LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

Les Meilleurs Bandes Originales Des Films De AD

2007-05-01 | THE SOUNDTRACKS
やたらと長ったらしいタイトルですが、
これはドロンさん主演映画のサウンドトラックのベストの決定版として
1983年に発売されたフランス盤LP3枚組みです。

このアルバム、学生時代に買いそびれてしまい
私にとってトラウマになっていたのですが、
昨年ようやく入手することができました。

詳しい曲目は以下のサイトに出ておりますので
こちらをご覧下さい。
Les Meilleurs Bandes Originales Des Films D'Alain Delon

今回はこれらの楽曲の中からこれまでCD化されていない曲について
私が初めて聞いたナンバーも含めてご紹介します。

①まず何といっても驚きは
私の大嫌いな作品(お好きな方、すみません)『LE TOUBIB』のテーマ曲です。
音楽はフィリップ・サルドが担当していますが、
前半の物悲しいアコーディオンの演奏から始まり
叙情的なオーケストラに引き継がれていく展開が誠に美しく、
これほどまでにいい音楽だったのかと私にとっては嬉しい発見でした。

②次に『ポーカー・フェイス』から4曲。
これまでメイン・タイトルのみCD化されていましたが、
その他は未だCD化されていません。
その中でも映画の終幕近く主人公が恋人を迎えに来た場面で流れる"BEA"は
まるでハリウッド映画のようなオーケストラの旋律が大変美しい名曲です。

また主人公の身代わりにドア越しで撃たれた友人の仇を討つ為に
部屋から飛び出すシーンに流れる"POURSUITES VOITURES"は
ストリングスの演奏だけで、打楽器を全く使わずに
主人公の怒りを表現するアクションスコアとして非常に個性的な曲です。

③さらに珍しい音楽が『暗黒街のふたり』から"RETOUR A LA VIE"です。
これは妻を交通事故で失い、独身となってしまった主人公が
休日に自宅で流すラジオから流れてくる音楽として使われています。
トランペットとサックスのツー・ホーンズがソロをとり、
後の『チェイサー』でゲッツのバンドが演奏する曲にも通じる
粋なモダンジャズ・ナンバーです。

④最後に『プレステージ』から"GÉNERIQUE"です。
これは日本で発売されたEP盤のサントラにも収められていなかったナンバーで、
映画のどの部分に使用されたか定かではありませんが、
オーケストラの演奏がこの物語の結末を暗示する役目を大いに果たしている
ドラマチックなナンバーです。

同時に発売されたベルモンドのベスト盤の紹介記事はこちらです。
Les Meilleurs Bandes Originales Des Films De JB
Comments (3)
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