陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

井山名人がタイトル防衛:囲碁の天才が底知れぬ実力発揮

2010-10-08 12:27:44 | Weblog
 井山祐太名人(21才、東大阪出身)が、第35期名人位を掛けて、挑戦者・高尾紳路九段(34才、千葉県出身)と対戦、その七番勝負で堂々と4連覇し、タイトル防衛に成功した。高尾九段は、「平成四天王」(張栩棋聖、山下道吾本因坊、羽根直樹、高尾紳路)の一人で、2006年に名人位に就任、同時に本因坊となった実力者である。

 今回の名人戦(2日制、持ち時間8時間)の勝敗は

第1局
 9月1、2日(大阪府吹田市)
 井山 6目半勝(白番)

第2局
 9月16、17日(愛媛県松山市)
 井山 5目半勝(黒番)

第3局
 9月22、23日(山形県上山市)
 井山 中押し勝(白番) 

第4局
 10月6、7日(神奈川県秦野市)
 井山 中押し勝(黒番)


 高尾九段が不調だったのかと言えば、そうではないと私は思う。実際、彼は第35期棋聖戦Bリーグで5戦全勝、その中で山下道吾本因坊にも勝利している。実力とは別に、打ち難(にく)い相手は必ずいるもので、高尾九段にとっては井山名人がその一人なのかも知れない。

 11月には、張栩棋聖への挑戦者決定戦が行われ、そこでも井山名人と高尾九段の対決を再び観戦出来る。御両者の精神力と技のぶつかり合いがどの様に変わって行くのか、期待して見守りたい。

 なお、名人位のタイトルには、賞金3700万円が与えられる。


21歳井山名人、4連勝で初防衛 囲碁名人戦七番勝負
2010年10月7日20時53分

 神奈川県秦野市の旅館「陣屋」で打たれていた第35期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第4局は7日午後7時45分、井山裕太名人(21)が挑戦者の高尾紳路九段(33)に265手までで黒番中押し勝ちし、4連勝で名人位を初防衛した。昨年、史上最年少の20歳で名人位を奪取した囲碁界の新星は、強豪ひしめく挑戦者決定リーグ戦を勝ち抜いてきた高尾九段を圧倒。名人戦では10年ぶりとなるストレート決着だった。

 9月1、2日の開幕戦は地元・大阪で開かれ先勝。第2局は中盤の勝負勘がさえ、第3局は鉄壁の防御をみせて3連勝。決定局となった第4局は、中盤の難解な攻防で判断ミスがあり、劣勢に立たされた。だが、鋭い手を繰り出しながら粘り強く打ち続け、両者、秒読みに追われながらの終盤で逆転した。

 井山名人は大阪府東大阪市出身。日本棋院関西総本部所属で石井邦生九段門下。05年、16歳4カ月で公式戦の史上最年少優勝を達成。08年、19歳での名人戦初挑戦は失敗したが、翌年、20歳4カ月での再挑戦で奪取。囲碁の七大タイトル戦で、史上最年少のタイトル保持者になると同時に、最年少で九段に昇段した。(伊藤衆生)
http://www.asahi.com/culture/update/1007/TKY201010070430.html
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