津軽海峡を渡るのは初めてである。その昔、まだ北の大地が蝦夷(エゾ)地と呼ばれ、松前藩の支配下にあった頃は、潮の流れが速く霧の多い津軽海峡を渡るのは大舟といえども難儀だったらしい。(司馬遼太郎の「菜の花の沖」に詳しい)
昨晩泊まったむつ市のホテルから大間まではほんの30キロほどの距離だけれど、11時15分発のフェリーに乗るため余裕をみて8時に出発した。
フェリー乗り場に9時到着、乗船手続きを済ませてから近くの大間崎へ行った。ここは本州最北端というだけで観るものは何もない所だけれど、「最北」の名に惹かれて結構観光客で賑わっていた。殆どはフェリーの出発待ちの人たちだったかも・・・^^!
バイク置き場に並んで待っているとき、出航間際にキャンセル待ちのバイクが4台我々の後に附いた。旅行会社の手違いで我々の分がダブル・ブッキングされていたとかで、キャンセル待ちしていた若者たちは予期せぬ幸運に喜んでいた。
いつものことながら、滑りやすいフェリーの床に注意しながら無事バイクを所定の位置に入れて、上甲板の客室に上がると、フーさんとオジンさんがさして広くもない喫茶室のソファーを4人分確保していてくれた。お陰で、たった2時間の航海だけれど、ゆったりと過ごせた(^^)
函館山が真近に迫ってきたころ青空が広がり、函館に上陸した途端に真夏の蒸し暑さに!涼しい筈の北海道も東京と大差ない気温だった。
ここで5人目のメンバー「みささん」が合流、これで全員揃った。
一足先に函館に着いて待ってくれていた「みささん」の先導で五稜郭とレンガ倉庫街を見物。しかし、あまりの暑さに負けて早めに宿に行くことに決め、5時前には湯の川温泉平成館・海洋亭に。
宿の温泉は屋上、14階にあり抜群の見晴らしである。
本当は函館山の展望台からの夜景が見たかったけれど、雲がかかっているし旅館からは遠いので、諦めて夕食後海岸に出て散歩した。
流石に夜は涼しくて、ようやく北海道の快適な空気を満喫した。
函館には、蝦夷地開拓に大いに貢献した回船問屋・高田屋嘉兵衛の資料館があり、訪ねてみたかったのだがグループ行動では勝手なことも出来ず、いつか単独で来るときまで残しておくことにした。
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水上勉で飢餓海峡と言うのもあったねえ。
俺も行ってみた~~い。。。
歌のほうは、石川さゆりだったか都はるみだったか定かでないけれど(笑)、水上勉のほうはシッカリ憶えてるよ・・・
人を殺し、暗い海を渡ってにげる息詰まる緊張感がよく出ていた。あれから水上勉をづ~っと読んでたなあ・・・
九州もいいけど、北海道の開放感は日本じゃあないみたいで、好きだ!