おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

2019年の締めくくりはフラスカティ

2020年02月12日 | お出かけ
昨日、友人との会食があり
その場で友人が

「mieさんの書く文章、好きだよ」

と言ってくれました。

ううっ…うううっ

泣いていいですか…(号泣)

もったいないお言葉、嬉しい限り。
失笑・苦笑も大歓迎。
私のブログで「ンフッ」でも「ハッ」でもいいから
ひと笑いしていただくことができたら本望です。
励みになります!
大盛ちゃん、ありがとヨォ〜!

さて、久々にお出かけのお話です。
淑女会の備忘録を順に書く覚悟をしておったのですが
他の誰でもない、自分の決意の重圧に押しつぶされ
書くのが面倒くさくなっていた今日この頃。
気が向いた時に頭に浮かんだことを書こう…
そうでなければ長続きしない(もう10年以上細々とやっとります)
と考え直して昨年の記憶を引っ張り出すことにしました。

クリスマスイブは新規オープンするお寿司屋さんの内覧会(美味しい取材でした^^)。
クリスマスは西尾の農家さんで大豆収穫の取材
26日は豊橋の大規模工場のリクルート取材2件
27日は3日間移動と取材で何も書けなかったので書く準備で終了…
ようやく自分の時間ができたのが大晦日を目前に控えた28日。
お客様たちは仕事納めをなさって
フリーランスの私めが
悪あがきしてもどうしようもないタイミングゆえ
クリスマスでもない年越しでもない
なんでもないような夜ですが
豊橋のフラスカティさんへお邪魔してきました。


ホテルアソシア豊橋から望む故郷の景色

ディナー後に岩倉へ帰る気力も体力も残っていないだろうと
お値打ちプランで宿泊することにしました。


暮れなずむ夕日を眺めてお店へGO!

お邪魔するとシェフとマダムが笑顔でお出迎えしてくれました。
ああ…ホッとする。
この街にまだ私の居場所があるんだって感じがして。



フレッシュな蕪とシェフお手製のカラスミ、イタリアのセミハードチーズとともに

カラスミのねっとり感がたまりません!
旨味が歯に絡みつき(美味なる表現ではないが汗)
いつまでも口腔内を磯の香が席巻。
美味しすぎてフォークが止まってしまいます。
これはガツガツ食べるものではないと
小さなお皿に移していただき、最後まで時を共にしました。



西浦港直送のアンティパストミスト

これをいただかなければ帰れません!
帰れと言われてもテーブルにしがみつきますよ。ええ。
海の子が海無しタウンに住んでおりますゆえ
喉から手、どころか肩甲骨まで飛び出るほど
食べたくて仕方のなかった一皿です。
もしかしたら竜宮城ってこういうことなのかもしれない…と
訳のわからないことを考えながら
逸る気持ちを抑えてゆっくり頂戴しました。
鰯が旨い!蛸も海老も鮃も最高だ!
ゼエゼエ。



セロリと猪のラグーのリガトーニ

だったかな?
炸裂するラグーの旨味が
リガトーニの溝に引っかかりまくり
お口の中が幸せに満たされます。



トリュフとポルチーニのノルチア風

こちらも秋と冬の定番パスタ。
バターに移った芳香がたまりません。
トリュフもお飾りではなく
この場に居る正当な理由を主張してきます。
美味しいなぁ。


短角牛の炭火焼き

牛肉にさほど愛のない私ですが
こちらのお肉は選択から外せないのです。
少ない経験値ながら
日本一美味しい牛肉であり
素晴らしい調理技術だと思います。

信頼できる方から仕入れ
適切な手当がなされ
提供するタイミングを見計らい
肉を焼くためにタイムリーな炭おこしをし
然るべく塩をほどこし
厳しい目と熟練の技術で焼き上げる。
そして肉を引き立てる付け合わせにも
一切手を抜かない。
これら全てが漏れなく整い
私の目の前にやってくる。
ドラマだ…

噛むほどに旨味が溢れ出て
短調さが微塵もないのです。
記憶を反芻し、ただいま垂涎しております。




素朴な焼き菓子(トルタなんとか)



落花生のジェラート



グラッパ

幸せの極みでございました。
萎んだ心身に入魂された感じです。
まさに「力メシ」。
出産前に妊婦さんが食べにくるというのも
深く深くうなずけます。
シェフの人生と魂がうんと込められたお料理の数々…
私はフラスカティが大好きです!アモーレ!

実は先日、名古屋の「ヴィチーノ」さんへお邪魔したのですが
なんとシェフはフラスカティの榊原さんに師事したんですって。
「とてつもなく美味しい」という共通点は見出せるのですが
方向性はあまりリンクするものが無いなぁ…
と思っていたら
ヴィチーノのシェフ・ケンさんいわく
「榊原さんの料理は真似できるものではありません。
ボクばボクのやり方でイタリアンを極めようと思いました」と。

なるほど!
スピリットはしっかり受け継ぎつつも
自分の道を切り開いて進んでいらっしゃるのですね。
その話をお伺いし、感動して涙が出てきました(無駄に涙もろい今日この頃)。
お二方とも素晴らしい人柄、そして素晴らしいお料理。
エピソードをお聞きして
ますます両店が好きになった次第です。

思わず熱がこもり
長々と書いてしまいましたね^^;
最後までご高覧ありがとうございました!

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (大盛)
2020-02-12 19:29:37
西浦港直送のアンティパストミスト食べたいィィィィィ!!
ケンちゃんフラスカティさんで修行したんですね~
小野田さんといい、みえさんといい、名シェフは豊橋に縁がある人が多いですね。
あ、そうだ。今年も潮干狩り行きますよね?
返信する
Unknown (mie)
2020-02-13 13:50:16
大盛ちゃん、アンティパストミスト!主題歌作りたいぐらい美味しい!(先日モカイオのトンノデルキャンティの歌を作ったばかりw)

そうそう、ヴィチーノのケンさん、フラスカティで修行していた蒲郡人。ちなみに奥様は豊橋人。三河人が名古屋の食業界を席巻する日も近い…のか?

潮干狩り行こう!去年破れた胴長は捨てちゃったから、新調しなくちゃ♪
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。