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Brugge Style
swan lake, natalia osipova
ロイヤル・バレエ『白鳥の湖』。
Natalia Osipovaのオデット・オディールにはDavid Hallbergのジーグフリードが配役されていたのだったが、彼が芸術監督を務めるオーストラリア・バレエ団の手が離せないらしく、1週間前にReece Clarkeに変更とのお知らせがあった。
Natalia Osipovaは全体的に唯一無二な感じがとてもよかったが、オデットの演技はわたしにはちょっとくどすぎた。
まるで阪東妻三郎の映画に出てくるナヨナヨした、動作にいちいちタメの多い女性のようだった。
オディールは多くのダンサーが妖艶に演じるのを、どちらかというと無邪気で愛らしく演じて大変魅力的だった!
前回の2018年のLiam Scarlett版初演時には、なんとオディールのヴァリエーションで32回転グラン・フェッテの代わりに、挑発的で猛スピードのピケ・ターンをやって人々の度肝を抜いたのだったが、今回はすたすたと中央に歩み出て装飾の多いグラン・フェッテで会場を沸かせた。
彼女は振り付けで、個性や独自の解釈以上の結構好きなことをやっていると思う。どこまでが各ダンサーに委ねられているのだろう...
Reece Clarkeは非常に美しい若い男性ダンサーではあるものの、踊るのが精一杯で、まるで黒衣のよう。思い出したように苦しそうな顔芸をするのがおかしかった。前回の『オネーギン』と同じで、愛と悲しみに引き裂かれているのはNataliaだけという...今後に期待。
大きい白鳥のMayara Magriの美しさに釘付けにされた。
(写真は2018 ROHから拝借、Photograph by Bill Cooper)
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