プレスラーの至芸

2014-04-14 13:04:38 | Weblog
庄司さやか、プレスラーのデュオリサイタルに行く。2日連続の松本行きは迷うところだったが、90歳の名匠プレスラーが弾くブラームスの「雨の歌」が聴きたくて、ママに小言を言われながらも出掛けた。庄司さんも当然のことながら上手だったが、プレスラーのピアノには、心底、打たれるものがあった。氏のピアノは、弾くという動作を超えて、人の心にまろやかに語りかけてくるものだ。そのやわらかくて心地のよいこと。いつまでもその響きに浸っていたい感じがした。「雨の歌」がこんなに達観して、喜びに満ち満ちている演奏を私は他に知らない。終わりの静寂が来るまで、至福の時を過ごした。さらに圧巻だったのは、アンコールで弾かれたソロでのショパン。遺作のノクターンとマズルカ。柔らかい響きの中にも、気高い一本の線が通っている感じ。これは私が若い頃から聴いてきた世界的ピアニストの中でも最高レベルの音に属する。90年かけて磨き上げたこの音は、人類の宝といっても言い過ぎではないだろう。今までのピアノのイメージを根底から覆す大きな出来事となった。

会見

2014-04-09 22:01:29 | Weblog
おぼかたさんの会見を観た。かなりやつれた感じに見てとれた。自分は、この細胞の存在を信じたい。論文についていろいろ言われても、とにかく存在が証明されればいい。日本の科学者たちには、妬みもあるのではないのか?!あのような若い女性に歴史を変える大発見をされてはたまらないという気持ちは、正直あるだろう。そういう飛び抜けた才能の人をたたいてつぶす、というのは、この国の人達の得意技だ。それが今まで天才の国外流出にもつながってきた。とにかく細胞の存在が証明されれば、うるさい外野は黙るはず。私は、難病に苦しむ人びとを救う歴史的な大発見の存在をひたすら信じたい。

外山しげひこ氏

2014-04-01 12:17:40 | Weblog
私は、外山しげひこさんの文章が好きである。文体というよりも、その内容と発想が。外山さんは、いかによいアイディアを思いつくか、という究極のテーマを様々な実例を挙げ、そこに存在する法則性について述べながら、体系的にまとめあげている。創造的な活動を志している人たちにとっては、大いにヒントとなり得る情報満載である。とかく企業秘密といわれがちな分野ではあるが、このように体系づけた功績は大きい。私は氏の文章を読むと、いつもモチベーションが上がる。自分自身、それをなんとか応用できないかと。