陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

<北京五輪>直前、大暴動の嵐が襲うシナ大陸

2008-07-21 14:11:07 | 北京五輪関係
 朝日新聞は、「北京五輪観戦に安心を」などと言う脳天気な記事を掲載し、保険会社の宣伝代行を行っているが、現在のシナ大陸はそんなのんびりした状況であろうか。旅行保険には、戦争や暴動が起きたら免責される内容が盛り込まれているのに。
http://www.asahi.com/business/update/0720/TKY200807200182.html

 <北京五輪>開会式は、3週間後に迫った。北京市内では治安保持のため、地対空ミサイルや機関銃まで配備して戒厳令状態だが、地方からの陳情グループが逮捕・拘禁される状況が益々激しくなった。そして、地方では様々な理由が重なり合って、嵐のように暴動が頻発している。それは、<北京五輪>が平和の祭典とは程遠いことを如実に物語る。

五輪目前の中国で農民・労働者の抗議行動相次ぐ
地方の不満潜在化、当局抑え込み全力
7月18日21時54分配信 産経新聞

 【北京=野口東秀】北京五輪を目前にした中国で農民や労働者と当局との衝突が相次いでいる。胡錦涛指導部は、幹部選定に世論調査を導入し腐敗防止を狙うなど、暴動の原因である社会の不安定要素を除去し、五輪期間中の暴動発生を封じ込める方針だ。しかし、地方当局への不信感と不満は募っており、五輪直前や期間中に大きな暴動が地方で再び起きる可能性は否定できない。

 民主化系サイトなどによると、広東省博羅県で17日、罰金の支払いを拒んだバイク・タクシー運転手が当局者に撲殺され、仲間ら数百人が派出所に押しかけ、一部が派出所や警察車両をひっくり返すなど暴徒化したという。群衆は数千人との話もあり、200人の武装警察が鎮圧したが、警察官が殺害されたとの情報もある。暴動の写真がサイトに掲載されている。

 浙江省玉環県でも今月10日から14日にかけ、出稼ぎ労働者(通称・民工)による抗議行動が発生した。消息筋によると、9日に臨時居住許可証の手続きをめぐり1人の民工が担当者に殴られたのがきっかけだ。翌日には多数が警察車両に投石する事件となり、拘束された数十人を「釈放しろ」と家族や労働者最大で千数百人が派出所を包囲しれんがを投げつけガラスなどを壊す騒ぎに拡大したという。国営新華社通信も派出所襲撃を伝え、警察官3人が負傷と報じた。

 同筋によると、広西チワン族自治区欽州市で15日、当局との衝突こそなかったが、家屋の撤去や労働契約問題で農民約2000人が政府庁舎前で抗議したという。陝西省府谷県では5日、交通警察の検査を逃れようとして川に飛び込んだ男の遺体回収をめぐり、群衆と公安当局とが衝突、交通が遮断されるなどしたようだ。中国紙によると、今月8日、広東省台山市の電力関係工事現場で土地収用の賠償に不満を持つ村民と警察官が衝突。村民は棍棒(こんぼう)などを手に工事を阻止しようとし、双方にけが人が出たという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080718-00000974-san-int


 シナ中共政府には甘い時事通信までが、産経と同じような内容の記事を配信しているところを見ると、事態はかなり深刻なのであろう。

五輪控え地方で暴動続発=警察不信、抑え込み困難-中国〔五輪〕
7月20日15時31分配信 時事通信

 【北京20日時事】北京五輪開幕まで20日を切った中国で、地方の農民や民衆が公安(警察)当局者らと衝突する暴動が続発している。共通するのは、腐敗や横暴な対応が横行する警察への不信感と怒りだ。安定最優先を掲げる胡錦濤指導部も、もはや地方の末端まで広がる不満を抑え込むことは困難で、国家統治能力を問われかねない状況に陥っている。

 6月末以降、貴州省甕安県で数万人が公安庁舎などを焼き打ちした事件に続き、陝西省府谷県、浙江省玉環県、広東省博羅県で相次いで暴動が発生。今月19日には雲南省孟連県で約400人が警察と衝突し、住民2人が死亡した。

 民衆の抗議活動に詳しい中国社会科学院農村発展研究所の于建※(※=山へんに榮)教授は「地方の『民』と『官』の関係が緊張しており、公平かつ公正な司法制度の欠如が最大の問題だ」と指摘。「具体的な当局者への疑念が政権・体制への不満に発展し、地元政府そのものを敵とみなす傾向が強くなっている」と解説する。

 地方では民衆の不満がうっ積、そのはけ口を探している。誰かの小さな怒りが出れば、それに便乗する形で燃え上がる「うっ憤晴らし型」の暴動が増加。当初の抗議の原因と直接関係ない多数の民衆が暴動当事者となっているのが特徴だ。

 中国で暴動は今に始まったことではないが、胡指導部も五輪前だけに神経をとがらせている。五輪期間中に暴動が頻発するようなら、国家の不安定ぶりが国際社会に露呈するからだ。

 抑圧による暴動阻止には限界があり、残された数少ない解決策は、民衆の声を聞き、不満を吸収することだ。今月に入り、全国の県レベルでトップの党委書記自らが民衆からの陳情を受け付けているが、効果は期待薄とみられる。(了)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080720-00000042-jij-spo


 更にホットなニュースが共同通信(シナ共産党のシンパ)により本日配信された。こんな報道をすると、共同通信は後に胡錦濤主席にしっかりと怒られるのではないか(笑)。

中国・昆明でバス連続爆発、3人死亡 五輪治安に懸念
2008.7.21 13:06

 新華社電(電子版)によると、中国雲南省昆明市で21日午前、2台の通勤バスが相次いで爆発、計3人が死亡、14人が負傷した。

 爆発の原因など詳細は不明だが、中国では来月の北京五輪を控えて地方で当局と住民の衝突などが相次いでおり、今回の連続爆発を受け国内の治安問題にあらためて懸念を指摘する声も出そうだ。

 最初の爆発があったのは同日午前7時(日本時間同8時)すぎで2度目は約1時間後。負傷者は病院に運ばれ、警察は現場を封鎖、捜査を進めている。目撃者によると、割れたバスの窓ガラスが路上に散乱している。爆発のあった2カ所の現場は直線距離で約3キロ離れている。

 雲南省では今月19日、孟連県で住民と警察が衝突、2人が死亡する事件があったばかり。中国では五輪を前に、全国の交通機関などで警戒強化を図っている。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080721/chn0807211305002-n1.htm

 単発的な暴動なら、最初は武警、最終的には人民解放軍の出動で押え切ることも出来ようが、これらの暴動が連帯したら如何に人民解放軍でも制圧は難しいであろうし、逆に武警や解放軍が民衆と共に反旗を翻して動く場合も有得る。

 昨年暮れに瀋陽市で「蟻力神」詐欺問題が話題となり、被害にあった130万人の農民達は最早国営企業経営者(=シナ共産党幹部)を信用せず、「五輪サッカー瀋陽会場」で大騒動を起こすと宣言している。現在、瀋陽の警備体制はどの様になっているのか、報道は殆ど為されていない。

 ヨットレース会場の青島は、疫病発生の情報を北京政府が直ちに否定したが、成田―青島直行便を運用しているJALやANAは沈黙したままだ。疫病発生が事実無根なら、航空会社はそのようにアナウンスしたら良いのに。青島に駐在する日本企業からも情報が流れて来ないのは不気味である。

 食糧や飲料水に危惧の念があり、暴動の可能性が濃厚な<北京五輪>各地へ出掛けようとする日本人達に、私は良く考えて自己責任で参加するよう強く申し上げたい。

(参考)

 「蟻力神」詐欺問題は、<北京五輪>ボイコットに発展か 
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