テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ いま、オリオン座の下で ~

2017-02-06 22:00:24 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 げんきだまァ、とどいたァみたいィでスゥ!」
「がるる!ぐっるるぅ~!」(←訳:虎です!勝ったぞぉ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ふっふっふ♪
 我らがユーヴェが勝ち点を積み上げ、
 エネルギーがチャージされた本日の読書タイムは
 ちょっと苦手な理系のノンフィクション作品にチャレンジです。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  



        ―― 面白くて眠れなくなる天文学 ――



 著者は縣秀彦(あがた・ひでひこ)さん、2016年11月に発行されました。
 以前に御紹介しました『面白くて眠れなくなる植物学』と同じくシリーズの、
 こちらは“天文学”版です。

「おほしさまァ、でスかァ~♪」
「ぐるるがる!」(←訳:星座のお話!)

 いまは冬。

 天体観測を趣味にしておられる方々には
 とっても嬉しい季節ですよね。
 空気が澄んでいて、
 月が、火星が、木星が、星座を象る星々が、
 春や夏よりハッキリ見える……

 でも、よく考えてみると。

 無数の星があるのに、
 なぜ、夜空は暗いんでしょう――

「むゥッ??」
「がるっ?」

 星が無数に存在するなら、
 夜空の隙間という隙間にも
 必ず遠くに星があるわけで、
 全天は星に埋め尽くされ、明るく輝いているはず。

 そう、理論上は、夜でも空は明るいはずなのに、
 実際には暗いのは、なぜ?

「えッとォ~…?」
「ぐ~るる?」(←訳:う~んと?)

 《オルバースのパラドックス》と称されるこの命題の解に、
 最も早く近付いたのは、
 なんと!
 小説家のエドガー・アラン・ポーさん!

 ポーさんが見抜いた、
 パラドックスの答えとは――

「なァるほどォ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:そういうことか!)

 この御本には、
 理系を得意とする御方には基礎の基礎、
 しかし文系の科学オンチである私ネーさにとっては
 感心させられてしまう情報が
 惑星直列のように
 整然と詰め込まれています。

   一番星を見る方法は?

   宇宙の一番星を発見せよ!

   北極星は移動する?
 
   勇者オリオンの右肩がなくなる日……

   見られると縁起がいい星、って?

   惑星からハズレてしまった星のエピソード……

「あはァ! それェ、きいたことォありまス!」
「ぐるるる!」(←訳:冥王星だ!)

 そして、現在注目されている
 《アストロバイオロジー》とは。

 宇宙における生命の起源、進化、伝播、
 および未来を研究する学問についても
 著者・縣さんは触れています。

 天文学・生物学・地球物理学など
 多様な分野を網羅する
 新たな研究が問いかけるのは――

 《我々は何者か? 我々は何処に行くのか?》

「あわわわッ?」
「がっるるぐる~!」(←訳:でっかい命題~!)

 手に余る大問題も
 やさしく解説してくれる
 初心者さんのための天文学入門書、
 オリオン座がよく見えるこの時季におすすめです。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 

 
コメント
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