おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

夏休みだョ!山形集合/2日目「手打そば 孤峰」

2018年07月28日 | 蕎麦
疲れた脚をせせらぎでクールダウンさせ
美味しいジェラートで体内もクールダウン。
午前のスケジュールを順調にこなし
昼ごはんタイムへと突入します。
大盛ちゃんがセレクトしてくれたお店は
以前私が訪れていたお蕎麦やさんでした。
記憶と記録を辿ったところ、大変いいお店。
再び食べられるのか、とニンマリしつつ
お店の前まで到着したら90分待ちの表示!
ここまでの人気店だとは知らなんだ…
流石に90分は待てないので
スマホを駆使して良さそうなお店を探ります。
口コミサイトの評価やコメントは無視して
アップされている写真で判断。
蕎麦の表情や器が良いお店は大抵外れがありません。
進行方向で良さげな店を見つけたので
早速暖簾をくぐりました。




手打そば 孤峰

サクランボと麩で有名な東根市にあります。
民家をリノベーションしたというか
民家そのまんまを開放した店構え。
親戚の家に来た感覚で寛げます。
こちらは10割蕎麦オンリーでして
注文を受けてから打ち始めるとか。
標準の太さのもりそばと
山形郷土の味・板そばがあり
その両方を楽しめる合いもりをオーダー。
オーダーを受けてご主人が打ち場へ入ったので
打っているところを見せていただきました。



水回し

まずはもりそばから打ち始めます。
途中でご主人が香りをチェックしています。
その日の状態を確認しているのでしょう。
この日は北海道の粉でした。産地失念。
私たちにも香りを嗅がせてくれまして
立ち上る芳香に期待感が高まります。



蕎麦断ち

通常ですと生地を折りたたんで押し切りますが
こちらは繋ぎなしの10割を分厚く仕上げた生地なので
折りたたむと折り返し部分にヒビが入り
茹でた際にブチブチ切れてしまいます。
よって、折りたたまず縦の幅がそのまま蕎麦の長さに。
蕎麦の上端から蕎麦包丁を入れ
引きながら断つ独特の方法をとっていました。
ところ変われば方法変わる、ですね。



もりそば

細打ちの扱いですが
一般的なものよりは太いです。



板そば

材料は一緒ですが超太切り。



ごん太(笑)

この太さで茹で時間は1分ですって!
うどんなら生煮えですよね。



きゅうりの一本漬け

ごん太の板そばを完食するための
顎休め的な存在なのです。



蕎麦つゆ

合いもりにつき二種の蕎麦汁を提供。
蕎麦粉が同じだったら
蕎麦汁一種で通すお店がほとんどです。
太さに合わせて汁を変えるところをみると
ご主人、かなりの蕎麦愛をお持ちですね。
どちらも変な甘さや引っ掛かりがなく
大変素直でキレイな味わいです。




合いもり(並)


ここで山形の板そばについてご説明。
板そばは山形の内陸部で食べられる郷土蕎麦です。
元々は農繁期に共同作業を行ったときや
村の会合の後に振る舞ったようです。
大きな箱に盛って皆で仲良くつつきあうことで
信頼関係をより強固にしていったのでしょう。
腹いっぱい食べてもらうことがおもてなし心の表れ。
よって板そばのボリュームをなめてかかってはいけません。
大盛家が大盛家だけに大盛を頼もうとしていたので
「並で十分だと思うよ」と経験者としてアドバイス(経験談はこちら)。
皆の板が運ばれてくるとテーブルが板に埋め尽くされました。




もりそば

もりそばも相当な太さです。
啜ると蕎麦の香りが鼻腔を刺激し
噛むと穀物の深い甘みが広がります。
蕎麦汁との相性も良く非常に美味。




板そば



持ち上げた部分が輪っかになる剛さ(笑)

蕎麦汁に浸すというより
蕎麦猪口に押し込める感じで漬けないと
蕎麦汁が全く絡みません。
そして啜れません。
噛んでしっかり咀嚼しないと飲み込めません。
1分の茹で時間ですがアルデンテというわけではなく
中まで火は通りつつ、ただただ硬い。


顎、疲れるぅ〜〜〜〜〜。


そんな時はキュウリの出番。
硬いものから解放されて
いっときの弛緩感を楽しみましょう。
ギュッギュと噛み締めると
もりそば同様とても深い味わいが楽しめます。
口の中に滞留する時間が長いので
でんぷんが糖に変わる瞬間を実感できるのも魅力です。
普通の蕎麦では感じ得ませんものね。
たまにキュウリで小休止しながら
結構なボリュームなれどペロリ完食。
いい顎の運動になりますよ。
途中で誤って啜ってしまったところ
上顎を傷つけ血豆ができました^^;
それぐらい剛麺なので
召し上がる際はお気をつけあそばせ。



板そばを食べると
「山形キタ〜っ!」感が増します。
予定していたお店に振られ
偶然訪れたお店でしたが
我々的に大当たりでした。大満足。
打つところを見せてくれた親切かつ実直なご主人と
温かいおもてなしをしてくださった奥様に感謝。
ごちそうさまでした^^



一度は行ってみたい酒屋源八

記念撮影をせがまれて撮りました。
レ・コステのTシャツを着て
マッサヴェッキアのマグナムを
満面の笑みで掲げる大盛ちゃん。
無節操やろっ!
このマグナムは夜のお楽しみでーす♪



2日目「羊を見てから羊を食べる」に続く…

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (大盛)
2018-07-28 17:28:20
共通点の一つは口中血豆!笑
無節操つったってレコステ売ってないんだからしょうがないですやんw
あー孤峰の蕎麦またいつか食べたいなぁ。
Unknown (mie)
2018-07-30 10:42:27
そうだそうだ!口中血豆だ!
全然喜ばしくない共通点だよねw

レコステ売ってても良さそうな雰囲気だったのにね。Tシャツとコラボできずに残念…

このお蕎麦は唯一無二だね!またいつか行こう♪
Unknown (Y)
2018-08-02 12:55:04
また食べたい!!
今度は大盛食べるよw
Unknown (mie)
2018-08-03 10:49:33
Yちゃん、美味しかったね〜
あとに羊が控えてなかったら、私も大盛りを堪能したかった・・・あの硬さと太さは癖になるね(笑)

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