陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

福田首相が栄誉礼を取り止め

2007-11-28 11:49:10 | 国防関連
 連休前に降った大雪は、この数日の快晴続きで殆ど融けてしまい、積雪データとしては只今0cm。ただし、あちこちに残雪は残っている。気温は10℃前後。散歩をしたり、自転車を乗り回すと、うっすら汗をかく位だ。多分、冬将軍はシベリアの何処かで一休みしているようだ。

 のほほんとして、何もしない事が特徴の福田首相は、おかしな行動をした。内閣総理大臣は、陸・海・空三自衛隊の最高指揮官である。それ故、首相が自衛隊を公式訪問する時は、栄誉礼を受けることが自衛隊法により決まっている。施行細則によれば、首相への栄誉礼冠譜回数は最高の4回。引き続き、儀仗隊の巡閲が行われる。それは、自衛隊が士気・装備共に異状無しと敬意を持って首相に挨拶する意味がある。

 呆れたことに、福田首相はそれを取りやめたと言う。

2007/11/27-21:42 時事通信
福田首相が栄誉礼を拒否=防衛省不祥事受け

 防衛省で28日に行われる自衛隊高級幹部会同で、自衛隊が福田康夫首相に敬意を表す儀式の「栄誉礼・儀仗(ぎじょう)」が首相側の意向で取りやめになったことが27日、分かった。政府関係者は、守屋武昌前防衛事務次官に絡む一連の不祥事を受けて官邸主導で同省改革に取り組む中「なれ合い、和気あいあいの雰囲気でもない」と首相が判断、拒否したとしている。

 一方、防衛省は「首相の日程上の理由」(文書課)と説明している。栄誉礼・儀仗は、首相が自衛隊を視察する際などに行われる儀式で、首相が辞退するのは極めて異例だ。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007112701055


 防衛省不祥事を起こしているのは、内局の文官であるのに、何故現場自衛官がとばっちりを受けなければならないのか。儀式には、馴れ合いや和気藹々の雰囲気など存在しない。異例も異例、何か勘違いをしているのではないか。

 福田首相は、インド洋から帰還した海自派遣部隊を出迎えもしなかった。また、靖国神社の存在にも否定的な考えを持っている。このような首相の下で、一朝有事の場合、三自衛隊の隊員は命を賭けて戦闘を行うであろうか。実に嘆かわしい話である。

 次の機会には、きちんと栄誉礼を受けて、隊員の士気を鼓舞してもらいたいものだ。

(追記:11月28日)

 福田首相の自衛隊高級幹部会同における訓示内容は次の通り。

2007/11/28-15:55
「期待かみしめ、範示せ」=福田首相が自衛隊幹部に訓示

 福田康夫首相は28日午後、防衛省で行われた自衛隊高級幹部会同で訓示し、同省に絡む一連の不祥事について「国民は信頼できる防衛省、自衛隊を強く望んでいる。幹部職員は国民の期待の重みをかみしめて原点に立ち戻り、緊張感を持って任務に取り組み、隊員諸君への範を示していただきたい」と述べ、綱紀粛正を求めた。

 首相は「防衛省への国民の信頼が大きく揺らいでいることは残念だ。幹部諸君一人ひとりがこの事態を自分のこととして深刻に考えるべきだ」と強調したが、個別の不祥事には言及しなかった。当初予定されていた栄誉礼・儀仗(ぎじょう)の儀式は、首相側の意向で取りやめとなった。
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2007112800664

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