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Brugge Style
hampshire life

居住予定地からは離れているが、先月滞在して気に入った Four Seasons Hotel に今日の午後戻って来た。
休暇ではなく、明日からまた家探しなのである。
わたしの心情を反映するように曇る空。ああ、「分別と多感」を持ってくることさえ忘れてしまった。
予定では昨日(15日)からモルジブに行く予定だった。
転居が決まってからは、その日から引っ越し業者が入るように調整しなおしたのだったのだが、遠距離で家探しをすることの意外な難しさと、わたしのビザの問題などもあり(第一段階で取得する6ヶ月有効ビザは先週取れました)、今の段階でまだ家の候補の一件も見つかっていない、という...
ホテルの部屋には Hampshire Life というエルデコのような地元誌が置いてあり、巻頭には「今月のおすすめ物件」などとタイトルがついた、例えばリビングルームが4つ、寝室が6つ...温水プール...2エーカー(8000平方メートル)の豪邸や、3つのコテージ(それぞれに3寝室とその他)から成る5エーカーの豪邸などが、わたしをせせら笑うようにカラー紙面を飾っている。おいおい、ハンプシャーには富豪しか住んでいないのか?
こんな何千エーカーの土地に住んだとしたら、スカーレット・オハラになったような気分が味わえてお得でしょうけど。
グランドピアノと3メートルのダイニングテーブルが入るリビングルームのある、3寝室のつつましい賃貸を探してるだけなのに英国の現実は厳しい。このままこのホテルに住みたいです。
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馬車

今回、娘は日本からのお客さんと一緒に初めて乗せてもらった。
わたしは歯科予約時間が迫っていたのでこのようにお見送り。
わたしのかわりに娘の親友(ブルージュっ子でやはり馬車は初めて)が乗った。
神戸生まれ神戸育ちのわたしは大人になるまで異人館になど行ったことがなかったが、やはりそういうものなのだろう。
自分の地元で滅多な観光はしないものである、と。
馬車、30分で36ユーロ。大人が4、5人は乗れるようです。
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ブルージュで憩う
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パリから戻り、つかの間ブルージュの家で憩う。
これからブルージュのことを「第二のふるさと」などと呼ぶのだろうなあ、と思う。
第二のふるさと、ありますか?
個人的に定義すると、ふるさととは「自分の居場所があると感じられるところ」で、別に一度だけ訪れたことのある街や海辺、駅などでもいいと思うのですけれど。
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タリスという名の欲望の電車

日本から来た友人とパリで合流するためタリスに乗る。
思えば、高速列車タリスに乗ってブラッセルからパリまでの1時間15分の旅をするのもこれが最後かもしれない。
ブラッセル/パリ間はタリス、ロンドン/パリ間はユーロスターだからだ。
ブルージュからは一日に往復一本ずつパリ直行便があり、それに過去13年間で何往復乗ったことか(月一の単純計算で156回?産後や車移動時などを差し引いても100回?その7割としても70回?)。
ブラッセル/パリ間は非常に混雑するが、ブルージュ行きは朝も夜も回送電車並に空いている。まるで乗ってはいけない銀河鉄道に乗っているかのようだ。
車窓から見る季節の移り変わり、時間の移り変わりを見るのが好きだった。田舎街発、パリへの夢と欲望を抱きながら。
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落水荘

先日訪れたパリの百貨店地下に展示してあったレゴ製の Fallingwater 。
わたしのようなミーハーなフランク・ロイド・ライトファン向けには、この展示作品をさらに小さくしたレゴのセットが販売されており(99ユーロもする)、マジで購入するかどうか身をよじって悩んだ。引っ越し前ゆえに見送ったが。
Fallingwater を「落水荘」というのは名訳だ。
漢字を処理する脳の部分は、驚いたことにと言うべきか、そうに違いないと言うべきか、言語を処理する部分ではなく、絵画などを処理する部分であるらしい。なるほど、漢字がイメージを喚起する力は、ずしっと腹のあたり、いや全身に快楽として来る(来ませんか?)。
義理父が日本語の本を見て「なんでそんなに画数が多く、覚えるのも難しい字をわざわざ使うの?」と問うたことがあった(からかいではなく、真面目な質問)。この快楽は漢字によって整備された世界の住人にしか分からないのだろう。
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