Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

消化人生

2013年09月01日 | Weblog

            

さすが漫画家の考えることは面白い。東海林さだおのエッセイ「ずいぶんなおね
だり」の中に、プロ野球消化試合の実態という話がある。
(以下に一部引用)

                                      

”消化という言葉は、生物が食べ物を吸収しやすいように変化させる働き。読書
などで得た知識を十分理解して自分のものにすること。与えられた事物を残さず
処理すること」

とあって、もともと建設的、且つ健全な内容の言葉なのだ。

その健全な言葉に「試合」をくっつけると、とたんにマイナス、かつ不健全、かつ
ふしだら、かつダラダラの言葉になってしまうのだ。

本来くっつけるべきでない言葉をくっつけて、健全であった言葉をふしだらにして
しまった最初の人はエライ。


消化試合というのはまだ辞書には登場していない。
あえて登場させると「優勝チームが決まったあとの、もうどうでもいい試合で、選
手の誰もがやる気がなくて、退屈でダラダラして、スタンドの売り子もやる気がな
くて、ビールやうどんもなまぬるい試合」

というようなことになるのだろうか。

・・・中略・・・

考えてみると、人生の後半、五十を過ぎたあたりからの人生も一種の消化試合
といえる。


消化人生ーーーー。
消化人生も、まだ辞書には登場していないが、あえて登場させると、
「先の見通しがすっかりついてしまったあとの、もうどうでもいい人生で、誰もが
もうやる気がなくて、退屈でダラダラして、カーチャンのつくる味噌汁やうどんも
なまぬるい人生」

というようなことになるのだろうか。”

                                       

云い得て妙、まさに自分の今の姿は「消化人生」そのものである。^^!

とりあえず、毎日を恙無く消化しているだけで、この先に何か明るい光でも見え
ている訳ではない。

そんな消化人生の真っ只中でも、血圧がどうのコレステロールがこうの、と医者
通いするなんて・・・無駄に無駄を重ねているようなものである。

ま、所詮人の一生は壮大な無駄の積み重ねであるに過ぎないのかも・・・


                



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2 コメント

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人それぞれ・・・ (Ed)
2013-09-02 10:15:50
uniriさんの場合は、
Edのような一般サラリーマンとは違い、
常に目標があって、”消化”人生なんてものは
存在しないのでは・・・?

そういうところが、羨ましいと思います。
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不消化 (uniri)
2013-09-02 08:18:05
だけど、御意!
しょうか~、、、
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