今の子供達は、「鬼ごっこ」などの遊びをしているのだろうか。年輩者には言わずと知れた遊びで、じゃんけんで負けた子が鬼になり、鬼役の子供が逃げ回る子供を追っかけ、触って捕虜にする遊びだ。
あるいは昭和25年前後は「戦争ごっこ」もあった。軍艦だ、戦車だ、スパイだと役割を決め、軍艦は水雷に負けるとか、元帥は戦車に勝つとかのルールに従い、紅白に分かれて集団で遊んだ。今は、徒党を組んで遊ぶ雰囲気が子供達の世界には無い。その代わり「億万長者ごっこ」などをやっている。
子供の他愛無い遊びなら、大人はニコニコと見ていられる。平成の御代になってからは、政界の幼稚化が進み、「改革ごっこ」とか、「連立ごっこ」が大流行。これはどうも戴けない。
企業の中で「販売ごっこ」や「開発ごっこ」をやると直ぐ倒産するから、まずそんなことはしない。禁断の「金融ごっこ」をやって、六本木から臭い飯を食べに行った連中も出た。ところが昨今の政界とは不思議な所で、様々な「ごっこ」が大手を振ってまかり通る。
失われた10年の最中、国内政治の醜さ・幼稚さを評して「ごっこ」の世界と喝破したのは江藤淳氏である。1996年頃、同氏の晩年であるが総合雑誌にそれを書き残した。
そうした眼で見ると、地方自治体も「ごっこ」が大好きで、特に大阪市と京都市は多くの国民を驚かせてくれる。「無駄遣いごっこ」や「甘やかせごっこ」が名高い。それについては両市長とも恬として恥じない。最初から「ごっこ」を意識しているからだろう。最近の「裏金ごっこ」発覚は、国政の真似であろうか。
8月は、「靖國ごっこ」が大流行りで、何でも「ごっこ」の大好きな民主党は、「メールごっこ」を5月に終えたばかりなのに、今度は分祀だとか、無宗教の慰霊場だとか、バーチャルの世界で目標を決めて楽しく遊んでいた。マスコミも、自分で作った「靖國ごっこ」を「報道ごっこ」で色付けし、ここぞとばかりに小泉首相に挑んだが、何時行ってもあなた方は文句を言うのでしょうと軽く切り返され、二の句が継げず「靖國ごっこ」は、萎んでしまった。
「ごっこ」の世界も、特ア三国となるとスケールが違う。斜上の南朝鮮は国家レベルで「歴史ごっこ」や「国防ごっこ」をやっている。余りにも荒唐無稽であるから、時事ブロガーや2チャンネラーの揶揄する種は尽きない。「ごっこ」も竹島のように度が過ぎると本気に取られるから、盧武鉉氏はそろそろ気を付けた方が良い。
北の方では、将軍様が「ミサイルごっこ」や「核兵器ごっこ」に手を出している。親父の頃、15年位前までは、軍事体制もハリネズミのように触れば怪我をする怖い存在であった。親父が亡くなり、ソ連からの石油が途絶えると、ハリネズミの針は錆び付き、半分以上折れてしまった。息子は何をやらかすか分からない存在であり、本人自身も何をやっているのか分らない所が問題。何とかに刃物の類(たぐい)であるから、将軍様の「ごっこ」からは早くおもちゃを取り上げる必要がある。
中共は、図体も大きいので「ごっこ」の世界も中々大変である。不況と過剰設備に悩んでいた日本企業は、香港返還以降、我先にと中共へ進出した。中共も一時は大歓迎であったが、今世紀に入って中共政権内部の権力争いが熾烈になった。
徐々に権力移譲し、子分に胡錦涛国家首席(64)を失脚させようと企んだ江沢民前首席(80)は、局部の手術などでやむを得ず権力機構を去り、2年前中南海を離れる。胡錦涛政権の内部は、まだ半分が上海閥で江沢民の息がかかっている。彼らは、親分がやっていたように、日本を叩くと打ち出の小槌のように金の出る事を知っている。
昨年3月21日、アナン事務総長が常任理事国候補に日本が有力と発言した。上海閥(江沢民一派)はそれに飛びつき、これを道具に日本を叩く事にした。壮大な「反日ごっこ」の始まりである。ネットを用いた反対署名運動を23日から開始、1週間で1000万人分以上の署名を集め、4月9日には北京で1万人規模のデモをやらせる。これには少し行き過ぎがあって、張り切ったデモは日本大使館やスーパーを襲って小規模の破壊するまでに発展した。
1週間後、デモは上海に飛び火、こっちは愛国無罪の掛け声で2万人もの学生が駐在日本領事館の破壊、日本のコンビニ、レストランなど10店鋪以上を襲撃した。さすがに日本政府は怒って、謝罪と弁償を要求した。世界の眼は、中共の若者の狂気を冷たく見た。
慌てたのは江沢民一派、手のひらを返して強制的に予定外のデモを止めに入った。このまま5月4日の抗日記念日を迎えれば、デモや暴動は全国に拡大し、政権を揺るがす不測の事態に発展する。4月17日、日本の町村外相が、暴動によって損壊を受けた事案に対し、謝罪と弁償を求めて北京へ乗り込んだ。当然の話だ。この時、翌週バンドンで開かれるAA会議で小泉首相が話す<村山談話>について少しは触れたであろう。
そこは「ごっこ」の達人、中共政府である。日本の外相が大使館・領事館の損壊に対し謝罪と弁償を明確に求めたのに、それは完全に無視。逆に、日本は過去の謝罪を述べたと新聞にでかでかと載せた。日本がこうしてお詫びに来ているのだから、もう皆鎮まれと言うわけである。
「ごっこ」の世界もここまで行くと、見事としか言うほかは無い。中共政権は、日本政府のおかげで暴動を鎮める事が出来たが、結果的に上海閥は口程でも無いと立場を弱くした。この年初冬には中共外相は老齢を理由に引退(*)、江沢民は故郷上海へ戻った。上海閥の不安は高まった。
胡錦涛は、小泉政権の続く限り靖國問題は外交カードにならないと見ていた。それでも、日本人の江沢民支持グループ(媚中セブン)らが熱心に「靖國ごっこ」をやると言うので任せておいた。江沢民と親しい加藤紘一氏もいる上、ニッケイ社長がわざわざやって来て、具体的な仕掛けを見せてくれた。枯れ尾花だが、小澤民主党も頑張ると言うし、信用出来る江ノ傭兵も控えているではないか。ひょっとすると・・・
だが、それらはまとめて小泉首相にしてやられ、日本国民の半数以上が首相靖國参拝に好感を示す結果になった。案の定、靖國は外交カードにならなかったのだ。彼奴らはもう頼りにならんと胡錦涛は思ったであろう。折悪しく、7月末に江沢民論文選集が出て、歴史問題を永久に追求するなどと暴露するものだから、「靖國ごっこ」が興醒めになってしまった。
そろそろ江沢民一派を取り退かねば、内政面でも環境汚染や汚職で示しがつかないと言う訳で、胡錦涛は今年始めから徐々に進めて来た上海閥の不正蓄財摘発を8月から大々的に始めた。9月には巨額の汚職亊案が発覚するだろう。ここで、一気に上海閥を叩き出し、吾が子分達中心の新体制にして足下を固め、日本の新政権とは少し違った「ごっこ」をやろうと言うのだ。内々の情報では、安倍晋三氏は北京に行く可能性が大だ。
靖國なんか構わなくても、尖閣問題もあるし、化学兵器処理案件も残っている。南京虐殺は映画を作って長持ちさせる。ただ、<法倫功>の活動は、ホワイトハウスの胡錦涛演説妨害(4月)にまで及んだから、ここで国内暴動など起きればとんでもない話になるだろう。オリンピックを2年後に控え、日本とあからさまに事を構えるのはどうも良くない。軍人共には大盤振る舞いの昇進をさせ、それに欲しがっていた兵器をたっぷり預けてやったから当面文句は言うまいと胡錦涛は考えているのでないか。
訂正:(*)この部分、間違いです。
中国国務院外交部部長(外相)は、3年前から現在も李肇星(りちょうせい, Li Zhaoxing, 1940年10月-)が就任。66才で、中国共産党中央委員。
あるいは昭和25年前後は「戦争ごっこ」もあった。軍艦だ、戦車だ、スパイだと役割を決め、軍艦は水雷に負けるとか、元帥は戦車に勝つとかのルールに従い、紅白に分かれて集団で遊んだ。今は、徒党を組んで遊ぶ雰囲気が子供達の世界には無い。その代わり「億万長者ごっこ」などをやっている。
子供の他愛無い遊びなら、大人はニコニコと見ていられる。平成の御代になってからは、政界の幼稚化が進み、「改革ごっこ」とか、「連立ごっこ」が大流行。これはどうも戴けない。
企業の中で「販売ごっこ」や「開発ごっこ」をやると直ぐ倒産するから、まずそんなことはしない。禁断の「金融ごっこ」をやって、六本木から臭い飯を食べに行った連中も出た。ところが昨今の政界とは不思議な所で、様々な「ごっこ」が大手を振ってまかり通る。
失われた10年の最中、国内政治の醜さ・幼稚さを評して「ごっこ」の世界と喝破したのは江藤淳氏である。1996年頃、同氏の晩年であるが総合雑誌にそれを書き残した。
そうした眼で見ると、地方自治体も「ごっこ」が大好きで、特に大阪市と京都市は多くの国民を驚かせてくれる。「無駄遣いごっこ」や「甘やかせごっこ」が名高い。それについては両市長とも恬として恥じない。最初から「ごっこ」を意識しているからだろう。最近の「裏金ごっこ」発覚は、国政の真似であろうか。
8月は、「靖國ごっこ」が大流行りで、何でも「ごっこ」の大好きな民主党は、「メールごっこ」を5月に終えたばかりなのに、今度は分祀だとか、無宗教の慰霊場だとか、バーチャルの世界で目標を決めて楽しく遊んでいた。マスコミも、自分で作った「靖國ごっこ」を「報道ごっこ」で色付けし、ここぞとばかりに小泉首相に挑んだが、何時行ってもあなた方は文句を言うのでしょうと軽く切り返され、二の句が継げず「靖國ごっこ」は、萎んでしまった。
「ごっこ」の世界も、特ア三国となるとスケールが違う。斜上の南朝鮮は国家レベルで「歴史ごっこ」や「国防ごっこ」をやっている。余りにも荒唐無稽であるから、時事ブロガーや2チャンネラーの揶揄する種は尽きない。「ごっこ」も竹島のように度が過ぎると本気に取られるから、盧武鉉氏はそろそろ気を付けた方が良い。
北の方では、将軍様が「ミサイルごっこ」や「核兵器ごっこ」に手を出している。親父の頃、15年位前までは、軍事体制もハリネズミのように触れば怪我をする怖い存在であった。親父が亡くなり、ソ連からの石油が途絶えると、ハリネズミの針は錆び付き、半分以上折れてしまった。息子は何をやらかすか分からない存在であり、本人自身も何をやっているのか分らない所が問題。何とかに刃物の類(たぐい)であるから、将軍様の「ごっこ」からは早くおもちゃを取り上げる必要がある。
中共は、図体も大きいので「ごっこ」の世界も中々大変である。不況と過剰設備に悩んでいた日本企業は、香港返還以降、我先にと中共へ進出した。中共も一時は大歓迎であったが、今世紀に入って中共政権内部の権力争いが熾烈になった。
徐々に権力移譲し、子分に胡錦涛国家首席(64)を失脚させようと企んだ江沢民前首席(80)は、局部の手術などでやむを得ず権力機構を去り、2年前中南海を離れる。胡錦涛政権の内部は、まだ半分が上海閥で江沢民の息がかかっている。彼らは、親分がやっていたように、日本を叩くと打ち出の小槌のように金の出る事を知っている。
昨年3月21日、アナン事務総長が常任理事国候補に日本が有力と発言した。上海閥(江沢民一派)はそれに飛びつき、これを道具に日本を叩く事にした。壮大な「反日ごっこ」の始まりである。ネットを用いた反対署名運動を23日から開始、1週間で1000万人分以上の署名を集め、4月9日には北京で1万人規模のデモをやらせる。これには少し行き過ぎがあって、張り切ったデモは日本大使館やスーパーを襲って小規模の破壊するまでに発展した。
1週間後、デモは上海に飛び火、こっちは愛国無罪の掛け声で2万人もの学生が駐在日本領事館の破壊、日本のコンビニ、レストランなど10店鋪以上を襲撃した。さすがに日本政府は怒って、謝罪と弁償を要求した。世界の眼は、中共の若者の狂気を冷たく見た。
慌てたのは江沢民一派、手のひらを返して強制的に予定外のデモを止めに入った。このまま5月4日の抗日記念日を迎えれば、デモや暴動は全国に拡大し、政権を揺るがす不測の事態に発展する。4月17日、日本の町村外相が、暴動によって損壊を受けた事案に対し、謝罪と弁償を求めて北京へ乗り込んだ。当然の話だ。この時、翌週バンドンで開かれるAA会議で小泉首相が話す<村山談話>について少しは触れたであろう。
そこは「ごっこ」の達人、中共政府である。日本の外相が大使館・領事館の損壊に対し謝罪と弁償を明確に求めたのに、それは完全に無視。逆に、日本は過去の謝罪を述べたと新聞にでかでかと載せた。日本がこうしてお詫びに来ているのだから、もう皆鎮まれと言うわけである。
「ごっこ」の世界もここまで行くと、見事としか言うほかは無い。中共政権は、日本政府のおかげで暴動を鎮める事が出来たが、結果的に上海閥は口程でも無いと立場を弱くした。この年初冬には中共外相は老齢を理由に引退(*)、江沢民は故郷上海へ戻った。上海閥の不安は高まった。
胡錦涛は、小泉政権の続く限り靖國問題は外交カードにならないと見ていた。それでも、日本人の江沢民支持グループ(媚中セブン)らが熱心に「靖國ごっこ」をやると言うので任せておいた。江沢民と親しい加藤紘一氏もいる上、ニッケイ社長がわざわざやって来て、具体的な仕掛けを見せてくれた。枯れ尾花だが、小澤民主党も頑張ると言うし、信用出来る江ノ傭兵も控えているではないか。ひょっとすると・・・
だが、それらはまとめて小泉首相にしてやられ、日本国民の半数以上が首相靖國参拝に好感を示す結果になった。案の定、靖國は外交カードにならなかったのだ。彼奴らはもう頼りにならんと胡錦涛は思ったであろう。折悪しく、7月末に江沢民論文選集が出て、歴史問題を永久に追求するなどと暴露するものだから、「靖國ごっこ」が興醒めになってしまった。
そろそろ江沢民一派を取り退かねば、内政面でも環境汚染や汚職で示しがつかないと言う訳で、胡錦涛は今年始めから徐々に進めて来た上海閥の不正蓄財摘発を8月から大々的に始めた。9月には巨額の汚職亊案が発覚するだろう。ここで、一気に上海閥を叩き出し、吾が子分達中心の新体制にして足下を固め、日本の新政権とは少し違った「ごっこ」をやろうと言うのだ。内々の情報では、安倍晋三氏は北京に行く可能性が大だ。
靖國なんか構わなくても、尖閣問題もあるし、化学兵器処理案件も残っている。南京虐殺は映画を作って長持ちさせる。ただ、<法倫功>の活動は、ホワイトハウスの胡錦涛演説妨害(4月)にまで及んだから、ここで国内暴動など起きればとんでもない話になるだろう。オリンピックを2年後に控え、日本とあからさまに事を構えるのはどうも良くない。軍人共には大盤振る舞いの昇進をさせ、それに欲しがっていた兵器をたっぷり預けてやったから当面文句は言うまいと胡錦涛は考えているのでないか。
訂正:(*)この部分、間違いです。
中国国務院外交部部長(外相)は、3年前から現在も李肇星(りちょうせい, Li Zhaoxing, 1940年10月-)が就任。66才で、中国共産党中央委員。
やはり中共のような独裁国家は内部の権力闘争が綻びを大きくしていくのでしょうね。
最近では地方への統制力にも衰えが出ていると聞きますし,北でもそうですが,後は軍の統制(忠誠心)如何でしょうね。
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コメントを有難うございます。中共の独裁体制も2008年-2010年が山場を迎えると言うのが一般の見方のようですね。中共が成立して60年後に解体に向かうと思います。
胡錦涛は、未だ充分に軍体制の実権を把握していないように感じます。共青団系出身の彼は、ようやく軍事首席の地位を得ましたが、全体掌握には更に2ー3年かかると思いますね。そのためにも、早く江沢民一派を追い出さねばならない状況なのでしょう。
予定される安倍政権は、中共の実態を良く把握して欲しいと思います。胡錦涛へのカードを何枚も持って、裏からプレッシャーを掛ける事が肝要と思います。
また、御教示下さい。