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真夏のカサブランカ




丈夫で長持ち、おまけにお安く、年中出回っているので、うちには年がら年中ある花、カサブランカ。

先週のような暑い日が続いたら、さすがのカサブランカもすぐダメになってしまうかと思ったのだが(香りが濃厚でむせかえるほどだった)、この週末は一気に気温が下がったおかげで、しばらくはこのままりゅうとした姿を保ってくれそう。

涼しげ...

昔、真夏に黒のアメリカンスリーブのタートルネックを着ている友人を見て、別の友人が「私は涼しげな女が好き」と褒めたのを思い出す。


七夕に使った筆が出しっぱなしですね...今、気がついた。
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いちごとタイムのシャルロット




イングランドはいちごが旬である。

日本のように粒揃いのいちごはなかなか手に入らないが、甘くておいしいイングランド産のいちご、ウィンブルドンからこっち今が旬だ。


昨日は娘の友達が遊びにきてくれたので、ムース系のさっぱりしたケーキを何か...と、いちごに庭のタイムを合わせてちょっと大人っぽく香り付けしたシャルロットを作った。

日中は暑くてオーブンを使う気にはならないので、前夜に冷たい風にあたりながらビスキュイを焼いておく。
青い夜のしじまに焼くケーキ...いいなあ。


お友達にあなたのイメージで作ったと言ったら、「そんな風に言われたの初めて」と喜んでくれた。いいお嬢さんである。


わたしは語源や謂れを調べるのがとても好きで、シャルロットは女性の帽子ことかとずっと思い込んでいたが、語源には諸説あるようだ。

70年代、母のお菓子の本に「シャルロット」「マルキーズ・アリス」「ピーチ・メルバ」などといったエポニム、いったいどんな味なのか見当もつかないような美麗な名前のお菓子がいくつも掲載されており、心躍らせたものだった。
あの本はどこにいったかな...
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ブッラータといちご




イングランド南部は、今週いっぱい猛暑の予報だ。
今日も午後3時ごろ、めちゃくちゃ暑くなりそう...

天気予報の最高気温は30度に届かないくらいなものの、とにかく家屋が寒い冬に最適化するよう作られているので暑い。
小さめの窓、分厚いレンガの壁、たくさんある壁...
夕方、家の西側の壁はあつあつで、夜中まで冷めない。

さすがに20時ごろになると涼しく(22時ごろまで明るいのは明るい)、窓を開けていると冷たいいい風が吹いてくる。が、更年期のため体温調節がうまくできないのだろうか、とても疲れる。

食欲がないわけではないが、スイカばかり食べているのを見かねた夫が用意してくれたランチは、ブッラータといちご。

いちごに粉砂糖を少々まぶして数分マリネ。
皿にブッラータをあけ、いちごをのせる。
オリーブオイルとバルサミコビネガーを振る。
フルール・ド・セルをすこーしだけ。

それだけの、料理とも呼べない料理だが、これがものすごーく美味しいの!! 
たんぱく質とミネラルが摂取できるし。

今週末のお客さんの時も、これで乗り切ろうか...
オーブンを使ってビスキュイを焼いてなんかいられない...

生のパイナップルを合わせるのもおすすめ。
パイナップルはバルサミコ酢にとてもよく合う。
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海外で東京オリンピック報道を見る



2020年3月22日に東京駅前で撮影したもの。
この数日後にイングランドへ戻り、翌日から一回目のロックダウン突入。
それ以来、入国後14日間の隔離が面倒で帰郷できていない...
オリンピック関係者は隔離なしなのに、ですよ!!



こちらの東京オリンピック関連ニュースで見かけるのが、

「東京オリンピックをきっかけに、新型コロナウイルス感染が広がるのを日本人は非常に恐れている!」

という報道だ。

長くて数分のニュース枠で、日本の世論を「新型コロナウイルスの感染拡大を恐れている」を強調して伝え、落としどころをつけるためだろうか、「オリンピック開催が、新型コロナ感染を日本国民に広める確率はきわめて低いのに、心配しすぎなのでは」というトーンになりがちである。

その言い方では一面しか伝わらないと思う。


新聞を読むと、日本の実情に沿った報道が多いことが分かるが、テレビのニュースや、特にスポーツの特集になるとBBCでさえも、アスリートや組織委員会やアドバイザリー・ボードなどの、いわゆる「オリンピックで直接利益を得る人」「関係者」「中の人」など、バイアスのかかった人に拡声器を持っていく。

そりゃあ、海外で出場が決まっている選手や、IOCの弁護士に話を聞きに行ったら、開催は妥当だと言うだろうよ...と昨夜もニュースを見ながら思ったのだった。
大変不公平だと感じる。
まるで日本人が大袈裟で感情的で、分からず屋みたいではないか。


日本の感染者や死者数はアジア内では高い方だが、欧米に比べると格段に低い。
人は自分たちのスタンダードでものを測る。欧米人にしたら、日本は感染者も死者数も低いのに、なぜそんなに反対するの? 予防も対策も万全だ(<バブルはもう破れているけど)と、委員会も言っているのに...いう感じなのだろう。

そしておそらく、外国人選手や外国人関係者は、自分たちが日本入国後の隔離期間や、日々の検査、ワクチン接種などで大変優遇されており、日本人の間ではワクチンの接種が予定よりも遅れ、この先の見通しすらつかず、病院が逼迫し、入院もできない人が多く出続けていること他を知らされてもいないのであろう。

子供が飢え、医療従事者が疲弊し、病気になっても入院もできない時に、誰がアスリートから勇気を「もらう」ものか。子供にどんな未来を「与える」と言うのか。


わたしは、日本の国民の不安や恐怖や怒りは、東京オリンピックがもたらすかもしれない新型コロナ感染拡大だけにあるのではなく、このような状況下でも、国民の健康や命より、一部の人と組織が得る利権の方が断然優先され続け、単なる私的なイベントが、民主的な手続きで止めることができないという不安と怒りにあると思っている。

国力というものは、世界的企業の数や富豪の多さ、あるいはGDP、ましてやコンビニに並ぶ商品の数ではかられるのではなく、最も弱い人がいかに尊厳を持って生きられるかにある。


BBCにも投書をしておいたが、どなたか読んでくれているのかしら。
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la cocotte 26センチ




すき焼きやしゃぶしゃぶなどの鍋用にと買ったストウブは、直径30センチだが高さがない。
煮込み用のストウブは、深いが直径24センチ。

両方とも鶏一羽丸ごとにはわずかにサイズが足りない。

夏のセールで26センチ深鍋がとーっても安くなっていたので思い切って買った。おお、大きい!
とてもすてきなストウブ・グレー。ステンレスの専用蒸し器も付いていて大満足。
夫も「美しい鍋だなあ」とためつすがめつ。

上写真が、ずっと試したかった「チキンのハーブとガーリックの丸蒸し」、早速作った。


丸鶏は、いつもはローストにする。
フォークで穴を開け、塩胡椒をすり込んで溶かしバターやオリーブオイルなどをかけ、香味野菜を敷いた上に置き、オーブンの低温120度で2時間半ほど黄金色に焼き、アルミに包んで30分はしっかり寝かせてから切り分けるのが好きなのだが、鉄鍋でゆっくり蒸すレシピ、ずっと試してみたかった。

皮を剥かないガーリック40房に塩と砂糖とオイルをしっかりまぶして鶏肉の周りに散らし、ローズマリー、タイム、バジル、イタリアンパセリなどありあわせの生ハーブとローリエを刻んでふりかけ、ごく弱火で2時間から3時間ほど蒸す。
とてもジューシーに仕上がり、底に残る鶏のスープもとっても美味。

熱々でもおいしいし、このところ英国も猛暑なので、そのまま冷まして冷蔵庫で保存、翌日、冷たいサラダにするか、冷たい麺に合わせるか...

次回は中華風味にして、残りをおかゆにしたい!
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