Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

矮小化

2014年12月31日 | Weblog

                  

茨城県西部の野菜農家が福島原発事故による風評被害を理由に集団でADR
(裁判外紛争解決手続き)なるものを準備中だという。2013年3月までで打ち切ら
れた被害の保障を求めて、それ以降今年の6月までの15ヶ月分10数億円~20
数億円を請求するという。


そもそも”風評被害”とは一体なんであるか。あたかも根も葉もない単なる噂などで
被害を被った、という風に聞こえるけれども、福島の原発事故で放射能汚染が東
京、埼玉、千葉、を含む東日本の略全域に亘ってバラまかれたのはまぎれも無い
事実である。しかも政府は事実を覆い隠して、ことさら事を小さく見せようとばかり
して、国民に真実を語ろうとしない。政府の云うことなど国民は信用できなくなって
いるのである。


そういう状況の中で、この商品は「安全です」とか「国の基準を下回っています」と
云われたって、無色透明で危険な放射能汚染食品は誰も口に入れたくない。一旦
体内に入ってしまったら一生内部被爆に曝され、いつ癌に罹るかわかったもので
はない。微量といえども、”このレベルまでなら安全”などと一体誰が決めたのか知
らないが、今直ぐ異常が起こるわけではなく、長い期間経過とともに癌を発症し、
且つ因果関係を明らかにすることが出来ない、という怖さがある。


Edのような年寄りはもういつ死んでも不思議はないのだけれど、それでも金儲け
主義のために推進されてきた原発の事故による放射能汚染物を食わされて死ぬ
のは御免である。


                                            
 
ADRを準備中の野菜農家は、何故原発に反対して訴訟を起さなかったのだろう
か。彼等が”風評被害”と呼ぶ問題の根本原因は危険な原発のせいであり、今後
も日本全国何処でも起こりうる由々しき問題である。そうであってみれば、「金さえ
貰えば・・・」という発想は、本質を見誤った事実の矮小化であり、些か身勝手な主
張に思える。


そういう浅はかな考え方、問題解決のやり方の反対側には、安倍政権の常套手
段”札束で頬を叩いて”問題解決を図るという人倫にもとる不道徳なやり方があ
る。


件の農家の人たちは、どうせ代々自民党を支持してきた茨城県だから金さえ貰え
ばそれで良いのかもしれないが、もしそうであるなら”風評被害”などと云う資格は
ない。あなた方は原発に賛成してきたのだし、これからも更なる原発推進に異議を
唱えることもしないのだから、野菜が売れなくとも自業自得というものである。


                    



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