Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

音楽ネタその320:奥田民生

2008-08-05 00:53:30 | Weblog
日本人のアーティスト続きで奥田民生にいってみよう。

ユニコーン時代から数えるとかなりのキャリアがあるように思う。この人の音楽で私が好きなのは、なんといってもその歌詞。くだらない虚構のラブソングが非常に少なく、むしろ、どこか内省的というか、自分という存在に向き合った内容に惹かれるね。

洋の東西を問わず、また音楽のジャンルを問わず、世の中の音楽の9割方はラブソングだと思う。ただ、ポピュラー・ラブソングの中で歌われる恋愛の世界は、ドラマや映画と同じく、あくまで虚構の世界。よくラブソングを歌う歌手へのくだらないインタビューで、「この歌詞は実体験に基づくものか」という問いに、それっぽい答えを寄せるアホな歌手が多いが(爆)、実際の恋愛ほど文学や音楽に馴染まないものはないように思ったりする。それこそ、千差万別であり、受け手側は、文学や音楽に多少の共通点を見出して共感しているだけなのだ(以上、私見)。

片や、この人の歌詞の世界は、そういうところからかなり遠いところにあり、むしろ「旅」とか「放浪」とか、そちらの方で虚構をうまく築いているところがすごいと思う。今までの日本人アーティストにはないパターンではなかろか。

映像は「イージュー・ライダー」。「イージュー」とは業界用語で30のこと。もう既に彼は30代ではないと思うが、30代日本人男性への見事な応援歌だと思うが如何か。ちなみにこの歌、私のカラオケの定番(爆)。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその319:小野リサ(part2)

2008-08-05 00:25:15 | Weblog
暑い。暑すぎる。夏だからしゃあないが、暑い。昼飯やタバコを吸いにビルの外に出た瞬間、ありえないくらいの熱気がまとわりつく。こういうときは、やはりラテン・ミュージック、それも徹底的に熱い音楽(サルサやサンバ)かけだるい系(ボサノバ)に限る。というわけで、日本人であるにもかかわらず、ボサノバ・プレイヤーを代表するミュージシャンの中で最もズルい存在、小野リサさんに再登場願おう。

なぜズルいかといえば、この人の声質。あのけだるい感じ、どう考えてもボサノバにフィットする。熱唱型はボサノバには合わないのだ。

というわけで適当にYouTubeを物色したところ、"Besame Mucho"を発見。これ、私もキャバレー生バンド営業をやったことがあるのでわかるが、大昔からこの手の生バンド営業に必ず使われるinterludeの類だ。水商売の生バンドにおいては、まず必ず演奏されるが(笑)、大本は恐らく1950年代当たりのラテン・スタンダード。映像が安っぽいカラオケみたいなのがいただけないが(爆)、さすがリサ姐御、このけだるさは天下一品だ。ご堪能あれ。

(Butzmetz社長)