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イングランドの最も小さい市、名は「泉」




先日、「初秋の最後の晴れの日」だという予報に感化されて、ちょっと遠くまで初秋の行楽へ、ということになった。
夫が週末を挟んでアメリカ出張へ行くため、その罪滅ぼしの提案だったようだ。


たまたま愛読のガーディアン紙の記事に、消費者情報雑誌 Which? の「イングランドの最も魅力的な行楽地 トップ10」という記事が出ており、行き先を決めるのは簡単だった。

もちろん、ミーハーは一位を選ぶ。

わが家から車で約2時間30分、サマセット州にある「イングランドで最も小さい市」ウェルズを目指し、英国南部のサリー州から、ウェストサセックス州、ハンプシャー州、ウィルトシャー州と風光明媚な土地...しかもストーンヘンジも...を西へ通り抜け、一路。

(ちなみにウェルズWellsは、英国連合王国の国家のひとつウェールズWalesとは違います)


ウェルズはその名の通り「泉」という意味である。一枚目の写真も、すぐ下の二枚目の写真も、手前に写っているのが今もこんこんと湧く清らかな泉だ。
オフィーリアの死体が流れてきそう(ミレーの絵画)...

背後は司教館 Bishop Palace。まさに宮殿だな、この規模は。




ウェルズ大聖堂(<明日書くつもり)の存在により、中世から小さいながらも(現在人口は一万人程度)ウェルズは「市」である。
イングランド最小の都市として知られ、実際、シティ・オブ・ロンドンに次いで2番目に小さいのだとか。




自然の景観美を追求し、左右非対称で、広大な苑池から構成される英国式の自然風景式庭園。

こういう場所は英国内のあちこちにたくさんあるが、こちらは格別だった。
三人の庭師によって管理されていると主庭師さんに話を聞いた。わたしはその道のプロに話を聞くのが好きなのである。
三人では当然間に合わず、常時、多くのボランティアが働いているそうだ。




司祭館、入り口...
司祭館にこんなに頑丈そうな門や城壁、堀が作られたのは、プロテスタントにしょっちゅう攻められたからだそう...
結局、イングランドはプロテスタント(英国国教会)の国になる(16世紀ヘンリー8世の宗教改革期に始まり、17世紀の名誉革命へ)。




司祭館入り口付近には、お茶の飲めるお店がたくさんあり、ついふらふらとクリームティーを...

アフタヌーンティーは食べられない(あんなにたくさんの炭水化物を食べたら倒れてしまう)ので、わたしにはクリームティーがちょうどいい。

この雑さもザ・英国。


消費者情報雑誌 Which? の「イングランドの最も魅力的な行楽地 トップ10」
1. Wells, Somerset
2. Avebury, Wiltshire
3. Port Sunlight, Merseyside
3. Corfe Castle, Dorset
4. Grasmere, Cumbria
5. Lavenham, Suffolk
6. Llangollen, Denbighshire
7. Ludlow, Shropshire
8. Stamford, Lincolnshire
9. Cartmel, Cumbria
10. Church Stretton, Shropshire
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