おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

竹屋町 三多

2017年12月30日 | お出かけ
締め切りに追われて追われて
気づいてみれば明日は大晦日…
今年もドキドキハラハラ駆け足の一年でした。
仕事が減ってきた…このままではダメだ、
増やそう!と行動を起こすと
一気にお仕事のご依頼をいただく。
その繰り返しでございます。
フリーランスの宿命なんでしょうね。
これも自分の意思で選んだ道。
来年も私なりに最高のパフォーマンスでお応えできるよう
骨身を削って尽力したいと存じます。

骨身を削ったら補充しないといけませんね。
どうせなら美味しく幸せな味わいで。
かなり過ぎし日の出来事になりますが
京都にて今年一番の贅沢をさせていただきました。



竹屋町 三多

この日から遡ること1年前。
名古屋の名店「吉い」さんで会食中に
敏腕弁護士のS氏から
三多さんへのお誘いを受けました。
二つ返事で「行きます!」とお返事したものの
あれよあれよと記憶は薄れ
カレンダーに「京都で会食」とあるのを
サラっと目を通すだけの日々を過ごしておりました。
その予定日が近づいてきたある日
S氏より詳細情報を頂いたのです。
「そうか!そうだった!」とハッとする私。
もちろん他の予定は入れてませんし
プラチナシートを断る理由は一切ありません。
次いつお邪魔できるかもわからない
三多さん行きが現実のものとなり
期待に胸を膨らませたのでした。


町家が軒を連ねる竹屋町。
雨で屋根瓦が艶っぽく輝きを帯び
一層趣を感じるのも京の街ならでは。
暖簾をくぐると細長いアプローチ
抜けて中を覗き込むと
無駄なものが一切ない空間が広がっていました。
そう、お花や絵など、無いんです。
「清廉」という言葉が似合います。
お席はカウンター6席のみ。
この日はS氏の呼びかけで集まった
我々だけの貸切でございます。
まずはビールで乾杯致しまして
珠玉のお料理をいただきましょう。


すっぽんの煮こごりとキャビア「ベルーガ」

すっぽんの濃厚なスープはなんと無塩。
汽水や淡水で生きるすっぽんは
下手すると生臭くて食べられないので
生姜やら香味野菜で臭み消しをしたりします。
ところがこの煮こごりは臭みなど一切なし。
凝縮された旨味の宝庫です。
最高級のベルーガで塩分を補うという心憎さ。
この一品でノックアウトされました。




信州の松茸と小豆島のバチコと銀杏

歯を入れると豊かな松茸の香りが
鼻孔を突き抜けて行きます。
塩分はバチコ任せな感じですね。
青柚子の効かせ方にもセンスを感じました。





明石の穴子と上賀茂の千両茄子

スモーキーな香りを纏った焼きなすと
豊満なボディの穴子が口の中で渾然一体となり
なんとも言えない余韻を残します。
穴子の脂が美味しいこと!
最後に清涼感を残して行く
木の芽の使い方もツボでした。



明石の鯛と淡路島は由良の雲丹

今年の夏は青森と北海道に行く機会に恵まれながらも
タッチの差で雲丹にフラれました。
ここでリベンジ・・・
どころかお釣りが来るほど美味しかったです。
下に寿司飯が敷いてあって
その酸味が旨味を引き立てているんですよ。
熟成した鯛も美味極まりない。
目を閉じて自分の世界に入り込んでいたら
みなさんとっくに食べ終わってました(笑)







高知のケンケン鰹のタタキ

藁焼きと炭火焼、スモーク
三者のいいとこ取りをした焼き方です。
スモーク臭が強すぎず
火入れしすぎないけど香ばしい。
血生臭さが無いから特厚切り。
本当に美味しいのですよ、これが。



薬味

これだけで一品料理と言えそうです。
大根おろし、茗荷、生姜、
玉ねぎ、酢橘をたっぷり。
辛子だけで頂いたり
薬味をこんもり盛ったり
変化を楽しめました。






丹波の松茸と韓国の鱧

まず香りでノックアウト。
見てお分かりになるように
鱧から溢れ出る脂がお出汁に溶け込みます。
松茸からもアミノ酸が放出され、
蓋をしてからも調理が続いていたような仕上がり。
沁み滋味美味しゅうございました。





鰆の腹側炙り

脂がノリノリの鰆の腹側。
こちらは塩のみでいただきました。
強烈な旨味とまろやかな脂が口内をジャックします。



鰆の背側

こちらはよく運動した背筋の方。
あっさりとして腹側とはまた
異なる魅力を感じさせてくれます。
薬味や香味醤油でいただきました。
鰆の美味しさを改めて認識。



無花果と柿と梨の白和え

ヨーグルトかと思いきや、お豆腐の裏ごし。
確か数十回裏ごししたとおっしゃっていました。
それ以上やっても状態が変わらないので、
その回数に留めたのだとか。
探究心と手間暇惜しまない姿勢に脱帽です。



鮑と小芋と菊のお出汁

旧暦なら今時分が重陽の節句。
菊と小芋に季節感を感じます。
丁寧に火入れした鮑は歯ごたえも良く、
旨味もきちんと残っており、美味。



信州産の松茸ご飯

土鍋を開けた途端、
官能的な香りがカウンター席の我々を包み込みました。
もちろん香りだけじゃないですよ。
味も絶品、歯ごたえも抜群です。



お焦げ部分をお代わり!

なんなら三杯目を所望したかったわ。。。



ブドウのブドウゼリーがけ

濃縮したブドウゼリーで
ブドウを和えてあります。
お口の中、さっぱり。


こちらのお料理を「和食」と大きく括るのは、
何だか違和感を感じます。
大将のお料理を分析すればするほど、
そもそも和食ってなんだ?
という根本的な疑問にぶち当たりました。
出汁と醤油と日本酒などを使う料理を和食とするなら
初っ端の煮こごりはセオリーには当てはまりません。
うーん、奥が深い。
とにかく海の幸の活かし方に、
心底驚きと感動を覚えました。
美味しさを追求するために手間暇を厭わない、
大将の姿勢にも感銘。
「2020年まで予約が埋まっています」
と女将さんが遠慮がちにおっしゃっていましたが、
その事実にも深く頷けます。
美味しいものをいただくと、
心が広く豊かになりますね。
本当に本当にご馳走様でございましたm(_ _)m


お誘いいただいたSさん、
貴重なお席をお譲りいただき
心から感謝しております!
ありがとうございました^^
ご一緒いただいた皆様にも感謝!


今年の投稿はおそらくこれがラスト。
来年も貪欲に美食を追い求めて行きたいと思います。
私の人生のテーマである
「食べて飲んで旅をして」を全うするためにも。


今年も駄文をお読みくださりまして
誠にありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
みなさま、良いお年を〜♪

夏の名残と秋の走りを愉しむ徳山鮓

2017年12月20日 | 旅(国内)
ひっさびさに体調を崩しました。
微熱・頭痛・喉の痛み・倦怠感
典型的な感冒の症状。
起き上がると目眩がするし
どうにもだるくて仕事にも身が入らないので
エイッ!と割り切って
昨日はゆっくり身体を休めました。
おかげで本日は台風一過のような清々しさ。
たまには立ち止まらないとダメですね^^;
痛感しました。

さて、テーマのお話に移ります。
ここ数年夏場は徳山さんの
鮎と天然鰻を愉しんでおりましたが
今年はちょっとした行き違いでお流れに。
幹事のG君がリベンジを図ってくれ
初めてこの時期にお邪魔することができました。
この時期とは
夏の名残と秋の走りが交錯するシーズン。
お初の料理にも巡り会えそうで
高鳴る胸を押さえつつ
一路余呉湖へ向かいました。


お久し振りに会えた方
お初にお目にかかる方などと挨拶を交わし
ビール片手にしばし歓談。
準備が調ったとの合図を受けまして


宴の会場へと向かいます



余呉・琵琶湖の幸色々

ビワマスの卵、鴨肉の燻製
山椒で炊いた枝豆、栗の渋皮煮
ビワマスの松風など



ビワマスの鮒子和え



余呉湖天然鰻の飯蒸し







余呉湖天然鰻

待ってました!鰻ちゃん♪
とにかくこれが食べたかったのです。
パリッと焼かれた鰻は
生臭さなどなく適度な脂加減。
長ものというよりは
上質な白身の魚を思わせます。
割り当てられた数を間違えないようにしないと
遺恨が残ります…


ここで女将さんから
「月が綺麗ですよ」とのお知らせ。
皆でウッドデッキに出まして
しばらく月を愛でることに。



余呉湖に映る居待月

前々前日が十五夜でした。
月齢的に少し欠けていますが
放つ光が強いのか丸く見えます。
光景とはよく言ったものですね。
幻想的な光景に心奪われました。



子持ち鮎の甘露煮

喉元から尻尾までぎっしり抱卵。
子孫繁栄への意気込みが感じられます(笑)
いわゆる甘露煮ではなく
徳山さんらしい大変上品な仕立てでした。



鯖の熟鮓

お嬢様のセンスが
盛り付けに現れています。
ただし味はクラシカルでトラディショナル。
上質な酸と旨味の宝庫でございました。



秋の味覚盛り合わせ

ハナイグチやブナハリタケ、
ショウゲンジなどのキノコや
イノシシのハムなど。




鮒寿司

徳山さんの真骨頂です。
鮒寿司のイメージをがらりと変えた逸品。
お供は熱燗しか考えられません。



香茸ご飯

悶絶ものの芳香です。




もちろんお代わりしましたよ♪

今でも思い出せるわ。
あの魅惑的な香り。
香りだけでなく旨味も強いんです。

鮒寿司の飯アイスは安定の撮り忘れ(笑)



二次会に突入

たっぷり飲んでたっぷり話し
アレヨアレヨとお酒が空いて行きます。
私が持って行った梅津のきもとの一升瓶
早々に空になってました^^;


夜が明けましてお楽しみの朝食へ。



イノシシの煮こごり



鮎の一夜干し



ゴリだっけ?


湖鮎とイサザのちりめん



お漬物



イノシシの茶碗蒸し


キノコ汁とご飯


鮎の稚魚「氷魚」

朝から精がつきます(笑)。

じっくり長時間腰を据えて飲むのと
保存食ですから基本は塩分高め。
以前は何も考えずお酒をカパカパ飲み
翌朝顔パンパンで胃も肝臓も疲弊気味でしたが
お水をたっぷり飲むと
翌朝ものすごく楽ということに気づきました。
今回もマイ炭酸水を3本持参し
お酒の合いの手として飲んでましたところ
翌朝スッキリ。内臓も軽やか。
朝食もしっかりいただけました^^
何年かかけて学習できた感じw

予想通り
初めていただくお料理もいくつかあり
美味なる時間が過ごせました。
熊鍋が食べられなかったのは心残りですが…

大将、おかみさん、お嬢さん、そしてお婿さん。
ご馳走様でした!

Gくんいつも有難う!
そしてご一緒いただいた皆様方
また宜しくお願い致します^^


余呉湖を堪能した後は
白樺湖へと向かいます。。。




目指せ!二川在来種@手打ち蕎麦やまに

2017年12月11日 | 蕎麦
私め、外食ばかりしているイメージがあるかもしれません。
自己承認欲求を満たすべくSNSは
リア充ぶりを偽装告知するために使っているので
そのつなぎ合わせは「生活感ない!」
と見えてしまうかもしれませんね。
ところがどっこい、どっこいしょ。
実際には3食自分で作って
地味〜に生きております。
仕事場もダイニングテーブルなので
気分を変えるために
食べる場所と仕事する場所は変えてますよ(笑)

そんな日々がずーっと続くと
「自分以外の人が作ったもの食べたい!」
という衝動にかられるようになります。
大抵、土曜日か日曜日のお昼頃。
そんな時決まって思い浮かべるのが「蕎麦」。
思い立ってすぐ行けるお店は「手打ち蕎麦やまに」。
ということでちょくちょく寄らせていただいとります。
そのやまにの大将から
「明日と明後日、蕎麦を収穫するから見に来ます?」
と突然のお電話。
「行きます」と即答し
お邪魔する事にしました。



豊橋市の東端に位置する二川の某所



まだ蕎麦の花が咲いています


ご存知の通り今年の秋は長雨続き。
大事な時期にシトシト降ってしまい
蕎麦には過酷な環境だったとか。
これは三河地方に限らず
北海道を除き全国レベルの問題だったみたいですね。
丸岡在来で知られる福井や
常陸秋そばで知られる茨城
山形や長野などの一大産地も
天候不良の影響を受けて
かなり収量が減ったと言います。
それからすると二川はまだマシらしいです。




赤い蕎麦の花



白い蕎麦の花

こちらは遅蒔きだそうです。



早蒔きした方は収穫へ









なんと手刈り!

中腰で前進しながら刈っていきます。
見ているだけで腰が痛くなります。



これを数日間天日干しして
一粒一粒選っていくんですよ。
気が遠くなる作業です。
やまにの大将も今回収穫してみて
蕎麦栽培の大変さを身をもって知ったとか。
蕎麦は荒地でも育ち
栽培期間も短くて
楽してできる作物に見えますが
刈り取りからかかる人手の多さは
小麦粉などの比ではありません。
粒を選った後も石取り、磨きなど
様々な工程を経ないと食べられません。
他の麺類に比べてお蕎麦が高いの、
これで理解できますよね。
対価だと思ってください。

ひたいの汗をぬぐいながら
「12月初旬には出せますよ」と大将。
労いの言葉をかけて畑を後にしました。

でも、その前に
「自分で作ったもの食べたくない病」
が発症してやまにさんへ急行。


先日はお疲れ様でした、とお伝えしたら
大将「参った〜」って顔されてます。
その理由を尋ねたところ
収穫した夜に突風が吹いて
被せておいたブルーシートが吹っ飛び
蕎麦の実も飛んで行ってしまったとか!
50kgの収量予定が30kgに減っちゃったと。
そりゃショックですわね。
かける言葉もありません。
お蕎麦を沢山食べて
売り上げに貢献するのが
せいぜい私にできること。



北海道空知の二八

こちらは新蕎麦に切り替わっていました。




香りはあまり立ってません。
終盤に温度が上がってきた時
比較的強く感じられました。



二川の十割

こちらはH28年に刈り取ったもの。
味わいも香りも濃い!
収穫から1年経過しようとしているのに。
凄いポテンシャルだわ。
これはH29年産も楽しみこの上ない。



蕎麦はっと

試作をいただきました。
かみごたえが凄いです。
パンチのある汁じゃないと馴染みません。
お塩をパラパラかけたら丁度良かったです。



納豆だし巻き

息子さんのお料理。
優しい味わいでしたよ。


さて、12月に入りまして
「自分で作ったもの食べたくない病」
が発症したので再訪。



二川の十割

先日刈り取った蕎麦の実が
蕎麦切りとして登場しました。
なんだか感慨深いですね。
あれ?去年の方が味わいも香りも強い。
やはり長雨の影響でしょうか…
ただし特筆すべきはその弾力。
モッチモチ加減が十割とは思えません。
そのことを大将にお伝えすると
乾燥させすぎないよう
気をつけてもらったんですって。
保水しているからこうなるのか。
なーるほど。
これはこれで面白いです。




幌加内の二八

安定の美味しさ。
香りも豊かで味わい深いです。


蕎麦は同じ土地で続けて栽培していると
在来種を名乗れるようになるそうです。
自然交配があったり風土に馴染んで
オリジナリティが創造されるからかしら?
是非とも二川在来種を名乗って欲しいです。
しかし、同じ畑で同じ品種を作っても
品質って安定しないものですね。
だから面白いとも言えます。
食べるだけの私が偉そうに言うのもなんですが^^;


蕎麦に関わるみなさんに感謝!


日本酒ゴーアラウンド名古屋

2017年12月10日 | イベント
眼精疲労がひどくて
肩が凝って頭もいたい…
ジムに行って体を動かさないと
即身仏のようになりそうです。
年の瀬だというのに
今から書くのは秋の日の出来事。
日本酒ゴーアラウンド名古屋。
10月1日に全国各地で
はしご酒ができるイベントですが
名古屋開催は今年初です。
22店舗が参加表明しておりまして
その中から行きたいお店をピックアップ。


さかずきんちゃんバッジ

このバッジを身につけないと
お店に入ることはできません。
私はキュートな桃に惹かれて
岡山を選びました。



ルート探索

混雑が予想されるため
効率よく回れるよう
グーグルマップを駆使。
決して暇人ではありません(笑)



ウォーミングアップ

すぐにお酒と食べ物にありつけるとは限らないので
燃料を補給しとかなくちゃね。


「くいぜに集合だ!」
と仲間内で打ち合わせていたので
真っ先に向かったら既に長蛇の列。
しまった、出遅れた・・・
鳥取からお越しの山枡さんと合流し
大人しく列が縮まるのを待ちます。




お燗とVinめし くいぜ

こちらがタッグを組むの蔵元は「天穏」。
振る舞い酒は天穏のくいぜバージョン。
振る舞い酒だけじゃ当然足りないので
改良雄町の生もともいただきました。
心と体が喜んでるのがわかります。



アキタハムのソーセージ盛り合わせ

あとはmegパンもいただきました。
後ろが数珠繋ぎになっているので
長居は無用。
次へ急ぎます。



うどんや太門

こちらがタッグを組む蔵元は「よしのもと」。
おつまみはクリームチーズと土手煮
鶏皮の和え物でした。
お酒はいろんな意味で水みたい^^;




米家(まいほーむ)

こちらがタッグを組む蔵元は「旭菊」。
摩訶不思議な発言から「宇宙人」と
親しみを込めて呼ばれている
旭菊の社長さんの個性が炸裂していました(笑)
そんな強烈な個性とは裏腹に
お酒は穏やかで味わい深く美味しいです^^




豚しゃぶの自家製おろしポン酢

ポン酢が真っ当で美味しい!




台所アンティ

こちらがタッグを組む蔵元は「酒屋八兵衛」。
おつまみは盛り合わせでした。
合鴨の燻製や白肝のペースト
豆腐もろみ漬け、たくあんスモークなど
一手間も二手間もかけた品揃え。
お酒はあまり印象に残ってません^^;




やまびこ

こちらがタッグを組む蔵元は「森喜酒造」。
るみ子のお酒で有名な蔵元さんです。
3種飲み比べをさせていただきました。
記憶がだんだん曖昧になっていく…



おつまみ盛り合わせ

スモークサーモンのリエット
秋刀魚のレモンハム
昆布〆ロースハム。
こちらも手が込んでいますね。




みち藤

こちらがタッグを組む蔵元は「杜の蔵」。
ここでようやく座れました。。。
そして大盛夫妻とも合流できた。
熱燗が身体に染み入ります。
おつまみは角煮、ポテサラ、紅白なます。
あーー落ち着く。


これにてゴーアラウンドはゲームセット。
私にはこれくらいがちょうどいいです。
基本的に次々とハシゴするより
じっくり腰を落ち着けて飲みたい方なんで。
・・・って、そもそもイベントの趣旨に
全くそぐわない人間じゃないか(笑)
でも、年に一回なら楽しめるかな♪
急いで取り繕ってみるw


これで終わればいいものを
ビール飲みたい、ワイン飲みたい
と騒ぎ出す人が続出したため
そこまで言うなら仕方ないかと
率先してあの店へ(笑)



オステリア・モカイオ

まるで我が家のような居心地良さ。
ちょいと一杯のつもりが
ワイン2本空いてたような?
半日しっかり飲みました。


名古屋中にバッジをつけた人々がうろうろ。
なかなか面白い光景でしたよ。
日本酒だけでなく
お酒そのものを飲まない若者が増えている昨今。
こうしたイベントをきっかけに
お酒の楽しさや美味しさに
開眼してくれるといいですね。
お酒は憂いの玉箒。
ギスギスした人の心を
和らげてくれる妙薬です。

店主の皆さん、蔵元さん、お疲れ様でした。
また来年も期待していますよ〜



淑女会Vol.12・長月の章/JOE'S KITCHEN

2017年12月03日 | 淑女会
いっ、忙しい・・・
9つもの仕事が同時進行しており
脳みそが9ピースに分かれそうです。
お仕事をいただけるということは
本当にありがたいことでございます。
無理だ無理だと言いながら
今までも乗り越えて来ましたので
今回も間違いなく乗り越えられるでしょう。
やればできる子!
遊んでいる暇は皆無なのですが
気張りすぎて目から血が出そうなので
ちょっと小休止させてください。


あれは長月のこと。
ノースリーブで街を闊歩できた頃のことです。
少なくとも私は(笑)
この月も無事淑女会を開催することができました。
メイン会場に’行く前にゼロ次回を。



駆けつけ一本赤星

ゼロ次回の舞台はくいぜです。
喉がカラカラなので中瓶1本独り占め。
写真を撮る前に待ちきれずグビグビ。
ビールを飲んだら熱燗が飲みたくなりますよね?
少なくとも私は(笑)



梅津の生もと玉栄27BY

お米の凝縮感がハンパないです。
旨味が舌の上を駆け巡ります。
こういうお酒をいただくと
食べ物が欲しくなるんですよね。



秋田ハムのメルゲーズ

店主が信頼している
ソーセージマイスターの店より取り寄せ。
羊のソーセージです。
これが梅津さんのお酒に合うんだな。
絶対、日置桜にも合うはず。



日置桜山装う

店主のあっくんがセレクトしてくれました。
日置桜の中では穏やかな部類です。
しみじみ美味しく「ホッ」とする味わい。
これまたソーセージに合うのです。



人参のラペもね

ご馳走様でした!
ゼロ次回から飛ばしすぎた…


さて、移動しまして
長月の章の舞台はJOE'S KITCHENさん。
淑女会メンバーであるYっ子ちゃんの
お誕生日が近かったので
サプライズでワインをプレゼント♪
マダムからも振る舞いがありました。
喜んでもらえて良かったな^^
これでしばらく同世代だわw



酔蟹

上海蟹の紹興酒漬けです。
こんな早いタイミングで
いただけるとは思っていなかったので
ラッキーです!
スパイスや紹興酒でつけたオスの上海蟹。
濃厚な味噌や繊細な身を堪能する間
テーブルは静寂に包まれました。



ミニ冬瓜と松茸の薬膳スープ

今シーズンラストです。
今年になって3回ぐらいいただいたかしら?
ジワジワと体の中から温まるスープ。
これのおかげなのか
ジョーズさんの翌日は体調が頗るいい♪



ソフトシェルクラブ

脱皮蟹を揚げたものです。
ソースはインドネシアのサテをイメージしたもの。
干し海老や貝柱をベースに
20種ものスパイスを調合しています。
このソースでワインが2杯飲めるわ。




オマール海老のスパイス炒め

抱卵したオマール海老。
こちらも今シーズン最後だとか。
ボロッと取れる赤い卵が美味。



シェフ特製の叉焼

思いっきりピンボケです。
赤いですが食紅不使用ですよ。
赤米の糀を使って着色しているよう。
ジョーズさんの定番でありスペシャリテ。



ザーサイとツブ貝の和え物

ちょっと濃いめの味付けでした。



ハタの蒸し物

香港でこれが出されたら
上客と認められた証拠なんですって。




私は頭の方をいただきます

上品な白身がたまりません。
ネギとパクチー、そしてソースが絡み
幸せな余韻をもたらします。
ハタ系は蒸し物が一番おいしいですね。



叉焼

お肉の旨味を凝縮しつつ
ジューシーさを残すことも忘れません。
是非ともこれで叉焼丼食べたい。
庶民的すぎる感想(笑)


最後のチャーハン、写真撮り忘れたわ。



後ろ姿シリーズPart2

N子先生に誘導してもらうの巻。
くいぜで調子に乗って飲みすぎたのか
ジョーズさんでのピッチがやたらと早かったのか
メンバーだけでなく
マダムからも心配されるくらい千鳥足でした…
っていうか、当の本人は知りません(汗)
後から聞いたら
チャーハンをボロボロこぼしたり
自分のハンカチをお手洗いに置き去りにしたにもかかわらず
私のじゃないと言い張ったり、
大変だったらしいです。
ごめんよーみんな(T_T)
お食事が美味しかったことを
100%覚えているのだけが唯一の救い。
シェフ、いつもありがとうございます。
マダムの懐深い接客にも毎回感激。
ご馳走様でした♪


家に帰って(この日はちゃんと帰れました)
倒れ込むように眠りまして
朝起きてびっくり!
バッグに飲みかけのワインが入ってました^^;




私が持ち帰ると駄々をこねたとか?
今更恐ろしくて経緯を訪ねる勇気なぞございません。
とにかく美味しくいただきました
ご馳走様でございますm(_ _)m


やらかし仕立ての人生真っ只中ですが
これからも淑女会の一員だぞと
胸を張って宣言し続けたいと思います。


みんな、いつもありがとう〜♪

旅は道連れ、余は食欲。/3日目

2017年12月01日 | 旅(国内)
テーマに行く前に、ちょっと。
さきほど昼ご飯を食べ終えまして
ぽやーんと考えたことをお伝えします。
皆さんは今までの人生で
忘れられない風景ってありますか?
いきなり言われてもすぐに出てこない方も多いのでは?
ところが私め、ワンシーンだけ
マッハの速度で思い出せる風景があるのです。
それは高校2年生の時
プールサイドから見た冬の空。
私どもの学校はごく普通の公立高校なので
温水プールのような立派な施設はございません。
冬は学校の周りを走ったり
プールサイドでサーキットトレーニングをし
体を鈍らせないようにしていました。
ある冬の日、サーキットトレーニングを終え
「あー疲れた」とプールサイドに倒れ込むように
チームメイト3人で仰向けになった時のこと。

「私、この景色を一生忘れない気がする」

とその中の1人がポツリ。
そう言われて空を凝視したら
私まで忘れられなくなりました。
もしかしたら彼女は忘れているかもしれません。
しかし私は彼女のひと言で
澄み渡る空に刷毛で掃いたような雲
グラウンドから聴こえてくる
土を蹴る音、球を弾く音、掛け声…
そんなものが確固たる記憶として
脳裏に焼き付いてしまったのでした。
人が発する言葉の力って凄いですね。
忘れたくない風景に巡り合ったら
さっきの言葉をつぶやいてみてください。
きっと記憶のシャッターがおりますよ。
あ、シャッターはカメラのです(笑)

オープニングトークは終わりましたので
北海道3日めの話に戻りましょう。


妙齢の私めは
少々疲れていても早朝に目が覚めますw


札幌の朝市へ








海鮮丼

オペレーションに問題があるのか
おっそろしいほど回転が遅かったです。
それを気づくまでに少々時間がかかり
ここまで待ったら意地でも食べてやる、という
変な頑固さが現れちゃいまして
結局40分ぐらい待って席に着きました。
味はなんてことない海鮮丼です。


ホテルに戻って若手ライターさんと合流。
フライト時間まで少し余裕があったので
彼提案のモエレ沼公園へ行ってきました。























イサム・ノグチが設計に携わった
とっても素敵な公園です。
詳しくはこちらをごらんください。
レンタサイクルを借りて
初秋の風を頬に感じながら
爽快なひと時を過ごせました。







こんな展示もしてありましたよ


ちょっと寄り道して

空港へ向かいます。



お疲れ様クラシック



最後は豚丼


北海道はでっかいどう。
札幌ー帯広間ってあんなに遠かったっけ?
実際の距離以上に距離を感じます。
夜の移動では無数の虫が
フロントガラスにばちばち当たり
まるでアラレでも降っているかのようでした。
朝確認したらグロいことになってたことは
言わずもがな^^;
長距離移動の間に色々お話ができ
大変有意義な時間が過ごせたと思います。
世代とひとくくりにしてしまうと
いろんなギャップを感じがちですが
個対個でお話すれば
しっかり理解できるものですね。
もちろん人にもよると思いますけど(笑)
私から得たもの、学べたものが
少しでもあったのならば
先輩ライター冥利に尽きます。



旅は道連れ、余は食欲。〜完〜