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Brugge Style
北ウェールズの「英国最小の家」
英国、ウェールズ。
北ウェールズの海沿いの街(村?)コンウィにはThe smallest house in Britainがある。
ガイドブックにも必ず掲載されている有名な家だ。
イングランドはサリー州の家から車で北上すること5時間半、ついにずっと訪れてみたいと願っていた北ウェールズのグウィネズ地方へ。
目当てはもちろん世界遺産にも登録されている、グウィネズのエドワード王時代の城砦と城壁(Castles and Town Walls of King Edward in Gwynedd)だ。
13世紀にウェールズ地方を制圧を果たしたイングランドのエドワード一世が、ウェールズ反乱軍鎮圧のために建設した海沿いの中世の城のうちの四城。
そのうちの一つ、コンウィ城は、この英国一小さな家の後ろに建っている。
上の写真だけではその小ささが分からないので、人が入っている写真を...
隣の家と比べても小さいですね。
去年10月29日に浸水し(この家は港の目の前に建っている)、2022年春まで内部公開はされないのだとか。
......
英国(正式名称はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国)に住まうようになって、最初に悩んだのがこのブログ上での国名の表記のしかただ。
日本語ではヨーロッパ大陸の側に浮かぶ英国島の国全体をを指して「イギリス」と呼ぶ。
しかし、慣用であるとはいえ、「イギリス」は「イングランド」でしかない。
英国を構成するのは、イングランド(イギリス)、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの四つの国(カントリー)であり、ウェールズやスコットランドの人に向かって「イギリス」「イギリス人」というと訂正されるであろう。
それぞれのカントリーが英国議会に議席を持ち、自治政府と議会があって首相がおり、程度の差はあれ立法権もある。
英語とは全然違うウェールズ語、スコットランド語、アイルランド語もある。
当然、「民族」意識や誇りは高い。
たとえばウェールズのケルト文化は、フランスのノルマンディー地方に源のあるイングランドの文化とはもちろん違ってい、特にケルト神話やドルイドが司る宗教、伝承(アーサー王と円卓の騎士!)、音楽、わたしなんかよりずっと詳しい方もいらっしゃるであろう。
わたしの親友もケルト系の文化が好きでとても詳しく、ウェールズを憧れと親しみを込めて「あの異郷」と呼ぶ。
とはいえ国際的にはこの四つの国は非独立国であり、国際社会においては一つの「国」英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)である。
残念ながら食事には地方の特色があまりなく、どこに旅しても同じような(まずい)ものを食べさせられるのはどの地域も同じなのはほんとうーに残念なことである(笑)。
こちらはウェールズのシンボル、赤い龍。
ウェールズ国旗にも意匠されている。
そういえば英国の国旗ユニオン・ジャックは、イングランド、スコットランド、アイルランド国旗の三つを重ねたものだが(ウェールズはすでに13世紀にはイングランドに征服され、16世紀には法律によってイングランドに正式に併合されたため)この赤い龍がもしも四つ目として重ね合わせられていたとしたら、どんなユニオン・ジャックになっていたのだろうか。
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