陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

<カントリーロード>(故郷に帰りたい)を聴く

2011-06-23 21:34:22 | 読書・映画・音楽
 大震災の後、避難所生活を余儀なくされている人々、老いも若きも求めるものはと聞かれると、異口同音に、「我が家へ早く戻りたい、飛び出して来た故郷は、一体どうなっているのだろう?」の切実な応え。

 「帰れるようになるまで、それほど時間は掛からないでしょうよ」と安易な言い方を、私はとても出来ない。しかしね、心だけは何時でも、何処からでも自由に故郷へ戻れる。<カントリーロード>と言う歌は、そんな気持ちを齎(もたら)してくれる。この歌の題名が意味する所は、「故郷へ続く道よ、私を連れて行って=故郷へ帰りたい」である。




 これは、Fallenshit さん提供の動画。

http://www.youtube.com/watch?v=oN86d0CdgHQ&NR=1



Take Me Home, Country Roads (1971)

Composed & lyrics by John Denver

Almost Heaven, West Virginia
Blue Ridge Mountains, Shenandoe River
Life is old there, older than the trees
Younger than the mountains, Growin’ like a breeze


Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, Mountain Mamma
Take me home, country roads

All my memories, gather round her
Miner’s lady, stranger to blue water
Dark and dusty, painted on the sky
Misty taste the moon shine, Teardrop in my eye

Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, Mountain Mamma
Take me home, country roads

I hear her voice in the mornin’ hours she calls me
The radio reminds me of my home far away
Drivin’ down the road I get a feelin’
That I should have been home
Yesterday, yesterday

Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, Mountain Mamma
Take me home, country roads

Country roads, take me home
To the place I belong
West Virginia, Mountain Mamma
Take me home, country roads

Take me home, country roads
Take me home, country roads


 これは、ジョン・デンバーが28歳の時の作品である。彼は、様々な音楽的方面の活躍をして、1997年、自家用飛行機事故で亡くなった。享年54歳。

 1975年頃、英国の美人歌手オリビア・ニュートン=ジョンが、パンチの効いた歌声でこれをカヴァーし、世界の人気を大いに集めた。オリビアは、1970年代に繰り返し来日したから、日本でもこの歌は良く知られるようになった。

 ジブリのアニメ映画「耳をすませば」(1995)では、オリビアの歌を背景に流している。しかし、採用されたそれの日本語歌詞は、原曲と大幅に異なり、故郷を懐かしむ内容ではない。




 これは、unanan777kazu さん提供の動画。

http://www.youtube.com/watch?v=W6Y8QY30mnI&feature=related


 詩人室生犀星は、

故郷は遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの

よしや
うらぶれて異土の乞食(かたひ)になるとても
帰るところにあるまじや

ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
・ ・・・
(以下略)

と詠った。
 犀星の哀しい想いと「耳をすませば」の歌詞は、何処か通じるところがある。しかし、それとは全く別に、多くの避難者は異土で生活を余儀なく過ごす中、ひたすら故郷への熱く、痛切な思いを抱き続けているのではないか。
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1 コメント

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Unknown (onelife)
2011-06-25 08:47:31
オリジナルより、
オリビアのアルバムで聴いたのが最初でした。
英語の意味もよくわからず、
聴いていたのを思い出します。

さて、当ブログを下記のURLに移しました。
お手を煩わせますが、
変更して頂ければ幸いです。

http://fukuokanokaze.blogspot.com/
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