Mazda Cappella (6)

【2005年11月記事の再投稿 映像追加の為】

カペラＣＭ第６弾。

このフィルムは一連のカペラのＣＭの中でも極めてドロンさんのキャラクターに忠実で、
また７０年代のダーバンのＣＭのテイストも感じることができる
私の最もお気に入りの作品です。

留守宅の恋人（？）のアパートの扉の前に花束を置いて出てきたドロンさん、
小雨の降る中、階段を下りて車に乗って帰ろうとすると
ふとそばで犬がこちらを見ていることに気づく。
かわいらしいその姿に一瞬微笑むが、
この犬も自分と同じように孤独なのだと複雑な思いが頭をよぎり、
その犬に哀れみの視線を投げかけてその場を後にする。

『個人生活』の中で、恋人クリージーの留守宅に花束を置いて帰る主人公や、
『太陽がいっぱい』で魚市場での魚の姿に自分の置かれた境遇を連想する主人公など、
いろいろな過去の映画のシーンが思い起こされるＣＭです。

ＢＧＭの音楽はヴィッキー・モスの歌う
“ＬＯＶＥ　ＡＴ　ＳＥＣＯＮＤ　ＳＩＧＨＴ”。
最近リマスター盤が再発されたデヴィッド・フォスターのソロ・デビュー・アルバム
“ＴＨＥ　ＢＥＳＴ　ＯＦ　ＭＥ”の中に
フォスターとモスのデュエットでこの曲が収録されています。

こちらのサイトではディオンヌ・ワーウィックのボーカルによる
アレンジ違いのバージョンを聴くことができます。
　　　　　　　　　↓
LOVE AT SECOND SIGHT | SONG OF THE WEEK

マツダ　カペラＣＭ　アラン・ドロン