藪蕎麦宮本

昨日は島田市にある
藪蕎麦宮本にお邪魔しました。
言わずと知れた蕎麦の銘店ですが
ここでお腹を満たそうと思うと
諭吉さんがあっけなく旅立ちます。
だからスペシャルな日に伺うお店。
といいつつちょっと前に一人で訪問したっけ。


昨日は平日ですが東名集中工事のおかげで
断続的な渋滞が発生してました。
オープンと同時に入ろうと思っていたのに
到着したのは１２時過ぎ。
何とか待たずに席を確保できました＾＾；


撮影禁止のお店なので写真無し。
私のつたない表現でご報告します。


まずは酒

銘柄、教えてくれないんですよね。
「お水みたいな酒♪飲みやすーい！」
みたいな発言を聞くと
「だったら水飲めばいいじゃん。」
と突っ込みたくなるたちですが、
ここの酒は水みたいだけれどいい。
これから出される蕎麦前や蕎麦の邪魔をしません、
という決意みたいなものが感じられるんです。
蕎麦前で2合しっかりいただきました。
アテの蕎麦味噌も濃厚で旨し。



天だね

芝えびのかき揚げです。
宮本氏が修業した
「池之端藪」でもいただきましたが
本家をひとっ飛びした秀逸な仕上がり。
儚い衣でありながら
江戸前の胡麻油の香りで主張もある。
海老の鮮度もよく食感も素晴らしい。
天つゆも変な甘さや出汁のひねた味もなく
本当に美味しいんです。
最後に蕎麦湯を入れて飲み干しました。



穴子の天ぷら

時期ではありませんが
素材が厳選されているのがわかります。
運ばれてきた時にまだジュージューいってました。
長もの独特の香味とヒマラヤ岩塩がしっかりとマッチ。
たまにカレー塩などを出す店がありますが
長ものは長ものの芳香も引っ括めて楽しみたい。
鮮度の悪いのを誤魔化す策として
カレーを使ってるのでは？…
と思うのは私だけでしょうか。



鴨の合焼き

本当は鴨もも肉の塩焼きがよかったんですが
残念ながら売り切れ。
焼いた鴨ロースと葱を返しに絡めた
合焼きをオーダーしました。
原了郭の黒七味を少々あしらっていただくと
鴨ってジビエなんだーと改めて実感します。
ヘモグロビンと不飽和脂肪酸を感じるというか…
口の中に鉄由来の味が広がり
脂はサラサラと溶け出すんですよね。
嗚呼、美味しい。


さて、お待ちかねの蕎麦。



手挽き蕎麦

新蕎麦に切り替わっているのでしょう。
前回訪問した時よりも
格段に香りが高くなっていました。
透明感さえ感じる繊細な細挽き。
信じられないぐらい少ない量ですが
一度の茹でで美味しく食べられる限界…
という打ち手の美学が感じられます。
極辛の江戸汁にちょいと絡めてズズズ。
やっぱり私の中で宮本さんは
Top of 蕎麦職人だわ。



鰊蕎麦

ここへ来たらこれも楽しみ。
獣の肉を感じるほどの
濃密な味わいを放つ鰊棒が
ドーンと一本載ってます。
こんな風に自分でも炊けたら、というお手本。
永遠に到達しないでしょうけど。
蕎麦もしっかりコシがあって
濃いめの汁も最高に旨い。
当然、最後の1滴まで飲み干しました。


かなりセレブなお値段ですが
頑張った自分に捧げたい
珠玉のご褒美です。
ご馳走さまでございました。


藪蕎麦宮本
静岡県島田市船木253-7
TEL: 0547-38-2533
月曜定休（祝日の場合は翌日休み）



帰りの道中、無人販売店で
巨大椎茸を発見＆購入



これで３００円。安っ！


ラップの中で日を浴びて
ちょっと蒸れていたので
只今陰干し中。
どうやって料理しようかな♪