テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 百年超、推し活やってます。 ~

2022-07-27 20:53:57 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうもォ、しゃくねつゥ!」

「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!涼風希望~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 依然としてアチチなここ関東・多摩エリア……

 エアコンではなく、

 天然の涼風が吹き始める日を心待ちにしながら、

 さあ、夏の読書タイムですよ。

 本日は、こちらの新書作品を、どうぞ~♪

  

 

 

   ―― シャーロック・ホームズのすべて ――

 

 

 著者はロジャー・ジョンストンさん、

 ジーン・アプトンさん、

 原著は2012年に、

 画像の日本語版は2022年6月に発行されました。

 英語原題は『THE SHERLOCK HOLMES MISCELLANY』、

 かの《名探偵》シャーロック・ホームズさんに関する

 雑学を収集したmiscellany(文集、雑録)です。

 

「めいたんていィのォ、ちしきィあれこれッ!」

「ぐるるるがる?」(←訳:トリビア事典?)

 

 前回記事ではエドワード朝の英国を舞台にした

 田中芳樹さん著の冒険物語『白銀騎士団』を御紹介しました。

 対して、ヴィクトリア朝のミステリ活劇といったら、

 やはり、シャーロック・ホームズさんの

 右に出る者はいませんね。

 

 ホームズさんの探偵譚が

 初めて活字になり、発表されたのは、

 『緋色の研究』(1887年)でした。

 以来、100年を余裕で超えてなお、

 ホームズさんの令名は世界中に轟いています。

 

 この御本では、

 ホームズさんのプロフィール、

 記録係ワトスンさんの人となり、

 作者コナン・ドイル卿の生涯、

 物語中のさまざまな謎などなど、

 とにかくあらゆる”ホームズさんネタ”を

 追っかけてゆきます。

 

 ま、つまり、

 ホームズさんファンの著者さんたちによる

 推し活みたいなものね♫

 

「あつめにィ~あつめェましたでス!」

「がーるるぐるるがるる!」(←訳:ホームズさんのすべて!)

 

 ホームズさんの誕生日は?

 どんな食べ物が好き?

 ワトスンさんが負傷したのは肩なの?足なの?

 といったファンの方々にはお馴染みの疑問、

 ホームズさん関連の名所や

 銅像・記念のプレートはどこで見られる?

 

 と、↑こういった文章は

 従来の雑学事典に似ていますが、

 この章はこだわってるわね!

 よく調べたなぁ!

 と感心させられたのは、

 

 『舞台上のホームズ』(183ページ)

 『スクリーン上のホームズ』(194ページ)

 『テレビに登場したホームズ』(209ページ)

 『音で聴くホームズ』(226ページ)

 

 の各章です。

 

「いつもォ、めいたんていィはァ~」

「ぐるるがる!」(←訳:人気の演目!)

 

 『ストランド』誌に連載されたホームズさんの物語は、

 1893年には早くも舞台にかけられます。

 ただし、

 著者のコナン・ドイルさんのあずかり知らぬところで。

 

 そして、1900年には無声映画が、

 1933年にはトーキー映画の短編が、

 以降もカラー映画作品の、

 英国や米国のテレビシリーズの、

 百人百様のホームズさんが続々と誕生しました。

 

 はたして、どのホームズさんが、

 ドイルさんの想い描いた《名探偵像》に

 いちばん近いのでしょう……?

 

「あのひとォ、かなッ?」

「がるるぐるる!」(←訳:この人かもね!)

 

 全ページの隅から隅までを

 熱く染める

 ホームズさんへの限りない愛情。

 

 また、巻末の

 訳者・日暮雅通さんによる『訳者あとがき』も

 必読の面白さですよ。

 シャーロッキアン諸氏はもちろん、

 ミステリ愛読家さんも初心者さんも、、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

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