陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

能登沖地震と志賀原発事故

2007-03-25 12:42:47 | Weblog
 3月25日午前9時42分、能登半島を中心にマグニチュード7.1の大地震発生。かなりの被害が出るのではないかと危惧している。

―――――――(引用始め)

地震:石川県能登で震度6強=午前9時42分

 25日午前9時42分ごろ、石川県を中心に地震があり、同県の輪島、七尾両市と穴水町で震度6強を観測した。気象庁によると、震源地は能登半島沖で、震源の深さは約50キロ、地震の規模(マグニチュード)は7.1と推定される。石川県能登、石川県加賀に津波注意報を発令した。高いところで0.5メートル程度の津波が予想される。

 JR西日本によると、石川、富山、福井3県内で全線が運転を見合わせている。関西方面からの特急も午前中いっぱいの運転中止を決めた。

 各地の震度は次の通り。
 震度6強=石川県能登▽震度5弱=石川県加賀、富山県東部、新潟県中越▽震度4=新潟県上越、下越、佐渡、福井県嶺北、長野県北部、中部、岐阜県飛騨▽震度3=長野県南部、福井県嶺南、岐阜県美濃東部、美濃中西部、三重県北部、愛知県東部、西部、山形県庄内、村山、大阪府北部、福島県会津、鳥取県東部、山梨県東部・富士五湖、兵庫北部、静岡中部、西部、京都府北部、南部、滋賀県北部、南部
毎日新聞 2007年3月25日 9時51分 (最終更新時間 3月25日 10時51分)

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070325k0000e040009000c.html

――――――――(引用終り)

 まだ犠牲者が出たのかどうか、あるいは被害状況がどれ位なのかはっきりしないが、改めてわが国は地震が多いことをつくづくと感じる。現地の方々には、心よりお見舞いを申し上げます。

 些か気になるのは、能登半島西側にある「志賀原子力発電所(北陸電力)」の存在である。

 今月16日に、石川県羽咋郡志賀町にある志賀原発で1999年に臨界事故のあったことが発覚、運転の安全性が問われていた。停止中の原子炉から制御棒が脱落、15分にわたり臨界状態が続いたと言う。このタイプの事故では、世界でも始めてである。北陸電力では、この事故を関係部署へ報告していなかった。

 この1号機原子炉は、日立製作所製の沸騰水型軽水炉(ABWR)で、1993年に稼動開始。定格電気出力54万キロワット。

北陸電力志賀原発の臨界事故

 2号機原子炉は、改良型沸騰軽水炉(ABWR)定格電気出力135.8万キロワットの大型機である。建設中に耐震性に問題ありとして住民訴訟があった。2006年3月15日に稼動したが、同24日には金沢地方裁判所から運転差し止めの判決が出た。北陸電力は直ちに控訴、一部耐震性を向上させる工事を実施した。現在も稼働中。

 一般に、原発は大地震に耐えられるよう設計されているとのことだが、昨今のマンション設計疑惑(姉歯事件)が話題になっているから、本当に大丈夫ですかと言いたくなる。また、このような大地震が起きたとき、原発の警備体制には万全さが考慮されているのだろうか。

(追記)

 気象庁によると、震源地は輪島市の南西沖約30キロ、震源の深さは約11キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.9と推定される(7.1は訂正されたようだ)。既に死者1名、重軽傷者140人を超える事が報道されている。

 今回の内閣の対応は迅速、県知事の判断も的確で、自衛隊は早くから出動し状況把握に動いている。

陸海空3自衛隊が偵察活動・石川県知事、災害派遣要請

 北陸地方の地震で防衛省は25日、陸上自衛隊第一四普通科連隊(金沢)の隊員約30人が現地入りして被災状況などの情報収集を始めた。このほか、陸海空三自衛隊のヘリコプターや航空機も偵察活動をしている。

 防衛省によると、同省は25日午前9時45分に運用企画局長を長とする災害対策室を設置。陸自は午前10時半ごろ、隊員を現地に自主派遣した。午前11時すぎに石川県知事から災害派遣要請があった。〔共同〕 (16:39)
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