Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

優しさ

2014年12月04日 | Weblog

              

先日の通勤電車内でのこと。武蔵浦和でEdは最前列に並んでいた。川越行き
が到着し、運よく三人席(車両の端)の一つが空いていてそこに座った。Edの
後からドヤドヤとお客が乗り込んできて、かなり隙間が狭くなったころ赤ちゃん
を抱いた小柄な母親がEdの直ぐ横に立って手すりに掴まった。


なので、Edがすかさず立ち上がってその若い母親に席を譲ってあげた。すると
Edの隣に座っていた若い男の子(学生かも?)が立ち上がって、今度はEdに
席を譲ってくれた。老人が席を立ったので、若い者としては申し訳ないと思った
のかも知れない。^^!

次の大宮で乗客が大勢降りるから大抵は坐れるのだけれど、折角のその子の
好意なので「すみません、ありがとう」と云って座らせてもらった。


そこは三人席だけれど優先席ではなかったから、若い人も立たなくても良いのだ
けれど、その子は立ってくれた。優先席でも知らん顔してスマホに夢中になって
いる人が男女老若を問わず多い中で、その子だけは優しかった。


                                           

「お年よりや体の不自由な方、妊娠中の方、小さいお子様をお連れのお客さまに
席をお譲りください」というアナウンスは、皆耳にタコが出来るくらい聞いている筈
であるが、マナーは一向に改善されない。殆どの人がJRの念仏みたいなもの・・
・・とでも思っているのかも知れない。(笑)

優先席だから・・・とか普通席だから・・・ということに関係なく、心根の優しい人は
他人に親切である。事実、Edもこれまでに何度か若い人に席を譲ってもらったこ
とがあるけれど、いつも普通席だった。


今は他人に優しさを求める時代ではなく、相手を蹴落としてでも仕事の業績を
上げ、少しでも高い地位と高収入を求めるのを良しとするような殺伐とした効率
優先・自由競争社会だから、所詮はマナーの向上など望むべくもないのかもし
れない。


経済成長一辺倒の時代はもう終焉を迎えつつあるというのに、政治家も財界人
も未だに右肩上がりの夢を追い求め、ますます格差社会を拡げようとしている。
日本人が普通に優しくなれる日は来るのだろうか・・・


              



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