「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうもォ、しゃくねつゥ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!涼風希望~!)
こんにちは、ネーさです。
依然としてアチチなここ関東・多摩エリア……
エアコンではなく、
天然の涼風が吹き始める日を心待ちにしながら、
さあ、夏の読書タイムですよ。
本日は、こちらの新書作品を、どうぞ~♪
―― シャーロック・ホームズのすべて ――
著者はロジャー・ジョンストンさん、
ジーン・アプトンさん、
原著は2012年に、
画像の日本語版は2022年6月に発行されました。
英語原題は『THE SHERLOCK HOLMES MISCELLANY』、
かの《名探偵》シャーロック・ホームズさんに関する
雑学を収集したmiscellany(文集、雑録)です。
「めいたんていィのォ、ちしきィあれこれッ!」
「ぐるるるがる?」(←訳:トリビア事典?)
前回記事ではエドワード朝の英国を舞台にした
田中芳樹さん著の冒険物語『白銀騎士団』を御紹介しました。
対して、ヴィクトリア朝のミステリ活劇といったら、
やはり、シャーロック・ホームズさんの
右に出る者はいませんね。
ホームズさんの探偵譚が
初めて活字になり、発表されたのは、
『緋色の研究』(1887年)でした。
以来、100年を余裕で超えてなお、
ホームズさんの令名は世界中に轟いています。
この御本では、
ホームズさんのプロフィール、
記録係ワトスンさんの人となり、
作者コナン・ドイル卿の生涯、
物語中のさまざまな謎などなど、
とにかくあらゆる”ホームズさんネタ”を
追っかけてゆきます。
ま、つまり、
ホームズさんファンの著者さんたちによる
推し活みたいなものね♫
「あつめにィ~あつめェましたでス!」
「がーるるぐるるがるる!」(←訳:ホームズさんのすべて!)
ホームズさんの誕生日は?
どんな食べ物が好き?
ワトスンさんが負傷したのは肩なの?足なの?
といったファンの方々にはお馴染みの疑問、
ホームズさん関連の名所や
銅像・記念のプレートはどこで見られる?
と、↑こういった文章は
従来の雑学事典に似ていますが、
この章はこだわってるわね!
よく調べたなぁ!
と感心させられたのは、
『舞台上のホームズ』(183ページ)
『スクリーン上のホームズ』(194ページ)
『テレビに登場したホームズ』(209ページ)
『音で聴くホームズ』(226ページ)
の各章です。
「いつもォ、めいたんていィはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:人気の演目!)
『ストランド』誌に連載されたホームズさんの物語は、
1893年には早くも舞台にかけられます。
ただし、
著者のコナン・ドイルさんのあずかり知らぬところで。
そして、1900年には無声映画が、
1933年にはトーキー映画の短編が、
以降もカラー映画作品の、
英国や米国のテレビシリーズの、
百人百様のホームズさんが続々と誕生しました。
はたして、どのホームズさんが、
ドイルさんの想い描いた《名探偵像》に
いちばん近いのでしょう……?
「あのひとォ、かなッ?」
「がるるぐるる!」(←訳:この人かもね!)
全ページの隅から隅までを
熱く染める
ホームズさんへの限りない愛情。
また、巻末の
訳者・日暮雅通さんによる『訳者あとがき』も
必読の面白さですよ。
シャーロッキアン諸氏はもちろん、
ミステリ愛読家さんも初心者さんも、、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
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