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Brugge Style
saint-emilion
ボルドーから車で東へ50分弱の地点にあるサン=テミリオン村。
ワインに興味のない方でもボルドーワインの産地のひとつ、サン=テミリオンの名前はご存じだろう。
「ボルドー近郊のワイン産地のひとつで、歴史地区は周辺の7つのコミューンの景観とともに、「サン=テミリオン地域」の名でユネスコの世界遺産に登録されている」(ウィキペディアより)
人口2000人ほどの小さなサン=テミリオン村は、小高くなって周囲を葡萄畑に囲まれ、淡いはちみつ色をしたロマンティックでかわいらしい村だ。
その名の由来になった隠者・聖エミリオンの伝説も、石灰岩をくり抜いて作った教会も神秘的でいい。
(この教会はツアーのみで入ることができる。ツーリスト・インフォメーションで要予約。フランス語のツアーしかないが、日本語や英語の訳をもらえるので必見です)
ここを観光客が年間50万人訪れると聞いた。
もちろん、ワインを求めて。
今はまだシーズンオフで、葡萄の木はどれも高さが30センチほどで葉も出ていない。
村内のホテルや商店も閉まっているところが少なくない。
しかしこの面積の中のワインショップとレストランの多さには驚かされる。
しかもレストランの質の高さ! わたしが宿泊したホテルにはミシュラン2つ星のレストランがあり、すばらしかった。そしてホテル内、ほかのお客さんほとんどなし...こういうシチエーションが好きだ。
まるでワイン関係の店だけが入った超高級ショッピングモール(ドバイにあるみたいな)が村の形状をしているかのようだ。
ブルージュにチョコレート専門店が多いよりも、ラスベガスにカジノが多いよりも、密度的にはもっと多いかも。
この村、かわいらしくてメルヘンな雰囲気を装っているが、うなるほどのお金が隠されているのだということがすぐに見て取れる。この村と周辺葡萄畑の地下200エーカー(東京ドーム17個分ですって)に広がる採石場のように。
採掘された石はボルドーなどを建設するのに使われたそう。採掘後の空間は自動的に最適なワインセラーに...
......
モエの旅行記にしては役立つ情報を最後にひとつ。
ボルドーから電車を利用してサン=テミリオンを訪問する場合、現在(2019年9月まで)リブルヌ(Libourne)から先が鉄道工事中につき、ボルドーからリブルヌまで電車利用、リボルノからサン=テミリオン間がバス代替サービスになっています。チケットの購入方法や料金は通常通り。
通常はボルドーから電車で30分ほどで行けるものの、バス乗り換えのために計1時間弱くらいかかるとか。
バス乗り換えリブルヌの駅はとても小さく(サン=テミリオンはさらに小さく無人駅)、バスにも張り紙があるため、乗り換えを見誤ることはなさそうです。
サン=テミリオン駅から村中心までは徒歩で20分ほど。
それでも行く価値はあります!
わたしは車で行き、葡萄畑が延々と広がる光景を想像していたのだが、道は市街地を通り抜ける、と行った感だった。あちこちに「シャトー」あり。
サン=テミリオンから車では10分ほどのポムロール(Pomerol)にも行けばよかったと後悔...試飲をしないのなら(わたしは数年前から断酒中なのです!)見るところはないかも、と...次回必ず。
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