５６でリターン・ライダーとなった。以来１６年間バイクに乗り続けてきたけれど、
ここ数年乗る回数がめっきり減ってしまった。あれほど楽しく感じていた初めの
ころの高揚感が、今では懐かしくさえ思える。
暑さ寒さに弱くなったし、雨降りのツーリングには拒否反応が強くなった。我な
がら歳をとったなと思わざるを得ない。体力的には未だ少しも不安はないのだ
けれど、楽しさに誘われて出掛けるだけの気力が萎えてきたのだ。
今乗っているバイクは、もう旧くはなったけれど特に不満があるわけでもないし
、故障もなく乗心地も良い。今更新しいバイクに買い替える余裕も、その積りも
ない。
しかし、今すぐバイクを降りることへの抵抗は、やはりある。乗る時間より放って
おく時間のほうが遥かに多くなってしまったくせに、無くなってしまうのはチョッと
残念で惜しい気もするのだ。（我ながら、思い切りがよくない・・・＾＾！）
昔のバイク仲間で、突然降りてしまった人も何人かいる。理由は夫々だろうが
若い人が多い。いつかまた再開できるからだろうか、思いっ切りがよい。年寄
は折角手にした愉しみが一つ減ってしまうことへの抵抗もある。
Ｅｄがバイクを降りたら、さて代わりに何をしようか・・・・？
差し当たってやってみたいのは、これまでなかなか出来なかった東京の街歩
きとか、低い山や丘のトレッキングなどだろうか。Ｊｉｎさんが生きていたら、多
分今頃二人であちこち歩き回っていただろうと思う・・・
以前そういうことをやってみたいと、二人で手始めに池袋から原宿まで歩いた
のだが、残念ながら最初で最後になってしまった。彼の住まい（王子）近辺に
もいいところが沢山あるらしい。＾＾）
カミサンにせっつかれて、このところ立て続けに身体のあちこちの不具合検査を
やった。左目の飛蚊症と視野変形、血圧・血液、睡眠時のいびき、と・・・
結果、左目の硝子体の濁り（コレステロールのようなもの？）と眼底に薄い膜状
のもの堆積、血圧が高い、悪玉コレステロール値が高い、睡眠時無呼吸症候群
の疑い濃厚で要精密検査・・・等々。
そりゃあね、これまで殆ど病気らしい病気もせず７２年も生きてきたんだもの、詳
しく調べりゃ悪いところが出てくるのは当たり前でしょう。医者に診てもらうと、次
々検査をさせられ、「放っておくと大変なことになります」なんて脅かされて、いつ
の間にか薬漬け、検査漬けに・・・なりそう。
長生きはしたくない、と云いながらあれこれ心配したり、治療を受けたりするなん
て何だか変。もう十分生きたのだから、そろそろ”老い”を受け入れようと考えた。
今感じている諸々不具合は、云ってみれば老化現象であって大げさに考え過ぎ
ていた気がする。耐えがたい痛みとか他人の助けが必要なほどの不具合なら兎
も角、少々の不便や不調は”こういうもの”と思って付き合うことに決めた。＾＾！
事の成り行きで先日、無呼吸症候群の精密検査を勧められ一晩検査入院する
ことに決まっていたのだけれど、昨日その予約をキャンセルした。看護婦さんが
理由を聞かせて欲しいという。
「仕事の関係で都合が悪くなった。予定が決まったら改めてまたお願いします」。
（方便です。ごめんなさい）＾＾！
