Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

2014年11月06日 | Weblog

             

先日のNHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」は山形県・酒田市の歯科医熊谷
崇さんの革命の歯科医療、ぶれない志だった。


                                              

この医院に通う子どもたちの80%に虫歯が無く、20才になっても一本も虫歯に
ならない。70、80、90になっても平均して20数本残っているという。その秘訣
は徹底した虫歯予防にある。


初めて訪れた患者には最初から治療はしない。先ずすべての歯をレントゲン写
真に撮り、過去の治療跡と現状を調べ、患者にそれを詳しく説明し、専門の歯科
衛生士に歯垢の掃除をしてもらい、歯磨きがきちんと出来るように指導すること
から始める。


最初から虫歯の治療だけしてしまうと、大抵その後は来なくなり、また悪くなると
やってくる、といった具合で虫歯が増えて行くだけの悪循環になると考えている
からだという。熊谷先生の目指すところは、虫歯にならないための予防であり、
そのためには本人にその大切さをしっかり自覚してもらうことが基本だ、という信
念がある。


歯磨きがきちんとできるようになり、定期的に通って歯のメンテナンスをするよう
になった患者さんは虫歯にならないので、年齢を重ねても自分の歯が残ってい
るというわけである。


                                              

先生の指導に真面目に従う患者ばかりではなく、折角治療が済んでもそのあと
のメンテをせず、歯磨きもズボラになってしまう人もいる。それでは元の木阿弥で
ある。そういう場合は、何故そうなるのか、患者側の問題点と自分たちの指導を
含めて反省と原因追及がなされ、新たな指導や改善策を試みているという。逃
げずに、飽く迄問題の解決に立ち向かう姿勢は、なにやら日本企業の品質改善
に向けた問題追及スタイルに似ている。^^!


                                           

ところでEdはもう自分の歯が一本も残っていない。恥を曝すようだけれど、60の
後半から総入れ歯である。小学校まで虫歯は一本も無かったのに高校時代から
歯医者に通い始めた。あの当時の(現在でも・・・?)歯医者は、虫歯治療では先
ず最初に神経を抜いてしまい、虫歯になった部分を削って空いた空洞にセメンを
詰めるというのが一般的だった。


後で知ったことであるが、神経を抜いてしまうと歯は歯根が弱り直ぐダメになるら
しい。おまけにあの頃の医者は少しグラついた歯は、直ぐ抜きたがった。一本抜
けるとその前後の歯にブリッジを架けて対策するので、今度はその二本に無理
がかかってやがてまたグラついてくる。そんな風にしてEdの歯は連鎖的に50代
でボロボロになってしまった。


結局のところ歯の健康は自分の責任であって、全て歯医者のせいにするわけに
はいかないけれど、今にして思うと、本当の意味で”歯を大切にする”歯医者には
巡り合わなかったことも事実である。

例え今逢えたとしても・・・時、既に遅し!(ハハハ・・・)


                       



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