花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

黒羽白髭長蛾

2007年05月17日 22時17分32秒 | 蝶・蛾
最近ゲテ成分が控えめになっている当ブログであるが、自然のものをテーマにしている以上、元来は普通に良いものとゲテながら良いものが3:1くらいであるべきものなのだが、絶対量的にゲテ生物が増えるのにはあと少し待たねばならない。

写真は、クロハネシロヒゲナガ。
名前にやる気は無いが、存在感的には随分やる気があるように見えるターンA蛾。
目で見る分には、白い糸くずがフワフワしているように見えて、停まったところで本体にようやく気付ける。
背景上方のカラスノエンドウの花からもサイズが知れるだろうか。

本体部分がとりとめの無い小虫だけに、一芸の業が光る。

日没風景 2

2007年05月16日 23時04分33秒 | 春夏の風景
先のものが良い感じであったので、日を改めて望遠での太陽写真。
あるいは目が潰れるかとも思ったが、暗いレンズ・暗いファインダーのおかげでさほどの問題はなかった。

写真ではずいぶん赤いが、実際はそれほどではない。

円のゆがみ具合がなかなか。

1枚目からここまでで3分。
ポジションが最善ではなく、手前の建物の避雷針が邪魔だが動きが分かりやすくなって逆に良かったかもしれない。
次善のポジションでも、短いタイミングを逃すとワヤなので決行。
結構厳しい。


おまけ。
ISO100・1/4000秒・F45ともなれば太陽も暗い。
雲と、空気とレンズとCCDの汚れで木星のようになっている等倍トリミング日の丸写真。
これはおもしろい。

日没風景 1

2007年05月16日 21時30分34秒 | 春夏の風景
ずいぶん日の高くなったこの頃、タイミングが合うと夕日と撮りたくなる。
中天の青から西方の黄金色まで、雲の表情と合わせて良いグラデーションが出た。


シャッタースピード1/1000と1/2000の2枚。
後者の方が夕日らしいが、記憶色的には前者が近い。
もっと高い所から低い所へ沈む日を撮れればベストだが、盆地在住の身にはなかなかそういうポジションを思いつかない。

河骨

2007年05月15日 21時11分00秒 | 春夏の花
コウホネ。
漢方薬では川骨と書くが、普通には河骨と書くらしいがどちらでも知った事ではない。
良い水面に反射具合の一葉。

睡蓮と同時期に咲くので見劣りする事はなはだしい、親指と人差し指で作る輪くらいの大きさの花。葉が仰々しい分、余計、花が貧相に見える。


縁起の悪いげな名前は茎から根の白さが由来らしいが、花の形も充分に気味悪い系で、見て心癒される感じのものではない。



貴船川

2007年05月14日 21時45分06秒 | 春夏の風景
三脚はスリムなのを一応持っているが、かさばるのでよほど用意周到に目的を定めている時にしか持たない。
α9xiとの2台体制になって、もっと持たないようになった。
でも、スローシャッターの写真は非常に好みなので、やっぱNDフィルターも買おうとも思いつつ。

この時も、手持ちの限界域でスローシャッターに挑戦。
こういう場合はせめて2秒はシャッタースピードが欲しいが、三脚が無いので1秒で我慢。
写真は、無謀にも銀塩の方で撮ったもので、手のひらに吸い付くようなα9xiといえどもフィルムシフト式手ぶれ補正は無いので4枚中2枚は失敗してしまった。
しかし、暗部の色の出方がデジタルとはまるで違って、個人的には非常に面白がっている一葉である。


ちなみの、デジタルで撮った方。
暗いめに撮ったものではあるなど状況は違うが、今回は正直こちらの方が好み。
アナログは未だ要研究の部分が大きい。

藤 4

2007年05月13日 23時32分40秒 | 春夏の花
平地ではとっくに終わった藤であるが、山の上では今ちょうど見事に咲いていた。
青味の強い山藤である。美しいが、その邪悪な生態を知っていると、山肌に被さるような咲き方に複雑な感情も抱く。
写真は、ずいぶん高く遠いところに咲いていたもの。


目の高さよりいくらか上の良い位置から咲いていたもの。
目で見た分には充分以上であったが、広角写真にする分にはもう少し量があると良かったか。


見下ろす位置のもの。
更に下には貴船川のせせらぎ。木の下闇がジメッとヒヤッとした雰囲気。

鴛鴦 10

2007年05月12日 19時49分40秒 | 
連休明けの今週はいつもより仕事が10割増くらいできつかったが、黄菖蒲とオシドリの組み合わせで写真を撮りたくなったのでろくに睡眠もとらずに行ってきた。

黄菖蒲の咲き具合はイマイチであったが、オシドリが居るべきところに居てくれたので助かった。しかし2時間ほど粘ってチャンスが30秒ほどしかなかった。
自動露出が異様にアンダーになったのを補正したので画質も最悪だが、まるまるハズレにはならなかったので良しとしよう。


春紫苑と。花とオシドリの組み合わせは自分的にはとても新鮮だが、場所的な問題が難しい。


新緑の中のオシドリも良い。ただ、冬には大勢居たのにもう1つがいしかここには居なくなっていた。


また増えてもらえると良いものだが。

躑躅 2

2007年05月10日 01時15分59秒 | 春夏の花
凄まじい赤とピンクと緑。緑は、カエデの新緑。
こういう原色の美も押さえておかないと、渋さの美とか言っても足りないものになる。

先々週の梅宮大社のツツジ。
その時はまだ蕾が主だったが、もうそこらの道端の植え込みのツツジも満開から萎れたのまでになっている。


麝香揚羽蝶

2007年05月09日 01時09分35秒 | 蝶・蛾
春紫苑に停まったジャコウアゲハ。
羽が痛んでいるのは、襲われたというより羽化の時にちょっと失敗したっぽいシワ具合に見える。



黒いアゲハ系はバッチリ写らないと何の種類かわかりづらい。これはゴツゴツのボディの赤斑が、写真ではあまり写っていないが目では見えたので疑いも無くジャコウアゲハ。
今までアップ分のジャコウアゲハは、ネットで調べる限り赤斑が無くてもジャコウアゲハとされていたり、スワロウテイル部分が立派なのがクロアゲハよりジャコウアゲハな感じがしたのでそうしていたが、やはり黒揚羽かなぁと言う気が強くしたので、変えた。
イマイチ理解に至っていないが。

杜若 3

2007年05月08日 00時18分27秒 | 春夏の花
かきつばたが咲くと、晩春から初夏に季節が早足で変わっていく。
ソリッドでハードな造形は、まさにその知らせの役にふさわしい。
青い花としては最大級のボリュームも、渋くゴージャス。

写真的には、超望遠で遠近感を飛ばした上の線の太いボケ味で渦巻くような緑が綺麗な背景になってくれた。



別の場所で、水草に混じる白いかきつばた。
去年までは覚えが無いのだが、誰かが植えたんだろうか。

王道的ではないが、白いのも別バージョン的な美しさがある。

天狗蝶 4

2007年05月06日 21時31分14秒 | 蝶・蛾
後ろからテングチョウ。
羽の付け根の逆立った毛が暖かげな一葉。
この蝶の羽が光の角度によっては青く光るというのは知らなかった。
羽を広げて停まることがそもそも少ないので、これはけっこうレアな写真ではあるまいか。


普通に真上からの写真。
普通には青く光らないが、言われて見てみれば付け根あたり青っぽい。

大池寺

2007年05月05日 21時41分46秒 | 春夏の風景
お寺の庭。
本来であればこの季節、刈り込みの緑のウネウネが全部ツツジなので花が咲いてピンクになるそうだが今年はハズレだということ。
前衛的と言い切るにはちょっと趣味が悪いのではないかとも思う、作為を隠しもしない庭だが、すぐ隣で工事をガンガンやっていたことによる印象点のマイナスを考慮せねばなるまい。

この写真はフィルムから。
特に室内写真でよくやる事だが(このブログのものでは初だが)、デジタルでは明るめに撮った室内と暗めに撮った室外の2枚を合成して、人間が目を介して脳が見る印象に近づける作為を、1枚のフィルムの明るめにスキャンしたものと暗めにスキャンしたもので合成してみた。
フィルムの質が悪すぎて作業に心浮き立つものが無かったのでイマイチ違和感の残る仕上がりに。


もう一枚。
シャッタースピード1/6秒くらいの縦持ちだったので手ブレしてるかと思ったが、まぁ充分。背景の木が風に吹かれる感じが良い。
この28mmF1.8、良いレンズだなぁ。

真鴨 3

2007年05月04日 23時03分54秒 | 
この季節の風物詩、鴨の子育て。
この親は人間に対して完全に無警戒だったので、いつに増して近くで撮れた。
いい具合なので、オリジナル画像もアップさせてもらってみた。

普通に街中の池で子育てをするのはカルガモだとの思い込みが強かったので、最初妙な顔のカルガモとしていたが、ちゃんと目で見てみたら、これはマガモだ。
妙な顔の、という発想が考えるほどありえない。
ヒナの姿も、良く見ると顔の模様がちょっと違う。

マガモは越冬地からどこかへ帰っていくと、これも思い込んでいたので意外であった。
あと、マガモのメスを狙って写真にしたことが無かったので、実は良く知っていなかった。
ちょっと調べてみると、カルガモとマガモの雑種でマルガモと呼ばれているのもあって、これはそれかもしれないがイマイチ分からないのでご指摘頂けるとありがたい。

マガモ?マルガモ?

マジで、こういう盆暗は良くやらかしているので、笑ってないでご指摘いただきたい。




ヒナのアップ。
近くで見ると、毛が全然柔らかそうでない。遠目に見るより人相が良く見える。足が立派。

松葉海蘭

2007年05月03日 22時15分26秒 | 春夏の花
ヒョロヒョロと生えているマツバウンラン。

普通な顔をしてお寺の庭などにも生えているが、これも北米産の帰化植物。
草花の名前を覚えると、けっこう沢山のものが帰化植物であって驚かされることが多い。
これなどはとても小さなものなので、何に紛れ込んでもどこにでも行きそうな雰囲気のものであって納得できるが、地味でヒョロヒョロしているのでタフがイメージの帰化植物とは合わないものもある。

紫陽花 3

2007年05月02日 22時49分50秒 | 春夏の花
気が早く、梅田の地下街を飾るアジサイ。
ハウス栽培の売り物か何かは知らないが、もうちょっと他に何かあるだろうという気がしてならないながら一枚。

梅田の町の小奇麗なエリアの、うわついた表層的な雰囲気はとても好きで、ちょっと裏に入った薄汚いエリアには我ながら意外なほど関心がもてない。あれは若造の気軽に立ち入って良い所ではない。

これも、9xiに28mmF1.8の一葉。埃がスキャンされてるのはご愛嬌。
本来の画角に好ましいボケ具合で楽しく撮れている。