Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

音楽ネタその110:Emily Remler

2007-07-20 01:42:38 | Weblog
今宵のネタは、女性のジャズ・ギタリストの草分けであるEmily Remlerを取り上げてみよう。

残念ながらもう20年近く前にわずか32歳という若さでこの世を去っている(結構美人だ)。プレイスタイルそのものは、そこそこ巧いが驚くほどというわけでもない。オーソドックスなビバップをベースとしているのだが、そもそも女性でジャズ・ギターというところが珍しい。

私は自称フェミニストだし、(ごく一部を除き)どのようなフィールドであれ才能に男女の別などはないと考えているが、そもそもジャズという世界に女性が入ってくる余地はなぜか少ないように思う。せいぜいヴォーカルとピアノくらいで、ピアノでも世界的な名声を得ている例は女性の場合それほど多くないように思う。その理由はよくわからないが、クラシックなどと比べると演奏の「場」に多少原因があるのかもしれない。推測でしかないが、それこそ、ジャズは、演奏するのにかなり高度な技量が必要であるにもかかわらず、発表の場所として場末の酒場などのnon-high-societyで成立する音楽なので、女性というよりはオトコの場という図式になるからなのだろうか。クラシックのヴァイオリニストやピアニストなどには素晴らしい女性のプレイヤーが目白押しなのにね。

これが管楽器や打楽器などになると更に少なくなる。サックスなどには女性のプレイヤーが少しいるが、トランペットやトロンボーンなど、女性のプレイヤー人口は極めて少ないように思う。まあ、金管楽器と木管楽器の違いというのはあるかもしれないが。

昨日のライブ(エイドリアン・ブリュー@ブルーノート東京)では、ベーシストが21歳の若い女の子だった。まあ、腕前はそこそこなのだが、見ていて感じたことは「見た目があまりクールではなかった」ということがある。たまたま彼女がそうだったのかもしれないが、彼女はガイジンの割にそれほど背が高くなく(決して偏見ではないので念のため)、なんだか「逆にベースに抱えられている」ような雰囲気だったからだ。同じようなことがギターなどの比較的大型の弦楽器にもあてはまるのかもしれない。でも、よく考えると、自分の歌の伴奏という形式でギターを弾く女性はたくさんいるな(例:Joyce,小野リサ, Joni Mitchell, 中島みゆき(!), 森山良子(!!),等々)。彼女たちは非常にいいギターを弾くしなぁ。。。

うーん、書いていてわからんようになってきた(笑)。多分、ジャズという音楽の特性なのかもしらんな(意味不明な結論)。
(Butzmetz社長)