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Brugge Style
alexei volodin, piano とロンドンこのごろ
恥ずかしながらアレクサンドル・ボロディンAlexander Borodinとアレクセイ・ヴォロディンAlexei Volodinの名前の区別がつかなかったのだが、今回、アレクセイ・ヴォロディンのリサイタルを生で見てやっと謎が解けた。
ちゃんとアルファベットのスペルを覚えよう...BとV、RとLの違い...いまだに苦手。
Performers
Alexei Volodin piano
Repertoire
Medtner: Fairy tales: in B flat minor, Op.20 No.1; in B minor, Op.20 No.2 (Campanella); in E minor, Op.34 No.2; in A minor, Op.34 No.3; in F minor, Op.42 No.1 (Russian Tale); in F minor, Op.26 No.3; in G sharp minor, Op.42 No.3; in C sharp minor, Op.35 No.4
Prokofiev: Sonata No.3 in A minor, Op.28
Rachmaninov: Sonata No.1 in D minor, Op.28
メドナー(日本ではメトネル表記)がすばらしく、とても趣味のいいプログラムだと思った。もう一回聴きたい。
アンコールのラフマニノフのプレリュードもよかった。世紀末の雰囲気。
......
最近よく聞かれることなどを。
全く科学的でない、一住民の体感です。
2020年2月末日、英国では20人の新型コロナウイルス感染者が確認されている。
英国では航空機の乗り入れは禁止せず、リスクがあると考えられる人々に検疫を受けさせ、追跡調査を行い、比較的功を奏しているようだ。
スコットランドではドライブスルー形式の検査ができるようになった。ちなみにスコットランドでは感染者は報告されていない。
今週はわたしは月曜日から金曜日までロンドンの中心のホテルに宿泊していた。
夫が出張で、わたしには毎日毎夜ロンドンで何かしら用事があったから...ってどうでもいい情報か。
いろいろなところで普段は多く、今は少ないのは...やはり中国の団体客だ。
常に観光客で混雑している百貨店セルフリッジはかなりガラガラ、大英博物館は普段よりはややすいていた。
博物館では、日本の卒業旅行の小グループらしき人や、大学生の研修旅行なのだろうか、団体で来館されているのを何組か見かけた。
この前に人がいないというのは滅多にないことだ。
オペラ、バレエ、リサイタル、レストランなどの会場にも連夜行ったが、普段と変わらぬ様子、どこも満席。
ちなみにこれらの会場は7割か8割が高齢者である。
地下鉄も普段と同じように混雑している。
マスクをする習慣も、手洗いをする習慣もあまりないため(BBCで記者が手の洗い方を紹介していたがお粗末なものだった。しかも手を洗った後、ドアノブをがっちり掴んでは意味がないではないか...)、感染が広がったら早いのではないかとすら思う。
次に、一番よく聞かれることについて書く。
わたしの主な行動エリアである、ロンドンの中心部にあるレストランやカフェ、百貨店や商店、劇場、レクチャー会場、地下鉄、ウーバーやタクシーなどの交通機関では、アジア人を避けたりなどの差別的な行動に遭遇したことはない。これには地域や、どんな社会的属性の人が集まる場所かというのも大きく関係すると思うが。
英国は階級社会であると同時に、昔々から移民や外国人が非常に多い。特にロンドンは人種のるつぼである。
「差別意識」というのは誰もが持ちうる感情だが恥ずべきであり、だからこそコントロールしなければならず、それをしない人にはサンクションがある...という意識が社会で広く内面化されているのだろうか。
つまり「差別感情は持ちうるからこそ、差別はしない」という筋。
さらに、英国人はすべてではないが、ロンドンの社会的地位や教養レベルも高いと自負している人たちは、(少なくともあからさまな)差別をしないのは特筆に値するかと思う。
数年前、カナダの研究に、保守的で差別的な人ほどI.Qが低いという結果があった。たぶんロンドンの彼らは、より高い教育を受け、より進歩的な考えを持ち、よりI.Qが高いと見られたいという欲望も持っていると思う。
わたしはロンドンが好きだ。
もし、今の段階でロンドンに来られる予定の方のご参考になればうれしい。
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