Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

隠遁生活

2010年05月05日 | Weblog

         
         
         

カミサンの友人で千葉の田舎に山林を1000坪ほど買って隠遁生活を愉しんでいる方がいる。彼女の自宅は柏にあって旦那はそちらに住んでいるので、時々は自宅に戻るらしいのだけれど、普段は独りでこの山の中の一軒家で過ごしている。

車の通る道路から田圃を一つ隔てた里山を50mほど登った中腹に彼女の住いがある。3年掛けて女手独りで切り開いた南向きの斜面300坪ほどが「庭」で、菜畑と花壇それに桜やモミジ、躑躅など好きな木を植えてある。切り開く以前は孟宗竹と雑木が生い茂る深い森になっていたそうで、庭にはそのころの名残である高さ1mほどの竹の切り株がそのまま所々トーテム・ポールのように並んでいる(笑)

切り倒した孟宗竹は凡そ700本だそうで、古希を過ぎた小柄な女性の単独作業とは信じがたいほど。倒した竹と木は枯らせてから数ヶ月掛けて燃やして処理した。当初は蒙古パオのような大型テント(現在もそのまま残っている)を設置して寝泊りしていたが、数年前に現在のログハウス風高床式山小屋を建てた。

飲み水は下の湧き水を汲んでくるが、フロや洗い物には雨水を溜めておいて利用。トイレは枯れた木の葉を使うバイオ式循環型。夜の照明は太陽電池を使った小さな電灯二つのみ。本などを読むときは別の太陽電池式スポットライトを使うそうだ。残飯や枯葉、抜いた雑草などは全て肥料にするので略完全なリサイクル・エコ生活!なんとも浮世離れした「自然」の生活を実践している。

そんなわけで、彼女の住いに隣接する竹薮には丁度今が旬のタケノコが沢山出ていて、タケノコ狩りをさせて貰った。8本ほど掘り出したら両手に余るほど。孟宗竹は太いので大きなビニール袋が2つとも一杯になった。
周囲をこんもりした竹と雑木林で囲まれて廻りの喧騒を遮っているから静かで時折鳥の囀りが聞こえるだけ。気持ちよい静寂に包まれて時間の経つのも忘れて夕方4時ころまで話し込んでしまった。

慌てて帰り支度をし、彼女にいとまを告げて帰路についた。館山道は千葉市街に近づく似てつれて渋滞が酷くなってきたので、千葉東JCから東金道へ迂回して渋滞を避け、大回りして帰ってきた。

         


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2 コメント

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すごい (myiba)
2010-05-08 22:36:16
すごい方もいらっしゃるんですね。
私の友人(市議)は環境問題専門なんで、こんな話をしたら会いたいって言うかもです。
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肩肘張らずに・・・ (Ed)
2010-05-09 10:48:55
なんでもないことのように、「やれば出来る」と云って実行に移してしまうところが、この人のすごいところです(^^!
フツウの人にはとても真似できないですね(笑)

でも”歳をとったら自然のなかで暮らしたい”という漠然とした計画ないし夢(?)は、長いこと暖めていたそうでう。
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