陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

馬渕睦夫・元ウクライナ大使が昨今の国際情勢を語る

2018-04-29 12:02:16 | シナ・中共関係

 今年の桜は散るのも早く、今は葉桜となってしまった。変わって椿が満開となり、薄桃色の花を沢山咲かせ、連翹(れんぎょう)が元気に黄色い花を披露している。蘇芳(すおう)も赤紫の花を咲かせ始めた。我が家の庭は、春の息吹に溢れている。

 昨年(2017)3月、巨大石油資本の総帥、D.ロックフェラー(第3代当主)が101歳で亡くなった。続いて4月には、Z.ブレジンスキー(ポーランド系ユダヤ人)が逝去(享年87歳)。H.キッシンジャー(ドイツ系ユダヤ人)は車椅子生活を余儀なくされ、只今94歳の余生を送っている。この3人の世界主義者達(頭文字を取ってRKB勢力と呼ぼう)は、現在に至るまでの約40年間、国務省、ネオコン、CIAなどを利用しながら米国外交を裏からリードし、冷戦を終結させた。1980年代末からは、シナ・中共の経済勃興に力を入れてきたが、D.トランプ大統領の登場、そしてRKBの老齢化による影響力低下で、昨今の米国外交は大いに様相を変えつつある。D.ロックフェラーは、遺言で朝鮮半島から手を引くよう述べたとも伝えられる。
 日本の憲法改正阻止、核兵器に関しては議論もさせないように動いたのは、キッシンジャーであるが、その手先がジャパン・ハンドラーズ(R.アーミテージ、J.ナイ、M.グリーンら)であった。彼らは、トランプ政権から遠ざけられ、最早日本に対する往年の影響力を失っている。
 以下の馬淵睦夫氏の国際情勢判断は、こうした事を念頭に置いているのかも知れない。

 

 【馬渕睦夫】平成30年・春の特別対談「世界は現在(いま)」[桜H30/4/28]

 

 米国外交関係評議会(CFR)は、共和党、民主党の党派区別を越えた民間の政策提案グループであり、そのメンバーは大統領や国務長官・国防長官、CIA長官経験者を含む。ロックフェラー財閥やモルガン財閥を形成する大企業経営者もメンバーに参加し、軍産複合体も大いに関係している。

 また、欧州を舞台としたビルダーバーグ会議とも連携している。CFRが発行する雑誌が「フォーリン・アフェイアーズ」で、これは各国の外交関係者に良く読まれている。

 前記のDKBメンバーは、CFRに参加するネオコンと連携して米国の影の政府の役割を果たして来たが、オバマ前政権の二期目当たりから方針を変えたようである。

 

(参考)

 

馬淵 睦夫、「国難の正体~世界最終戦争へのカウントダウン」、ビジネス社、2014.11

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