goo blog サービス終了のお知らせ 

おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

ちょいと取材で飛騨古川へ 「蕎麦正なかや」

2021年02月27日 | 蕎麦
お久しぶりでございます!
2021年の初投稿が2月下旬になってしまいました。
毎年、新年の抱負的なものを書いておりましたが
今更書くのもなんなので、今年は少しだけ^^;

数年前の抱負で「50歳まではがむしゃらにやる!」
と宣言したことが、今現実になっております。
岩倉市に引っ越して
しばらくはニートのような生活だったのに
今は180度振り切った生活スタイル。
「いただいた仕事は絶対断らない」
を頑なに守っていたら
全く休みがなくなりました〜♪
出かけない日を作らないと執筆ができないので
家にいるにはいるんですが
ずっと書いてます。ずっと(強調)。
「忙しい」とか大騒ぎしながら
旅に出ていたあの頃が懐かしい。。。
でも、全ては自分で決めたこと。
何を隠そう、こんな毎日が楽しいのです。
がむしゃらな姿勢
もうしばらく続けさせてください。
お仕事何でもやりまっせ!(前向き)


さて、先日お仕事で飛騨古川へ行ってまいりました。
せっかく遠出するのですから
前泊しようと思っていたら
予約を受け付けていない宿が多いよう。
こんな状況で無理矢理泊まるのもなんなので
弾丸日帰りツアーで行ってまいりました。


約30年ぶりのワイドビューひだ

あれは大学生の頃。
飛騨金山出身のYちゃんの実家へ
大阪の友人と遊びに行って以来です。
Yちゃんの家を拠点に高山や金山の温泉に行ったなぁ。
Yちゃんのお母さんが鶏ちゃんや味噌おでんなど
飛騨の料理をいろいろ出してくれました。
岐阜と愛知は文化的シンパシーが強いので
言葉や料理にさほど違和感を感じないけれど
生まれも育ちも大阪のAちゃんは
味噌料理の洗礼を受けて衝撃を受けておりました。
鶏ちゃんと味噌おでんまでは良かったのですが
帰りに岐阜駅で食べた味噌カツはNGだったようで
「うち、あかんわ…」
と眉間にシワを寄せていたのを懐かしく思い出します。
確かにあの味噌カツのタレは甘辛過ぎた。



がらーん

指定席を取りましたがこの車両には乗客私一人。
鉄道業界、大丈夫でしょうか?
リニアとか作ってる場合か?



飛騨古川駅に到着

飛騨古川で降りるのは初めてです。
なので本来の人通りがわかりませんが
歩いている人はまばらでした。


瀬戸川沿いの古い街並み



蕎麦正なかや

取材前にお昼ご飯を食べようと決めいていたお店。



飛騨ざるそば(並)

もともとは生ワサビを一本提供し
好きなだけおろして食べるスタイルだったよう。
大将は郡上の「蕎麦正まつい」さんで修行された方かしら?



エッジが立ってツヤツヤな見た目

啜ると蕎麦の香りも豊かですし
噛んだ感じも私好み。
蕎麦汁は少々甘さも感じますが
「蕎麦正まつい」さんのシャビィ感じより好印象。
蕎麦も「なかや」さんの方が好きだわ。
ワサビもたっぷり提供してくださったので
蕎麦と合わせて少しずついただいたのち
そのまま楽しみました(笑)


さ、店を出ましょう。
「あれ?かけそばは?」
と思ったあなた、
なかなかのmie通ですね。
実は2軒はしごするつもりで
もう一人前食べたいのをグッと堪えました。


ところが・・・


2軒目に訪れようと思っていた店が臨時休業。
おそらく、緊急事態宣言の影響でしょう。
「なかや」さんよりも観光客を意識したお店っぽいので
これだけ人出が減ってしまうと
平日は店を閉めようとの判断になるのも頷けます。
うんうん…と頷くも腹4分目。
満たされないまま取材に突入しても
良いパフォーマンスが見せられない気がしてなりません。
しかし「なかや」さんを再訪するには
私のプライドというか、羞恥心が邪魔をする。
「初めての訪問ですが、何か?」と
しれっとお店の暖簾をくぐるがいいか
「ハシゴしようと思っていた2軒目にフラれましてね」
と独りごちながらニヤニヤ入店するか
いろいろな私の姿をシミュレーションするも
先程の感情がその先の行動を遮ってしまう。
脳内寸劇を繰り広げている間に
時間はどんどん過ぎていってしまうので
駅のそばにあった食堂へ入ることにしました。
店の中に入ると、そばメニューもいくつかあります。
かけそば(450円)と花巻そば(550円)と悩む。


花巻そば

あれ?想像していたのと違う…
花巻そばって海苔がたくさん載っているイメージですが
ここには2センチ四方の海苔が添え物のように載っているだけ。
値段と店がまえからして
手打ちが出てくるイメージではなかったので
海苔で味わいに華やぎを…と思っての選択だったのに
イメージと現実の乖離にしばらく身動きが取れませんでした。
かけそばが450円、花巻そばが550円。
この海苔ってもしかしてめちゃくちゃ高級?
それとも飛騨では花巻の定義が違うのか?
などなど考えあぐねても答えが出そうにないので
大人しく啜った次第です。
かまぼこの様子から富山が近いことだけは分かりました(笑)



店を出てもまだ少し時間があります。
この日は飛騨高山在住のデザイナーKさんと
飛騨古川の駅で待ち合わせをし
カメラマンとして取材に同行していただく予定でした。
いつもメールではやりとりしていますが
実物にお会いするのが初めてです。
前日までは冷え込んでいたという飛騨地方も
この日は春を思わせるポカポカ日和。
蕎麦の熱も相まって発汗しまくったので
風に当たってクールダウンしていると
向こうのほうからカメラを首にかけた女性が歩いてきます。
デザイナーのKさんでした^^
メールでやりとりしていた通り優しい雰囲気。
初対面にも関わらず
私は今あった一連の流れをベラベラ喋り始めました(笑)
そんなこんなですぐに打ち解け
取材も楽しく終えて
帰りの電車が来るまでカフェでコーヒーブレイク。
フリーランスのあるある話や
高山での暮らしぶりなどをお伺いし
時間はあっという間に過ぎていきました。
電車の出発時刻が近づいたので駅へ向かうと
在来線の到着がなんと16分も遅れているとか。
高山まで在来線で行ってワイドビューの乗り換え
名古屋に向かう予定だったのに
乗り換え時間が超ビミョー。
でも、駅員さんとKさんが多分間に合うと言ってくれたので
大船に乗ったつもりで時間を過ごしました。
が、結局乗り換え時間ちょうどに高山到着で
ギリギリセーフでした汗
ま、遅れたら次のワイドビューを待てばいいんですけどね。

初めてお会いしたとは思えないKさん。
もっと時間をかけてお話を聞いてみたくなりました。
Kさん、今度は仕事抜きで行くので遊んでくださいね〜♪
あぶらえと芋茎、ご馳走様でございます!


この日もいい1日でした^^

郡上八幡で蕎麦を手繰る

2020年11月07日 | 蕎麦
岩倉に引っ越してきて以来
岐阜との物理的距離はもちろん
精神的距離もグッと縮まりました。
木曽川の恩恵と伊吹おろしを受け続け
私の中で何かが変わりつつあるのでしょうか(笑)

岐阜方面のお仕事も多くなり
今回ピックアップする郡上八幡も取材で訪問。
取材先は最近メディアで紹介されることも多い
郡上おどり下駄を製作する「郡上木履」さん。
午後からの取材だったため
せっかくなら郡上八幡でランチをしようと
早めに出かけたのです。



久々に歩く郡上八幡市街

GOTOキャンペーンの影響か
街中は思いの外賑わいが戻っています。
駐車場がどこも満車で焦りました(汗)



吉田川

長良川の扇状地として開けた郡上八幡。
街並みを見下ろすように郡上八幡城が聳えます。
そういえば昨年秋に暇を持て余して登ったっけ…
去年はニートに近い状態だったのです^^;


さて、ランチで訪問したのは

「蕎麦正まつい」さん

最近ブログを書く頭がないので
外観とか看板とか撮ってません。
お昼のピークを過ぎた頃に伺いましたが
私が待たずに座れたのはナイスタイミングだったよう。
その後、団体さんやら個人客やらゾロゾロ訪れ
奥の方へと消えていきました。
結構席数あるのね。



ざるそば大盛り

妙齢の女性スタッフに
天ぷらの盛り合わせを強めに勧められました。
しかし最近天ぷら油に胃をやられることが多く
丁重にお断りした次第です。
その代わりと言ってはなんですが蕎麦を大盛りに。
蕎麦とお米はいくらでも食べられるのです。


以前はざるそばを頼むと
ホールの生ワサビとおろし金が供された覚えがありますが
コロナ対策でやめたのかしら?
薬味皿におろしたワサビがチョンと載っているだけでした。
蕎麦はまあまあ美味しかったですが
蕎麦汁がそうめんの汁みたいにシャビィ&甘い。
辛口で申し訳ないが、個人的に満足度低し…
関で降りて助六さんに行けばよかったと後悔。
ま、こういうこともありますね。


お蕎麦を平らげた後は楽しい取材。
若いながらもしっかりとした考えをお持ちのご主人とお話しし
自分の幼稚さとその日暮らしぶりを痛感しました。
学んだことを一向に活かさない…それが私の人生です(笑)


さて、お仕事しよう!

そば切り 來輪(くるり)

2019年09月01日 | 蕎麦
もう9月になってしまいました。
朝夕には秋の気配も感じますね。
盛夏のうちはタオルケットすら必要とせず
自分の体温で敷布団が熱くなったら
少しでも冷えた面を探して
ゴロゴロと動き回っております。
そんな寝苦しい日々も終わりが見えてきました。
この癖?性質?は幼い頃から変わりません。
幼い頃は全裸かつ廊下で発見されたものです(笑)


さて、晩夏の挨拶はこの辺にいたしまして
今年の2月に遡ります。
淑女会如月の章の前日、
四国の関所である「酒甫手」さんのイベントに参加しました。
ぼたん鍋と燗酒を楽しむ会の趣旨に従ったところ
思う存分楽しみすぎて写真なしです(汗)
その翌日、高松に別れを告げて瀬戸大橋を渡り
淑女会まで時間がたんまりあるものですから
岡山で途中下車いたしました。


バラちらし、ぶっかけうどん、カキオコ
と色々候補が頭に浮かびますが
口と胃が欲しているのは「蕎麦」。
とは言え土地勘があるわけでもなく
ネットを頼りにお店探し。
写真情報から精査しましたところ
ハンサムな蕎麦が目が止まりました。
この見た目に間違いはないと確信し
いざお店へ。



そば切り 來輪

市内電車の西大寺町駅から徒歩ですぐ。
ノスタルジックな設えですね。
かつてはわが町の商店街でも
こうした凝った外壁装飾を見たものです。

センスの良い暖簾をくぐりますと
内側はリノベーションで大変洗練されています。
席に着くとお店と同様の雰囲気を持つ
素敵なマダムが出迎えてくれました。
良い予感しかしませんので
お酒をいただくことにします。



白老若水純米酒 しぼりたて生

オススメをお願いしたらこれが登場。
岡山で地元愛知県のお酒に出会うとは。
若水は愛知県で生まれた酒造好適米第一号。
栽培が難しいため
忘れられつつある品種です。
普段はあまり生酒を飲まないし
冷酒も飲まないのですが
この一本は冷やでもヒネた嫌味がなく
温度が上がっていく変化もなかなか。
昼下がりの一合にはちょうど良かったです。



蕎麦味噌でちびちび



にしん棒煮

丁寧に炊かれたにしんと酒をいただくと
ゆるゆるに心が解きほぐされます。
大人になって久しいですが
「大人で良かった」と思う瞬間。
薬味のネギも立派なおつまみです。
美しいネギ切りの仕事ぶりが
蕎麦への期待を助長してやみません。




細切り蕎麦

美しいビジュアルです。
そしてビジュアル通りの味わいでした。
細打ちですがブツブツ切れたりせずしなやかで
鼻を近づけると蕎麦のやわらかな香りが立ち上ります。
口に含んで噛み締めると上品な甘さが広がり、
喉の奥に消えていくときには素朴な余韻…いいわぁ。



薬味も◎



居心地の良い区間と
いい意味でさっぱりとした接客。
大満足でございます^^


お店の印象は花マルなのですが
私が蕎麦を啜っているときに入店したお嬢さんの
ヘアスタイリング剤の臭いがキツくて
頭がクラクラしてしまいました。
お席は5メートル以上離れているんですけどね^^;
人工香料を一切断った生活をしているので
洗剤やトイレタリー系の香料が非常に厳しい。
しかも日を追うごとに嗅覚が研ぎ澄まされているようで
かなり遠隔からのタバコの臭いとか
側溝(ドブ)から漂う生活排水の匂いとか
たまりません。倒れそうです。
昔ながらのドブの臭いならまだマシ。
最近はドブや川から柔軟剤の臭いがします(涙)
海へつながる生活排水。
お魚や海藻は大丈夫なのでしょうか?

ちなみに昨夜友人に

「10メートル離れたところから思春期男性の存在がわかる」

と告白したら


「犬だ」

と言われましたw
ライターをやめたら警察犬になろうかしら(笑)


美味しいお蕎麦に出会えて幸せだわ。
また機会があったらお邪魔します。
ごちそうさまでした!



くるりさんの近くにあったお店

非常にニッチなお店だわ(笑)


淑女会如月の章へ続く…

夏休みだョ!山形集合/2日目「手打そば 孤峰」

2018年07月28日 | 蕎麦
疲れた脚をせせらぎでクールダウンさせ
美味しいジェラートで体内もクールダウン。
午前のスケジュールを順調にこなし
昼ごはんタイムへと突入します。
大盛ちゃんがセレクトしてくれたお店は
以前私が訪れていたお蕎麦やさんでした。
記憶と記録を辿ったところ、大変いいお店。
再び食べられるのか、とニンマリしつつ
お店の前まで到着したら90分待ちの表示!
ここまでの人気店だとは知らなんだ…
流石に90分は待てないので
スマホを駆使して良さそうなお店を探ります。
口コミサイトの評価やコメントは無視して
アップされている写真で判断。
蕎麦の表情や器が良いお店は大抵外れがありません。
進行方向で良さげな店を見つけたので
早速暖簾をくぐりました。




手打そば 孤峰

サクランボと麩で有名な東根市にあります。
民家をリノベーションしたというか
民家そのまんまを開放した店構え。
親戚の家に来た感覚で寛げます。
こちらは10割蕎麦オンリーでして
注文を受けてから打ち始めるとか。
標準の太さのもりそばと
山形郷土の味・板そばがあり
その両方を楽しめる合いもりをオーダー。
オーダーを受けてご主人が打ち場へ入ったので
打っているところを見せていただきました。



水回し

まずはもりそばから打ち始めます。
途中でご主人が香りをチェックしています。
その日の状態を確認しているのでしょう。
この日は北海道の粉でした。産地失念。
私たちにも香りを嗅がせてくれまして
立ち上る芳香に期待感が高まります。



蕎麦断ち

通常ですと生地を折りたたんで押し切りますが
こちらは繋ぎなしの10割を分厚く仕上げた生地なので
折りたたむと折り返し部分にヒビが入り
茹でた際にブチブチ切れてしまいます。
よって、折りたたまず縦の幅がそのまま蕎麦の長さに。
蕎麦の上端から蕎麦包丁を入れ
引きながら断つ独特の方法をとっていました。
ところ変われば方法変わる、ですね。



もりそば

細打ちの扱いですが
一般的なものよりは太いです。



板そば

材料は一緒ですが超太切り。



ごん太(笑)

この太さで茹で時間は1分ですって!
うどんなら生煮えですよね。



きゅうりの一本漬け

ごん太の板そばを完食するための
顎休め的な存在なのです。



蕎麦つゆ

合いもりにつき二種の蕎麦汁を提供。
蕎麦粉が同じだったら
蕎麦汁一種で通すお店がほとんどです。
太さに合わせて汁を変えるところをみると
ご主人、かなりの蕎麦愛をお持ちですね。
どちらも変な甘さや引っ掛かりがなく
大変素直でキレイな味わいです。




合いもり(並)


ここで山形の板そばについてご説明。
板そばは山形の内陸部で食べられる郷土蕎麦です。
元々は農繁期に共同作業を行ったときや
村の会合の後に振る舞ったようです。
大きな箱に盛って皆で仲良くつつきあうことで
信頼関係をより強固にしていったのでしょう。
腹いっぱい食べてもらうことがおもてなし心の表れ。
よって板そばのボリュームをなめてかかってはいけません。
大盛家が大盛家だけに大盛を頼もうとしていたので
「並で十分だと思うよ」と経験者としてアドバイス(経験談はこちら)。
皆の板が運ばれてくるとテーブルが板に埋め尽くされました。




もりそば

もりそばも相当な太さです。
啜ると蕎麦の香りが鼻腔を刺激し
噛むと穀物の深い甘みが広がります。
蕎麦汁との相性も良く非常に美味。




板そば



持ち上げた部分が輪っかになる剛さ(笑)

蕎麦汁に浸すというより
蕎麦猪口に押し込める感じで漬けないと
蕎麦汁が全く絡みません。
そして啜れません。
噛んでしっかり咀嚼しないと飲み込めません。
1分の茹で時間ですがアルデンテというわけではなく
中まで火は通りつつ、ただただ硬い。


顎、疲れるぅ〜〜〜〜〜。


そんな時はキュウリの出番。
硬いものから解放されて
いっときの弛緩感を楽しみましょう。
ギュッギュと噛み締めると
もりそば同様とても深い味わいが楽しめます。
口の中に滞留する時間が長いので
でんぷんが糖に変わる瞬間を実感できるのも魅力です。
普通の蕎麦では感じ得ませんものね。
たまにキュウリで小休止しながら
結構なボリュームなれどペロリ完食。
いい顎の運動になりますよ。
途中で誤って啜ってしまったところ
上顎を傷つけ血豆ができました^^;
それぐらい剛麺なので
召し上がる際はお気をつけあそばせ。



板そばを食べると
「山形キタ〜っ!」感が増します。
予定していたお店に振られ
偶然訪れたお店でしたが
我々的に大当たりでした。大満足。
打つところを見せてくれた親切かつ実直なご主人と
温かいおもてなしをしてくださった奥様に感謝。
ごちそうさまでした^^



一度は行ってみたい酒屋源八

記念撮影をせがまれて撮りました。
レ・コステのTシャツを着て
マッサヴェッキアのマグナムを
満面の笑みで掲げる大盛ちゃん。
無節操やろっ!
このマグナムは夜のお楽しみでーす♪



2日目「羊を見てから羊を食べる」に続く…

かどふく新守山店

2018年02月10日 | 蕎麦
ご無沙汰しております。
世間ではインフルエンザが猛威を振るっているようですが
皆様ごきげんいかがでしょうか?
私めは公私ともに多忙極まりない日常を送っております。
様々なジャンルの原稿を同時進行して書き上げ
頭がチャンポン状態に…
絡み合った頭をリセットしたく
ライトな備忘録を書かせていただきます。
おヒマでしたらお付き合いください。


新蕎麦の幟が蕎麦屋の店先にはためく頃
名古屋に所用がございまして
かどふく新守山店さんへお邪魔しました。
おめあてはペランペランのきしめんですが
お店が押したいのは新蕎麦です。
テーブルにセットされた木製のお品書きは
片面が蕎麦、その裏面がきしめん。
私がきしめんサイドを黙視していましたところ
お父さん(打つのは息子さん)が
黙視を無視するようにお品書きを裏返す。
「新蕎麦がオススメですよ。新蕎麦」と
猛烈な新蕎麦アピールでごり押しします。
無下に「ノー」と言えない
生粋の豊橋人である私は(豊橋人ってそうなんです)
ざる蕎麦とざるきしめんをオーダーしました。



ざる新蕎麦

確かに香りはいいです。
ただ、きしめんを蹴ってまで
食べる価値があるかと問われると…ビミョー^^;



汁はきしめんと一緒ですしね。



ざるきしめん

ざるが透けてみえるペラペラ感。
そう、これを待っていたのです。
唇をすり抜ける艶かしい食感。
小麦の香りもちゃんとします。
本数(枚数?)にすると4本(枚)ぐらいでしょうか?
あっという間に食べ終えてしまう
刹那的な感じがまたたまらない。
お店の意思に反するかもしれませんが
かどふく新守山店さんはきしめんの名店です。


名古屋の友人宅(通称・大盛亭)で遊び呆け
スマホを忘れて豊橋へ帰ってしまった翌日
置き去りにされたスマホを連れて帰るために
車で名古屋市北部へ向かいました。
(その節はご迷惑をおかけしましたm(_ _)m)
無事受け取ってホッとしたらお腹が空いたので
またまたかどふく新守山店さんへ。


椅子に座ると先日と同じ口上で
お父さんが蕎麦をゴリ押ししてきます。
豊橋人気質を封印して心を鬼にし
「かけきしめんをお願いします」
と声を絞り出すようにオーダー。



かけきしめん

琥珀色の液体に揺蕩う絹織物のよう。



一反木綿

絹織物って言ってるのに(笑)
勢いよく啜りますと
「ズヴォズヴォ」と下品な音がするのでご用心。
やはりあっという間に食べ終えてしまいますが
小麦粉の量はうどんと変わらないはず。
スマホのない不安な夜を過ごした翌日に
ふさわしいお昼ご飯でした。ホントか?w


小麦粉製の麺の中では
きしめんが一番好きです。
きしめんが食べたくなったら
またお邪魔します!
だからお父さん、
蕎麦をゴリ押ししないで〜



リフレッシュできたので仕事に戻ります!

目指せ!二川在来種@手打ち蕎麦やまに

2017年12月11日 | 蕎麦
私め、外食ばかりしているイメージがあるかもしれません。
自己承認欲求を満たすべくSNSは
リア充ぶりを偽装告知するために使っているので
そのつなぎ合わせは「生活感ない!」
と見えてしまうかもしれませんね。
ところがどっこい、どっこいしょ。
実際には3食自分で作って
地味〜に生きております。
仕事場もダイニングテーブルなので
気分を変えるために
食べる場所と仕事する場所は変えてますよ(笑)

そんな日々がずーっと続くと
「自分以外の人が作ったもの食べたい!」
という衝動にかられるようになります。
大抵、土曜日か日曜日のお昼頃。
そんな時決まって思い浮かべるのが「蕎麦」。
思い立ってすぐ行けるお店は「手打ち蕎麦やまに」。
ということでちょくちょく寄らせていただいとります。
そのやまにの大将から
「明日と明後日、蕎麦を収穫するから見に来ます?」
と突然のお電話。
「行きます」と即答し
お邪魔する事にしました。



豊橋市の東端に位置する二川の某所



まだ蕎麦の花が咲いています


ご存知の通り今年の秋は長雨続き。
大事な時期にシトシト降ってしまい
蕎麦には過酷な環境だったとか。
これは三河地方に限らず
北海道を除き全国レベルの問題だったみたいですね。
丸岡在来で知られる福井や
常陸秋そばで知られる茨城
山形や長野などの一大産地も
天候不良の影響を受けて
かなり収量が減ったと言います。
それからすると二川はまだマシらしいです。




赤い蕎麦の花



白い蕎麦の花

こちらは遅蒔きだそうです。



早蒔きした方は収穫へ









なんと手刈り!

中腰で前進しながら刈っていきます。
見ているだけで腰が痛くなります。



これを数日間天日干しして
一粒一粒選っていくんですよ。
気が遠くなる作業です。
やまにの大将も今回収穫してみて
蕎麦栽培の大変さを身をもって知ったとか。
蕎麦は荒地でも育ち
栽培期間も短くて
楽してできる作物に見えますが
刈り取りからかかる人手の多さは
小麦粉などの比ではありません。
粒を選った後も石取り、磨きなど
様々な工程を経ないと食べられません。
他の麺類に比べてお蕎麦が高いの、
これで理解できますよね。
対価だと思ってください。

ひたいの汗をぬぐいながら
「12月初旬には出せますよ」と大将。
労いの言葉をかけて畑を後にしました。

でも、その前に
「自分で作ったもの食べたくない病」
が発症してやまにさんへ急行。


先日はお疲れ様でした、とお伝えしたら
大将「参った〜」って顔されてます。
その理由を尋ねたところ
収穫した夜に突風が吹いて
被せておいたブルーシートが吹っ飛び
蕎麦の実も飛んで行ってしまったとか!
50kgの収量予定が30kgに減っちゃったと。
そりゃショックですわね。
かける言葉もありません。
お蕎麦を沢山食べて
売り上げに貢献するのが
せいぜい私にできること。



北海道空知の二八

こちらは新蕎麦に切り替わっていました。




香りはあまり立ってません。
終盤に温度が上がってきた時
比較的強く感じられました。



二川の十割

こちらはH28年に刈り取ったもの。
味わいも香りも濃い!
収穫から1年経過しようとしているのに。
凄いポテンシャルだわ。
これはH29年産も楽しみこの上ない。



蕎麦はっと

試作をいただきました。
かみごたえが凄いです。
パンチのある汁じゃないと馴染みません。
お塩をパラパラかけたら丁度良かったです。



納豆だし巻き

息子さんのお料理。
優しい味わいでしたよ。


さて、12月に入りまして
「自分で作ったもの食べたくない病」
が発症したので再訪。



二川の十割

先日刈り取った蕎麦の実が
蕎麦切りとして登場しました。
なんだか感慨深いですね。
あれ?去年の方が味わいも香りも強い。
やはり長雨の影響でしょうか…
ただし特筆すべきはその弾力。
モッチモチ加減が十割とは思えません。
そのことを大将にお伝えすると
乾燥させすぎないよう
気をつけてもらったんですって。
保水しているからこうなるのか。
なーるほど。
これはこれで面白いです。




幌加内の二八

安定の美味しさ。
香りも豊かで味わい深いです。


蕎麦は同じ土地で続けて栽培していると
在来種を名乗れるようになるそうです。
自然交配があったり風土に馴染んで
オリジナリティが創造されるからかしら?
是非とも二川在来種を名乗って欲しいです。
しかし、同じ畑で同じ品種を作っても
品質って安定しないものですね。
だから面白いとも言えます。
食べるだけの私が偉そうに言うのもなんですが^^;


蕎麦に関わるみなさんに感謝!


石臼挽き手打 蕎楽亭

2017年11月10日 | 蕎麦
東京二日目。
お昼が蕎麦モードなのはいつものこと。
たまには新規開拓したいと思うも
行ってみたいお店は拠点からかなり離れています。
思い立ったら吉日で
サクッと手繰りたいのが蕎麦。
思い立ってから足を運ぶと
空腹マックスどころか
電池切れになること間違いなしなので
遠出する気になれないんですよね^^;
ということで神楽坂の蕎楽亭へ。



石臼挽き手打 蕎楽亭

神楽坂の目抜き通りから
一本入ったところにございます。
この日は待ち客もそこそこおり中に入れず
しばらく外のベンチで座ってました。
8月終わりの昼下がり。
暑くて仕方なかったです。



ということで昼ビール

一人カウンターにねじ込んでいただき
まずはビールで喉を潤します。
両サイドの方は日本酒を楽しんでいらっしゃいました。



稚鮎の天ぷら

前回はカウンターから
油の臭いが少々立っていたので
天ぷらは遠慮しました。
今回は大丈夫そうなので鮎を一匹。
生簀から網ですくって揚げてくれます。
匍匐前進を始めそうな鮎は
ほろ苦い肝が好印象でした。



むぎめおと

ひやむぎとざるそばの合い盛りです。
ひやむぎ、前回とはかなり印象違います。
全粒粉を使っているのかな?
ほうじ茶のような色をしておりまして
つやつやと輝いております。
艶かしいタッチで唇をすり抜け
韓国冷麺をソフトにしたような弾力が感じられました。
小麦粉の香りも高いですよ。
これは美味。


ざるそばは滑りある食感ながらも
噛むと確かな歯ごたえを感じさせ
穀物由来の甘さが後から追いかけてきます。
荒々しさとは真反対にある蕎麦です。



去年のむぎめおと

参考までに去年の写真。
ね?全然違いますよね。
去年の方がいわゆる冷麦の見た目です。



お汁はひやむぎと蕎麦別々で用意

ひやむぎの汁はやや甘め。
蕎麦の汁は江戸前ではなく
ご主人の出身地である
福島風なのかな?
返しも出汁も丸みがあります。


かけも行きたいところでしたが
おやつにヴィロンのカスクルートが食べたいという理由で
グッとこらえて店を後にしました。
期待を裏切らないいいお店です。
近所に欲しい、というか
この近辺に住みたいわ・・・無理か。


ごちそうさまでした!


かね久山田手打ちそば店+山田農場チーズ工房

2017年09月21日 | 蕎麦
7月の終わりは北海道、8月半ばは青森、
そして9月初旬にまた北海道と
このところ北の地にご縁があります。
で、今回記しますのは
7月終わりに訪れた函館での思い出。
北海道新幹線の現状終着駅である
新函館北斗駅と札幌で取材がありまして
前日入りをいたしました。


AIR DO初搭乗

少し早めに到着してレンタカーを利用し
ひっさびさの函館を観光した次第です。
そう、あれは20ウン年前。
大学卒業を目前に控えて
1人超貧乏旅行に旅立った時のこと。
バックパックに缶詰やらボンベ
コッフェルなどを詰め込んで
真冬の函館の街をトボトボ歩いていたら
横断歩道の真ん中ですってんころりん。
ひっくり返った亀のように起き上がれなくなり
車に轢かれるんじゃないかと
命の危険を感じだ瞬間でした^^;
地元のお母さんに
「そんなに大股で歩いたら危ないよ」
と注意されたのを覚えています。


さて、思い出話はこの辺にして
まずは腹ごしらえといきましょうか。



かね久山田手打ちそば店

1都市1蕎麦の規約に従いまして
お昼ご飯は事前調査したこの店で。
対岸の津軽地方に伝わる
津軽そばがいただけるそうです。
津軽そばのつなぎは
大豆をすりつぶして作った「呉汁」。
大変手間がかかるらしく
仕込みは前夜か早朝に行うそう。
厨房を覗き込むとご婦人お二人が
忙しそうに立ち働いてみえます。
お蕎麦もどちらかが打たれるようですね。
私が到着したのは12時45分。
先客は1名で後客は2名
次にお客さんが暖簾をくぐったら
「ごめんなさい、店じまいです」と。。
開店時間は11時半だから
わずか1時間15分で閉店とは^^;
それだけ仕込みが大変なのかな?



お品書き

かけともりをWでいただくのが
慣習になっている私にとって
かけもりセットはありがたい存在。
お値段からすると
レギュラーサイズ×2でないところが
やや不安でございます…
食べ足りないのは厳しい。



もり


エッジがない・・・

押し出し式?と見紛うような
丸みを帯びた麺でコシは弱め。
言われてみれば、ぐらいで
さほど大豆の主張は感じませんが
例えようのない素朴感が口内に広がります。
今まで経験したことのない蕎麦ジャンル。
「素朴」という形容に尽きます。



蕎麦汁と薬味

ウルメイワシのみでとった出汁。
汁はやや甘めで醤油の使い方は薄めです。
素朴な蕎麦にはいいのかもしれません。



かけ

やはり「素朴」の一言に尽きます(笑)
ただ、変な要素はないので
世間で言われるような
「津軽蕎麦=美味しくない」
という方程式にはなりませんでした。


昭和初期に建てられたお店は
いい意味で鄙びて趣がありました。
ご馳走様です!


函館の中心部を後にしまして
向かった先は山田農場。
チャン川先生がオススメしてくれました。
え?こんなところにあるの?
ていう場所に位置しておりまして
途中から不安になりましたが
ガタガタ道をなんとかやり過ごして到着。



アヒルさんがお出迎え



猫の影



と思ったら本体でした(笑)

土に体を擦り付けて日向ぼっこ。
私と入れ変わってくれませんか?



山田農場チーズ工房

小さな店内は大人が3人入るとギッシギシ。
北海道在住の方と訪問が重なりまして
一緒に試食させていただきました。
軽い熟成とやや長めの熟成ものを食べ比べ
長めに熟成したガロを100グラムほど購入。
山羊乳と牛乳を混ぜて作るガロは
優しさとワイルド感を兼ね備えています。
若い方はやや物足りなさを感じましたが
長熟のものは旨味が前面に現れ
印象がガラリと変わっていました。
店内ではイタリアやフランスの
自然派ワインも販売しており
ついつい手が伸びそうに。




井戸端会議かな?



山羊さんお乳をありがとう



駒ケ岳

あまりにも美しくてパチリ。
頂上が見えないのがちょっと残念ですが
雲を冠した姿も素敵ですよね。



さて、函館に戻りまーす。



ひとり旅はSUNPU旅/だいだい

2017年06月12日 | 蕎麦

そうだ、SUNPU行こう。

原稿をメールに添付し
送信ボタンを押した途端
旅に出かけたくなりました。
とは言え豪遊するほど余裕はないし
そんなに遠くへ行く気分でもなく
しばらく腕組みして考えを巡らせたところ

「華音さんの麻婆豆腐と熱燗を合わせたい」

と、極めて具体的な欲望が湧いてきたのです。
最終目的地が決まるや否や
脳内で経由地とルートが確定しました。
一泊分の荷物をトランクに詰め込んで
車にポイっと入れれば出発準備完了です。
いざ、静岡へ出陣。


特に急がないので1号線で向かいます。
浜松の一部を除き
静岡までは街々を縫うようにバイパスが通っていますので
高速を使うメリットは大してありません。
到着時刻を気にしないドライブもまた楽し。
鼻歌交じり♪いや、絶叫熱唱一人カラオケで目的地に向かったら
暖簾が退がる直前でギリギリセーフでした^^;
ということで菊川のだいだいさんへチェックイン!


本日の天盛り

島田の蕎ノ字で修業しただけあって
天ぷらには並々ならぬこだわりがあります。
この日も地元の幸満載の内容。
蕎麦メインで行こうと思っていましたが
このお品書きを見たらスルーできません。


八笠子とアオリイカ

八笠子は多分俗称でしょう。
真っ赤な笠子とは違い
銀輪ぽい色合いです。
本家の笠子よりも旨みが少ないですが
天ぷらという調理法には合っています。
ホクホクとして美味しゅうございました。
アオリイカが美味しいのは言わずもがな。
私的にKing of 烏賊です♪



天使の海老、浅利、レッドオニオン、そら豆

旬の幸オンパレード。
浅利は残念ながら痩せ気味でした。
今年は不作でしたし、シーズン終わりですもんね。
たまねぎは秀逸でしたよ。



ズッキーニとトウモロコシ

ズッキーニには生醤油、
トウモロコシには蕎麦汁の返しと
それぞれの相性を考えて出してくれます。
初夏の訪れを目と舌で感じられました。



桜エビ

通常のハーフサイズ。
これぞご当地グルメですね。



ざるそば

蕎ノ字さん直伝の中細マッチョ麺。
この歯ごたえ好きです。
しっかり噛んでいただくと
穀物の甘みが口内に広がりますよ。
満足満足。

酒を呼ぶに決まっている天ぷらを
お茶で受け止めるのは辛すぎましたが
ここで足踏みするわけにはいきません。
いつか蕎麦前を楽しみたいとは思ってみても
この地での飲酒はハードルが高すぎます。
求む、懐の深いハンドルキーパー(笑)


腹ごしらえが完了したので
温泉で汗を流してウェイトダウンしなくちゃ…
矛盾する乙女心に寄り添うために
大好きな川根温泉に行こうと思ったところ
ホームページに見つけた「火曜定休」の赤い文字。
ちょうどSLが見える時間だったのに・・・
源泉掛け流しのあの熱い湯に浸かりたかったのに・・・
一人ぶつぶつ恨み節を唱えても
温泉が開放されることはありません。
またまた記憶の引き出しを探り出し
思いついたのが梅ヶ島温泉。
静岡市の奥座敷にございます。



奥座敷っていうか、大奥。

もうちょっと進んだら山梨県なのに
ここは紛れもなく静岡市葵区。
強引すぎやしないですかね^^;
途中ワインディングロードの連続で
すれ違えない激狭ポイントも多々ありました。
引き返したがる弱い心を封じ込め
何とかたどり着いた次第です。
鄙びた温泉街の情緒に涙が出そう。



黄金の湯

日帰り温泉施設です。
入るや否や「あと1時間で閉館です」とお姉さん。
大丈夫、カラスの行水ですから
頑張っても30分しか入ってられません。
案の定お風呂上がりにフロント前を通過したら
「もう出たの?」的な表情をされました。
露天風呂を囲む岩に頭を乗せ
体を大の字にして湯に揺蕩わせ
迫り来る山々の緑をパノラマで楽しみ
涼やかな風を頬に感じるひと時は
プライスレスでした。
心が折れそうなほど遠かったけど
来てよかったわ^^


同じ静岡市葵区にある宿へ
1時間半弱かけて辿り着き
最終目的地に向かいます。



部屋狭すぎ!



つづく・・

naruさん一年ぶり訪問

2017年05月24日 | 蕎麦
一泊二日の遠足から帰ってきました。
フリーでお仕事させていただいていると
自分に「今日は休み」と言い聞かせない限り
土日祝関係なく仕事してしまいます。
ここのところ、仕事をしなかった日がなかったので
昨日は割り切ってスイッチOFFに。
おかげさまで心も体もリフレッシュできました!
その模様はまたお伝えしますね^^


さて、今日はオープニングトーク短めで
テーマの話に移りましょ。


約一年ぶりに浜松のnaruさんへ伺いました。
前回はチャンカワ先生と昼飲みGGBB会だったっけ(笑)
この日は他の蕎麦屋の取材を控えての訪店。
もしかしたらそのお店でもご馳走になるかもしれませんが
お蕎麦だったら一食で三人前までイケるので大丈夫。


遅めのお昼に伺ったにもかかわらず
お店は満席です。
しかも「え?ここって蕎麦屋?」と
目を疑うような客層でした。
平日なのにネクタイを締めている人はおらず
美味しそうに蕎麦をすするのは
若い女性たちやオシャレ男子たち。
しばし外で順番を待ちます。



待合スペースもnaruさんらしい^^

じっと席が空くのを待っていましたら
マスターが打ち場から出てらっしゃいました。
「お久しぶりですね」とお互いに声かけ。
相変わらずむくつけきワイルドな風貌です(笑)


カウンターに着席しまして
まずはせいろをオーダー。
お店のスタッフもオシャレで可愛い子ばかり。
お店の雰囲気にピッタリです。



せいろ

ピンと立ち揃えられた美しい蕎麦。
お店はアヴァンギャルドですが
お蕎麦に関しては江戸前の正統派。
この日は福井県産の蕎麦を自家製粉したものでした。
凛とした食感、優しい香り、甘やかな味わい、
三拍子そろっています。



蕎麦汁

これが驚くほどキレッキレ!
マスターに「返し変えました?」
とお伺いすると
「解りました?」の返答。
オープン以来この地の味覚に合わせるなど
いろいろと調整を図ってみえましたが
江戸前の辛汁に原点回帰したそうです。
そして出汁と返しのバランスが素晴らしい!
蕎麦の風味を殺すほど醤油っ辛苦なく
ギリギリまで甘さを落とした汁。
美味しかった。



蕎麦湯を注ぐ

美味しい汁は
蕎麦湯で割ってももちろん美味しい。




かけそば

後ほどの予定は置いておいて
やっぱりかけそば行っときます。
これまたキレッキレ。
naruさんはせいろとかけの返しを変えてないとのこと。
だから当然キレッキレになるのです。
最初は若干物足りなさを感じましたが
食べ進めるうちにベストだと気付くんです。
蕎麦湯割りをさんざん飲んだにもかかわらず
かけ汁もほぼ飲み干してしまいました。
残すなんて勿体なさすぎる。


お会計してお店を後にしようとしたら
ランチのピークが落ち着いたため
マスターがお見送りしてくださいました。
そこでしばし立ち話。
浜松の蕎麦屋事情もたくさん聞けて
蕎麦屋取材の行き詰まり感が解消できて何より。
もう南信州方面に行くしかない、
と思っていた矢先なので^^;

あと、naruさんの近況もお伺いできました。
夜使いのお客様が増えてきているそうです。
オープン当初からそれを狙って
飲んでも電車で帰れるよう
駅近くにお店を構えたのですからね。
描いた構想が次々と実現しているようで何より。
若い世代に蕎麦の素晴らしさ伝えたいという
もう一つの思いが叶っているのも
お昼の光景を見れば一目瞭然でした。
有言実行する強い思いと力、尊敬します。


どんどん進化しているnaruさん。
今後も目と舌が離せません。

ごちそうさまでした!