車の運転には余りありがたくない霧だけれど、普段見慣れた景色も幻想的に一変させてしまうから面白い。白く塗り込められた背景の中に、近くの木や家だけ黒っぽく輪郭が浮き出て、まるで墨絵のよう。目の前の道は数十メートル先で霧の中に溶け込んでしまい違う世界に迷い込んだみたいだ。暫く歩いているとシャツやまつ毛にも小さい水滴ができる。
既に陽が昇ってきているのに太陽は濃い霧の中で光を吸い取られてしまい、まるで朧月だ。車がヘッドライトを点けて近づいてくる。視界は50mくらいか・・ゆっくり通り過ぎていった。
昔スイスで同僚(スイス人)の運転する車で濃い霧のワインディングを走った。早朝だし行き交う車は殆んど無い、とは言え視界が極端に悪いのに猛烈にすっ飛ばすので肝を冷やした。彼には慣れた道だったのかも知れないが、エンジン・ブレーキを利かせて坂道を駆け下る彼は、緊張して足を踏ん張っている東洋人に運転技量の高さを見せつけようとしたに違いない。霧に隠れた視界が目の前にきて初めて開ける、そのスリルに酔っていたのだ。彼もEdもその頃はまだ若かった^^!
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ひっつき草の種の先端が濡れてました^^!
近くに利根川が流れてるし、周りは田圃や里山ばっかりですから・・田舎は霧も半端じゃないですね(笑)
スイスの霧もスリリングですね。