LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

『ARMAGUEDON』

2006-06-04 | THE SOUNDTRACKS
デビュー作を除いてアラン・ドロンの主演作品が日本で初めて未公開となったことで有名?なフィルム
Armaguedon (1977)のサントラです。

一昨年にフランスでDVDが発売されてようやく日本でも観れるようになりましたが、
映画の内容よりもまず初めに印象に残ったのがこの映画音楽でした。

担当しているのはバンドネオンの巨匠、故アストル・ピアソラで、
メイン・タイトルのこの上なくメランコリックな旋律が、
観客を一気に古き良き70年代にいざなってくれます。

当時のピアソラはフランスに移住してきたばかりの頃で、
この時期は他にも『ローマに散る』などフィルムスコアをいくつか手がけています。

アルバムには映画の中で現実音楽として流れたジャズの曲やボサノヴァ調の女性ボーカル曲など、
かなりバラエティに富んだ曲構成となっており、
ピアソラの作品としては比較的ポップな聞き易い仕上がりとなっています。

失礼ながら映画としてはかなりの凡作にもかかわらず、
全く音楽に手を抜かない製作者としてのドロンのこだわりは、
当時の作曲家たちにとっては大変励みになったのではないかと思います。
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"LE SAMOURAI"

2006-06-04 | TRIVIA
昨日Astay様からコメントで質問がありました『サムライ』に登場する鳥の種類ですが、
メルヴィルのインタビュー本を読みましたが、何の鳥かは特に書かれていませんでした。

そこで芳賀書店『血とバラの美学/アラン・ドロン』(田山力哉 編)を見ますと
114ページ、矢島翠の投稿文の中に「カナリア」と書かれていましたので、
ここは「カナリア」ということで、いかがでしょうか?

掲載写真ですが
上段 左から2枚は『サムライ』から、その鳥かごです。
右は『鷹』の中でサムライのテーマ音楽をバックに一瞬登場する鳥かごです。
どうせこのように引用するなら同じデザインの鳥籠を用意すべきなのではないか
と思ってしまいました。

中段は『サムライ』より夜明けに警察から釈放されてタクシーを拾って帰る場面。
下段はその同じ場所でロケ撮影された『危険なささやき』の場面です。
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