柳川先生の東京公演

2018-01-09 22:15:25 | Weblog
柳川先生のピアノリサイタル・東京公演に行く。東京文化会館小ホール。先月の軽井沢公演と同じプログラムである。最初から驚いたのは、前回とテンポが全然ちがう。よりゆったりとして、奥行きのある演奏になっている。「シャコンヌ」の出だしから、しっとりとしなやかに弾かれていた。しかし、曲の展開とともに熱気を帯び、圧倒的なクライマックスまでもっていく。本当に素晴らしい!「子供の情景」には惜しいミスがあったが、しっとりとしたタッチの奥行きのある演奏。ショパンの24のプレリュードは、やはり前回よりも幅広く、多面的な演奏になっていた。後半、とくに終曲は圧巻。ホール一杯に轟きわたる豪快なフィナーレ。柳川先生のピアノの醍醐味をたっぷりと堪能でき、しかも85歳という年齢を微塵も感じさせない素晴らしい演奏会であった。アンコールはヒースの茂る丘、平均律第1番プレリュード。