨に濡らさないよう運ぶ、
またはデザインを盗用されないように
密かに運ぶために発達したと言われています。


TOMOさんのおかげで
ガイド付き観光が楽しめました。
ありがとうございます!



さて、ディナー会場へと向かいましょう。



仏初祝!昇涙酒造蔵開き/リヨンの街をそぞろ歩き 〜完〜

仏初祝!昇涙酒造蔵開き/蔵開き打ち上げ

2017年08月22日 | 旅(海外)
緩やかに始まって盛り上がりを見せ
潮が引くようにお開きになった蔵開き。
総勢100名ものゲストが訪れたようです。
当たり前ですが知り合いは日本勢しかいないので
何方が何時お越しになり何時お帰りになったかなど
知る由もありませんでした^^;
フランスで頑張っている2人の日本人の女の子と
信じられないぐらい日本語ペラペラな
美しきフランス人の女の子と意気投合し
後半は立ち飲み状態で楽しかったなぁ。
フランスにおいて日本酒はかなりの高級品。
4合瓶で最低でも4、5千円するそうです。
日本酒をこよなく愛する先述の3人は
レセプション中飲み放題とあって
ウキャウキャはしゃいで飲んでました。
まあ、私も同類項ですが(笑)


そんな楽しいひと時も終わりを告げ
興奮冷めやらぬまま打ち上げ会場へ。
どこへ行くとも知らされぬまま車へ乗り込むと
行けども行けども山・山・山。
こんなところに打ち上げ会場があるんだろうか…
もしかして野営でキャンプファイヤーとか?
と不安を覚えた頃に、
山小屋風の建物が現れました。







Restaurant La Ferme de La Croix

打ち上げ会場に到着しました。
時は既に19時を回った頃でしたが
まだまだ夜は気配を見せません。



まずはクローネンブルグで乾杯

しこたま日本酒を飲みましたが
飲んでは汗で放出し、だったので
ビールがスルスル入っていきます。



グレッグ蔵元からご挨拶

今回は日本からの応援に頼りっきりで
非常に不甲斐ない思いをしていると
反省の弁を述べてらっしゃいました。
次年度の酒ははもっと自分の思いを込め
胸を張って「造りました」と言いたいと。
そもそもその謙虚さがフランス人ぽくない^^;
だからこそ日本の文化に
シンパシーを感じるんでしょうかね。
昇涙酒造の誇りにかけて頑張ってください。
応援しております。


その後、若山杜氏からもご挨拶。
何もかも手探りで思い通りにいかず
春からの仕込みとなった上に
熱波に襲われ困難づくし。
そんな逆境にも関わらず
ちゃんと飲める酒ができたことに
心底驚いている、と。
改めて酵母の強さと
醸造の奥深さを認識したともおっしゃってました。
一言一言にご苦労の片鱗がうかがえまして
涙が出てきそうになりました。
役目を終えた廃墟のような養蚕施設が
日本酒の蔵になったんですものね。
去年の写真を見せていただきましたが
あれが、ここまでになったと思えば
さぞかし感慨深いものがあるでしょう。


蔵人の田中さんからもご挨拶。
蔵で寝泊まりした日々や
日本とは全く勝手が違ったことなどをお聞きし
この一年の間に筆舌に尽くしがたい
ドラマが展開されたことが
その言葉から窺えました。
皆さんの血の滲むような尽力に
あのお酒たちは応えてくれたんですね。

深く頷きながらお話を聞いているうちに
私なんかが物見遊山で訪れてよかったのだろうか?
と申し訳なくなってしまいました。
これも何かのご縁と同席をお許しください…
心の中で呟きながらビールを飲む(笑)


日本から昇涙酒造を支えた
梅津さん、南部さん、山枡さんからも激励の言葉があり
打ち上げパーティは緩やかにスタート。



シャルキュトリーのアソート

何人分かずつ盛り合わせ
取り分け形式でいただきました。
どれもかなり美味しい。
これだけでワイン1本イケます。
自家製のサラミがあまりに美味しいので
帰りに1本お買い上げ♪



エスカルゴバター

ニンニクバターたっぷりで
エスカルゴの泥臭さは全然感じません。
ここはローヌのワイン銘醸地が近いので
ぶどうの葉っぱを食べたエスカルゴが
よく捕れるのかもしれませんね。



ニジマスのムニエル

一匹どーんと提供されました。
近所の川で釣れるんでしょうか?
お魚自体は非常に淡白でしたが
バターたっぷりでパンチのある食べ応え。



ホロホロ鳥のグリエ

グレッグが「ホーホーどり」と言っていたので
フランスにはそうやって鳴く鳥がいるのか、
と勝手に納得していたら
どうやらホロホロ鳥のようですね。
筋肉質で野性味溢れる味わいでした。



ジャガイモのグラタン

ジャガイモとチーズたっぷり。
素朴だからこそ素材がモノを言います。
日本では食べられないんですよね、こういう料理。
かなりお腹にきますが、大好きです。


あとはカエルのムニエルがありましたが
写真撮り忘れました。
実はこの料理が一番美味しかったかも。
骨だらけで食べるのに苦労しますが
骨周りの肉こそ肉の醍醐味ですもんね。



カフェで〆

あれ?ワイン飲んでないの?
と疑問を持たれた方もいらっしゃるでしょう。
飲まないワケないじゃないですか(笑)
ボトルを全員で回し注いでいたので
写真を撮るタイミングを失いました。
かなりローカルなワインばかりだったので
撮ったところで次何時巡り会えるかわかりませんしね。

観光旅行ではいただけない
ローカルな料理をいただけて大満足です。
たっぷりの脂肪を摂取しましたが
不思議と胃もたれしませんでした。
よくよく考えてみたら
鶏の丸焼きぐらいしかまともに食べてないからか^^;


21時過ぎて外はようやく夕暮れの様相。
長くて濃ゆ〜い1日でした。
皆様方とこの1日を過ごせただけで
渡航した価値があり、お釣りが来るほどです。
人は心から満たされた時
自ずと感謝の思いが溢れ出るものですね。
満腹のお腹を抱えながら
きっかけと出会いと健康体を与えてくれた
すべての人々に感謝した次第です。

本当にありがとうございました。


リヨン編へと続く。


仏初祝!昇涙酒造蔵開き/蔵開き打ち上げ 〜完〜

仏初祝!昇涙酒造蔵開き/いよいよ蔵開き

2017年08月20日 | 旅(海外)
またまたご無沙汰しております。
残暑厳しい折ですが
みなさま健やかにお過ごしでしょうか?
延び延びになっておりました蔵開きレポート
いよいよ本題に入らせていただきます。

マルシェでぶらぶらした我々は
太陽照りつけるペルーサンの町並みを通り抜け
昇涙酒造へと向かいました。



昇涙酒造の蔵内観

まだ準備段階なのか誰もいません。
ではここで昇涙酒造についてご紹介したいと思います。
昇涙酒造があるペルーサンは
フランス第2の都市
リヨンから車を1時間ほど走らせたところにある
風光明媚かつ牧歌的な景色を持つ街でございます。
フランスには4度ほど渡航しておりますが
ここを訪れることが決まるまで
位置関係はもちろん、存在さえ知らない街でした。
ローヌ・アルプ州ピラ地方自然公園内にあり
山を切り開いたように街が形成されております。
歴史的景観保護地区に指定されているため
街には石造りの古式ゆかしい建物が軒を連ね
ヨーロッパ地方都市特有の情緒を放ち美しい限り。

この街で生まれ育ったのが
今回の主役である昇涙酒造の蔵元
グレゴイワ・ブフ氏。通称グレッグです。
日本をこよなく愛するグレッグは
鳥取の梅津酒造で1年間酒造りを学び
フランスで酒蔵を開くことを決意。
その熱い思いを叶えるために
日本の酒蔵陣が手をさしのべました。
竹鶴や桜うづまきで蔵人をしていた
若山さんを杜氏として紹介し
福井の南部酒造で蔵人をしていた田中さんを派遣。
この3人がタッグを組んで
フランス初の本格的な日本酒造りをする目標に向け
ゼロ、いや、マイナスからのスタートを切ったのです。


フランスでは酒米も精米設備もないため
日本から全量輸入しました。
そして心配される水。
フランス=硬水というイメージでは?
しかし、このペルーサンは奇跡的に軟水なのです。
とはいえ髪を洗ったらバリバリに。
フランス全土と比べれば超軟水、
という位置付けのようですね。

道具は日本の各蔵から提供されたものと
ヨーロッパで製造されたものを使用。
タンクはイタリア、ボイラーはドイツ
搾り機はフランス製だったかな?
知恵を絞って代用されていました。

問題は設備です・・・
もともとペルーサンは養蚕業が盛んで
この蔵も養蚕関係で使われていた施設。
天井に明かり取りの窓があり
紫外線や熱を嫌う酒造りにはマイナス面も多いようですが
遮光シートを貼って対策していました。
そう、建物の外観を変えることができないんです。
内装に関しては大々的にリノベーションするも
工事がかなり遅れており
その影響で仕込みも押し押しになって
蔵開きがこの時期になったという始末。
その昔、ピーターメイル著の「南仏プロヴァンスの12か月」
という本を夢中になって読んだ時期がありましたが
この中でも、約束にルーズな不動産屋や
いろんな理由を並べて工事をストップさせる施工業者など
日本では考えられない対応が綴られていました。
まさにそんなフランス人気質に翻弄された酒蔵造り。
全員が全員そうではないと思いますが、
若山杜氏も蔵人の田中さんも
この人たちには「納期」という概念があるのかと
信じられない思いで工事の様子を見ていたようです(笑)


そんなこんなで春から酒造りを開始し
初夏になんとか漕ぎ着けた蔵開き。
6月25日正午からスタートとなりました。
しかし、、、特に乾杯の音頭や合図があるわけでもなく
ワラワラと近所の皆さんがやってきて
「ああ、これがジャポネのサケね」的な様子で
ワイングラスに注がれた酒を飲み始めています。
これがフレンチスタイルのパーティなのか・・・


外には日本酒の説明をフランス語で書いたタペストリー

フランスで日本酒文化を広げようと奮闘している
Dev-A社によって作られたそうです。
みなさん興味深げに読んでみえました。


昇涙酒造の看板!

この看板こそ山枡さんが空港で抱えていたもの。
蔵開き当日サプライズで寄贈されました。
それなのに私ったらリヨン駅でお迎えの車に荷物を積む時
「この看板ココに載せます?」とポロリ。
みんなに「シーーッ」と口元に指を立てられ
大反省した次第です。。。全くアホだ。
文字は山枡さんが書き上げられまして
梅津さんのお友達が看板に仕立てたそう。
これから昇涙酒造の歴史を見守り続けるんですね。
当日は臨時でこんな風に掲げられておりましたが
翌日は入口の右側の壁に設置され
「ここは日本酒蔵である」と堂々と物語っておりましたよ。





お庭にはケータリングのフィンガーフードが並びます

日本人の我々は「よし」の合図が無いと手が出せません。
OKが出たらどれ食べよう?と、じーっと見つめていたら
現在世界中を旅しており、
田中さんに旅先で「拉致」されて
搾り作業を手伝わされたという
三矢君が手を伸ばしてパクリ。
それを皮切りにペルーサンの人々もつまみ始めました。
なんなんだ、このスタートは・・・
またまた作法のギャップを感じつつも
昇涙酒造の酒とともに楽しみ始めました。


ここでお酒のご説明。
初めて昇涙酒造からリリースされたお酒は
一心と言います。
今回蔵開きで提供されたものは
玉栄精米歩合70%、7号酵母の速醸で
1号タンクと2号タンクをブレンドしたものでした。
搾りたての原酒と
加水して15% ぐらいまで調整した2種。
原酒のファーストインパクトは
「やや重くて長くは飲めないぞ」でしたが
氷を一つ落とすとあら不思議。
引っかかりなくスルスル飲めます。
加水したものも最初は甘残りするかな?
と思ったものの、飲むほどに酒を呼ぶ・・・
この日は異例の熱波が街を襲いまして
クーラーのない蔵内はジメジメ暑い。
終始ダラダラと汗をかいていたので
これぐらいの濃度と冷たさが
味覚と体調にマッチしていたのかもしれません。
ペルーサンの名物である熟成しまくりのサラミや
シェーブルチーズと合わせても
ちゃんとマリアージュする予感。
風土と味覚の密接な関係を改めて認識しました。
そういえば、タンクの中でまだブクブクしていた
生もと玉栄80%はどうなったのでしょうか?
その後が気になりますね。
※酒の詳細追記しました



飲み疲れ、立ち疲れた我々は
グレッグのパパの事務所へ一時退避。






赤い瓦屋根の町並みにうっとり

日陰に入ると途端に涼しくなります。
日本の湿気地獄とは全く異なりますね。




鶏の丸焼きを貪る

Kさんの息子君、N君がどうしても買いたいと
マルシェでゲットした鶏の丸焼きです。
味はなかなか美味しかったけど
親鳥なのかかなり硬かったわ^^;
日本酒に飽き足らず
杜氏や蔵人秘蔵のワインやチーズ類をつまみ食いし
しばしクールダウン。



絶品ヨーグルト

若山杜氏の奥様が出してくださったヨーグルト。
これが美味しいのなんのって。
ミルクの成分が濃くてもうミルキー♪(そのまんまやん)
色々気を使っていただいて感謝感謝です。

蔵に戻ると



蔵人の田中さん

みなさんにフランス語と英語を交え
自分の古巣である花垣のお酒を紹介。
隣の方はペルーサン近くの
サン・ティティエンヌにある
日本食レストランで働いている
日本人スタッフさんです。
フランス語ペラペーラで日本酒をゲストに説明。
尊敬の眼差しを送ります。

ご近所のゲストも一通り新酒を召し上がり
自由に来ては自由に帰っていく様子。
フランスの皆さんはこういうパーティに慣れているんですね。
飲み方がとっても綺麗な印象でした
残ったのは関係者と燗係者ばかり。
そこへフランスのリヨン領事館から
領事と副領事がお祝いに駆けつけました。
何と言ってもフランス初の
本格的な日本酒蔵が誕生したのですから。
フランスと日本の友好関係の
架け橋になること間違いありません。
領事館としても喜ばしきことでしょう。



夕方を過ぎても頭上には青々とした空が広がります

音楽の演奏に例えるなら
ピアニッシモからゆるゆるスタートし
途中クレッシェンドに盛り上がり
ピアニッシモでまたゆるゆる終盤を迎えた感じでしょうか。
日本みたいに乾杯や中〆的なものは一切なし。
不思議な感覚でしたが
こんな感じもいいな、と思えます。



波乱の幕開けからスタートした
フランス初の本格的日本酒蔵。
実は今日現在も蔵は完成していないそうです^^;
酒造りができる機能は整っているので
今シーズンはちゃんと寒仕込みできるはずですが
販路を開拓するなど
プロモーションにも力を入れなければなりません。
まだまだやることだらけですね。

昨今、廃業する酒蔵が後を絶ちませんが
新たに蔵を開くなんてレアレアケース。
そしてその舞台がフランスとは!
初めて尽くしで何かとご苦労も多いでしょう。
でも、誰も歩んだことのない道を切り開けるのは
本当に素晴らしいことですし
真似したくても真似できることではありません。
真似できない私としましては
飲む、書く等で遠い空の下から応援したいと思います。
フランスの人たちに愛されるのはもちろん
早く日本に上陸して日本人にも愛されますように・・・
昇涙酒造、ボンボヤージュ!


蔵開き打ち上げへと続く。


仏初祝!昇涙酒造蔵開き/いよいよ蔵開き〜完〜

仏初祝!昇涙酒造蔵開き/ペルーサン到着

2017年08月05日 | 旅(海外)
ご無沙汰しております。
貧乏暇なしそのものの毎日を送っていまして
ブログの編集画面を開くことさえできませんでした。
放置し続けていたのでアクセスの有効期限が切れ
パスワードを要求されてアタフタ^^;
ちなみに現在朝の5時半です。
前日に薬膳料理をいただいたせいか体がポカポカし
4時過ぎに目が覚めてしまったのでエイヤで起床。
旅の続きを綴ることにいたしました。
文字ばっかりですがお付き合いください。


えーっと、どこまでいったっけ。
そうそう、パリのホテルをチェックアウトし
シャルルドゴール空港へ向かうところでしたね。
パリ高速鉄道RERに乗りまして
前日の道のりを逆戻りいたします。
短いパリ滞在でしたが
前日の記憶ががかなり昔に感じるということは
それなりに充実していたんでしょう。
うん、きっとそう。

シャルルドゴール空港では
大きなミッションが待っています。
鳥取からのご一行と合流するという。
この時のために用意したと言っても過言ではない
ポータブルWiFiを駆使し
SNSを使ってコンタクトを取ろう・・・
と思っていたら
すんなり合流できました。
スケボでもないスノボでもない
摩訶不思議な板を抱えて佇んでいる人発見。
板についてはまた改めて説明しますが
板を抱えた人こそ、山枡酒店の山枡さんだったのです。
鳥取市でカフェを営むK子さん、
誠に元気なK子さんのお母様、
フレンチの料理人になる夢を
今まさに叶えようとしている
K子さんのご子息であるN君と初顔合わせ。
次の旅程となるリヨン行きのTGV乗車まで少し時間があったため
カフェテリアに腰を落ち着けてビールで乾杯しました。
K子さんご一家は今回が初海外旅行。
長旅お疲れ様です^^


自己紹介などしまして
機内での話を伺っていたらいい時間。
TGVのホームへ向かいましょう。
以前訪れた時はユーレイルパスでの旅でしたが
今回はネットでチケットを手配しての乗車。
特に改札口があるわけではなく
TGVの入り口で駅員さんが二次元バーコードをスキャン。
時代はどんどん変化していますね。
日本から座席指定しておいたところ
当日座席指定した山枡さんと隣り合わせ。
パリで仕入れたコニャックを
なんとしてでも一緒に飲もうと
座席変更の交渉する気満々だったのに
すんなり願いが叶いました。
K子さんご一家とは車両が離れてしまったので
リヨンまでゆっくりお休みくださいと
いっ時の別れを告げ
コンパートメントに体を預けます。
TGVが動き出すや否やコニャックを開封。
日本から持参した足つきの簡易カップに注ぎ
旅の安全と充実を祈願しまして乾杯!
〜ちょいと2杯のつもりで飲んで、いつの間にやら瓶半分♪〜
植木等大先生のスーダラ節的な結果になり
2時間の旅はあっという間に終わりました。
リヨンパールデュー駅に到着!

リヨン駅に着いたのは22時近く。
サマータイムのフランスも
さすがに日もとっぷり暮れまして
空は今にも泣き出しそうにどんより。
ここから最終目的地である蔵の所在地
ペルーサンへ移動するわけですが
私たちをピックアップしてくれる
蔵人さんとなかなかコンタクトが取れません。
スタバの前にいる、地下の駐車場にいる
どこどこにいる。。。と
オリエンテーリングみたいになってしまい
結局巡り会えたのは1時間後^^;
どんよりしていた空は
いよいよ耐えきれず雨を地上に落下させ
あっという間に土砂降りです。
ずぶ濡れになる一歩手前で車に乗り込むことができました。
コニャックでほろ酔ったにもかかわらず
ビールを飲まないと夜が終わらない
とワガママを言う我々。
とはいえ日本と違って夜間営業している店はほとんどありません。
駅周辺をぐるぐる回ってもらい
ようやく明かりが灯るコンビニチックなよろず屋を発見。
長蛇の列をなす路上駐車に隙間を見つけて車を止め
土砂降りの中店めがけてダッシュ。
無事買い物を終えました。
飲むことへの執念が強すぎる(笑)



ペルーサンのホテル到着

この章初の写真ですね^^;
ペルーサンはリヨンから車で1時間ほどの村。
村内にホテルは3つほどしかなく
我々はbookingドットコムで
ベルトワールというホテルを確保しました。
ホテルと言っても民泊のような施設で
お部屋のサイズはバランバラン。
ドアには鍵もありません^^;
一番最後に部屋を確保した私は
なんとスーペリアダブルで無駄に広い部屋。
キングサイズのダブルベッドに
ゆったりとしたソファセット
洗面に至っては2つあるんですけど…
スーツケースは床に開きたい放題です。
結局身にあまる広さを誇る私のお部屋で
1日目の酒盛りをしました。
ローランデュボアで購入した
サンマルスランのアフィネと
ポワラーヌのカンパーニュをアテにして♪



翌朝



ホテルの全貌が見えてきました



可愛らしい♪

到着時は漆黒の夜で何も見えませんでしたから^^;




牧歌的な風景



マルシェへ

教会前に立ち並ぶ日曜朝市です。



アプリコットが甘い香りを放ちます。



移動式のフロマージュリー

ここはローヌ地方だから
シェーブルが多いですね。



ストリートミュージシャン

フランスの片田舎っぽさを満喫したところで
いよいよこの旅の本題へと突入します。
その模様は次の章で〜


仏初祝!昇涙酒造蔵開き/ペルーサン到着〜完〜