陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

栃木の病院で患者から多剤耐久性大腸菌を検出

2010-09-07 00:21:24 | Weblog
 帝京大学医学部付属病院(東京都板橋区)で、患者が多剤耐久性菌アシネトバクスター・バウマニ(MRAB)による院内感染が起きた。それによって9人が死亡した医療事故は、厚生省による同病院の立ち入り検査に発展した。アシネトバクスター菌は、抗生物質の効かない怖い存在だ。

 愛知県豊明市の藤田保健衛生大学病院でも、昨年10月以降このMRABに感染した可能性が報道された。菌の検出は、今年2月10日。アシネトバクスター菌による院内感染事例は、これからもっと増えるのではないか?

 それとは別の多剤耐久性を持つ大腸菌(NDM1遺伝子保有)が、独協医科大学病院(栃木県壬生町)で検出された。これは、人間の体の中にある大腸菌が変態し、抗生物質を分解するNDM1遺伝子を獲得して生じたもので、世界的に患者が増えつつある。WHOもその監視を強めている。

 栃木の該当患者は、直前にインド旅行をし、現地医療機関の受診をしていたらしい。インド及びパキスタンでは、既に多剤耐久性大腸菌による死者が続出している。円高対策で、インドやバングラディシュへ企業進出するケースが増えているが、その分今まで国内に無い病気が持ち込まれる可能性が生じる。

 新型鳥インフルエンザの問題もあり、海外に出掛ける人たちは要注意だ。


「感染拡大、防止した」=患者入院の病院会見-新型耐性菌国内初検出

 ほとんどの抗生物質が効かない新型多剤耐性菌が国内で初めて患者から検出されたことを受け、患者が入院していた独協医科大学病院(栃木県壬生町)は6日午後、記者会見を開き、検出経緯や当時の予防対策について説明した。北島敏光病院長らは院内感染はないとの見方を示し「感染拡大は防止した」と強調した。

 同病院によると、50代男性患者は昨年4月に入院。5月中旬になり、38度の発熱があったため血液検査を実施したところ、複数の抗生物質が効かない多剤耐性大腸菌が検出された。病院側は男性の個室に入る際、マスクやグローブをするなど接触感染の予防対策を強化。約1週間後の2度目の血液検査では検出されず、男性は回復し10月に退院した。

 多剤耐性の大腸菌は珍しいため、原因遺伝子を調べたが、日本でよくあるタイプの薬剤耐性遺伝子は見つからず、原因を特定できなかった。(2010/09/06-21:37)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010090600824


 厚労省は、これから全国的に多剤耐久性菌による院内感染の調査を検討するようだが、何か事件が起きないと動かない同省の体質は政権交代後も依然として変っていない。
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