額賀福志郎財務大臣に対する過去の宴会出席の有無が、民主党の突き上げで泥沼状態になりつつある。神田の高級料亭<濱田家>(ミシュラン東京の三ツ星指定)に、彼がちょいと出ていただけで、何でこんなに国会が揉めるのか、私には良く分からない。野党である民主党は、現職閣僚に防衛利権問題があったとして不信任へ持って行き、政局を混乱させたいのだろうが、重要な国会審議はそれで止まってしまった。
朝日新聞では無いが、 「ちょっと待って欲しい」と言いたくなる。国家の運営において、枢要な問題なら国会で幾らでも議論して時間を掛けることは歓迎するのだが、要は額賀氏の小さな利権に纏わる問題を取り上げているだけだろう。国会議員達を維持するのに、国費=税金でどれだけ負担があるのか、彼らは本当に理解しているのだろうか。
国会議員 1人当たり経費3億1078万円なり 政府試算
11月10日9時57分配信 毎日新聞
政府は9日、国会議員(衆院議員480人、参院議員242人)1人当たり07年度予算で3億1078万円の経費がかかっているとの試算を明らかにした。参院選という「臨時出費」で例年より増えた可能性はあるが、センセイ1人の活動を支えるために議員歳費(約2200万円)の約14倍の国費が必要となる計算だ。果たしてこれは高いのか、妥当なのか--。
藤末健三参院議員(民主)の質問主意書に答えた。答弁書と財務省によると、議員歳費や秘書給与、議会事務局職員の人件費などを含め衆院の経費が約654億円、参院が約420億円。これに参院選関係費約580億円▽政党助成費約321億円▽議員の活動を補佐する国立国会図書館約229億円--などを加えた予算総額は2243億8723万円となった。
国立国会図書館政治議会調査課が05年10月に行った調査によると、日本の議員歳費(約2229万円)は米国(約1779万円)や英国下院(約1176万円)に比べて高い。ただ、米国下院の場合、職務手当と秘書雇用手当の合計額は1億2000万円を超え、日本(約3800万円)を大幅に上回っている。
質問主意書で藤末氏が「財政再建のためには立法府の支出削減も不可欠だ」と政府の見解を求めたのに対し、政府は「08年度予算についても、国会所管の予算を含め歳出全般にわたり聖域なく見直しに取り組む」と答弁した。議員定数削減については「各党・各会派で議論いただくべきだ」と述べた。
岩井奉信日本大教授(政治学)は「民主主義にはある程度のコストがかかる。日本は欧州に比べて人口当たりの議員数が少ない。費用が高いから議員を減らせというのは本質論から外れている」と一定の理解を示したうえで、「問題なのは、日本の国会は開会日数が少なく閉鎖的で空転も多い。議員には、議会のチェック機能を強化し、国民の納得を得る努力をしてほしい」と注文を付けている。【坂口裕彦】
最終更新:11月10日9時57分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000003-maip-pol
額賀氏の言い張る弁明が正しいのか、民主党の追及が正確なのか、現在のところ私には分からない。だが、それが国家にとってどのような意味があるのだろう。額賀氏に言いたいのは、「李下の冠、瓜田の沓(くつ)」との言い伝えだ。旧田中派=津島派(利権集団)の重鎮として、額賀氏があらゆる事に潔白と言い張っても、一般の人には殆ど説得力があるとは思えない。結局は、こうしたグレー・ゾーンにある人物を登用した福田首相の見識如何に係わる問題と思う。
空転する議論で無駄な税金遣いをしている、それをお互いに止めることを国会議員諸公に申したい。消費税を上げるなどと、飛んでも無い話が自民党内で行われているようだが、まずは自らの存在に係わる無駄使いを糾(ただ)す処から、真面目な議論を進めて欲しいものだ。
(参考)
Que Sera Sera:昨今の政治家達の心境は?
朝日新聞では無いが、 「ちょっと待って欲しい」と言いたくなる。国家の運営において、枢要な問題なら国会で幾らでも議論して時間を掛けることは歓迎するのだが、要は額賀氏の小さな利権に纏わる問題を取り上げているだけだろう。国会議員達を維持するのに、国費=税金でどれだけ負担があるのか、彼らは本当に理解しているのだろうか。
国会議員 1人当たり経費3億1078万円なり 政府試算
11月10日9時57分配信 毎日新聞
政府は9日、国会議員(衆院議員480人、参院議員242人)1人当たり07年度予算で3億1078万円の経費がかかっているとの試算を明らかにした。参院選という「臨時出費」で例年より増えた可能性はあるが、センセイ1人の活動を支えるために議員歳費(約2200万円)の約14倍の国費が必要となる計算だ。果たしてこれは高いのか、妥当なのか--。
藤末健三参院議員(民主)の質問主意書に答えた。答弁書と財務省によると、議員歳費や秘書給与、議会事務局職員の人件費などを含め衆院の経費が約654億円、参院が約420億円。これに参院選関係費約580億円▽政党助成費約321億円▽議員の活動を補佐する国立国会図書館約229億円--などを加えた予算総額は2243億8723万円となった。
国立国会図書館政治議会調査課が05年10月に行った調査によると、日本の議員歳費(約2229万円)は米国(約1779万円)や英国下院(約1176万円)に比べて高い。ただ、米国下院の場合、職務手当と秘書雇用手当の合計額は1億2000万円を超え、日本(約3800万円)を大幅に上回っている。
質問主意書で藤末氏が「財政再建のためには立法府の支出削減も不可欠だ」と政府の見解を求めたのに対し、政府は「08年度予算についても、国会所管の予算を含め歳出全般にわたり聖域なく見直しに取り組む」と答弁した。議員定数削減については「各党・各会派で議論いただくべきだ」と述べた。
岩井奉信日本大教授(政治学)は「民主主義にはある程度のコストがかかる。日本は欧州に比べて人口当たりの議員数が少ない。費用が高いから議員を減らせというのは本質論から外れている」と一定の理解を示したうえで、「問題なのは、日本の国会は開会日数が少なく閉鎖的で空転も多い。議員には、議会のチェック機能を強化し、国民の納得を得る努力をしてほしい」と注文を付けている。【坂口裕彦】
最終更新:11月10日9時57分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071110-00000003-maip-pol
額賀氏の言い張る弁明が正しいのか、民主党の追及が正確なのか、現在のところ私には分からない。だが、それが国家にとってどのような意味があるのだろう。額賀氏に言いたいのは、「李下の冠、瓜田の沓(くつ)」との言い伝えだ。旧田中派=津島派(利権集団)の重鎮として、額賀氏があらゆる事に潔白と言い張っても、一般の人には殆ど説得力があるとは思えない。結局は、こうしたグレー・ゾーンにある人物を登用した福田首相の見識如何に係わる問題と思う。
空転する議論で無駄な税金遣いをしている、それをお互いに止めることを国会議員諸公に申したい。消費税を上げるなどと、飛んでも無い話が自民党内で行われているようだが、まずは自らの存在に係わる無駄使いを糾(ただ)す処から、真面目な議論を進めて欲しいものだ。
(参考)
Que Sera Sera:昨今の政治家達の心境は?
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