silly ski squadronスキー雑記

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自転車と脂肪細胞の話(主にアディポネクチン)

2010年07月16日 00時31分54秒 | スキーオフトレ
脂肪細胞はアディポサイトカインという物質を産生しています。
ただの中性脂肪の貯蔵場所だけではありません。
でそのアディポサイトカインの中には以下のようなものがあります。おおまかですが。

A:動脈硬化や糖尿病を防ぐもの
◎:アディポネクチン:動脈硬化阻止作用
◎レプチン:食欲抑制作用

B:動脈硬化を促進してしまうもの
◎:TNF-α:インスリン抵抗性を惹起
◎:PAI-1(パイワン):血栓を形成しやすくなる
◎:HB-EGF:血管平滑筋の増殖を惹起

ここで面白いのがRRARγ(Peroxisome Proliferator-Activated Receptor γ)という物質の存在で倹約遺伝子の一つです。倹約遺伝子というのは、かつて飢餓の時期が長かった日本人が長期の年月を経て獲得したものです。
しかしながら現代のように高脂肪食を摂取する機会が増えると、皮肉なことにそれが仇になって肥満やメタボリックシンドロームを惹き起こしてしまう。
なのでそれを抑えましょうと。
ここから少し難しいのですがRRARγのアゴニストを薬として作用させると前駆脂肪細胞から小型脂肪細胞を作りだしインスリン抵抗性を改善させ動脈硬化を防ぐことが出来ます。
しかしながら面白いことに、上記と逆のRRARγのアンタゴニストを薬として作用させたら今度は小型脂肪細胞を増やし、尚かつ脂肪の数も減らす(現時点でアゴニストの薬はありますがアンタゴニストの薬はありません)ので肥満防止にもなるのではないかと言われています。
ちょっと楽しみですね。
おっと薬の話とか本題から離れてしまいました。
アディポネクチンに戻します。
運動することによって脂肪の大きさは小さくなります。そうすると善玉アディポネクチンが増える。
逆に言えばアディポネクチンは太ると減ってしまう上、日本人の半分程度はそれを出しにくい体質なんですね。そのためにも、ますます自転車でメタボを防ぐことにしましょ~!
ただ運動強度はVO2maxの40~60%の中程度が推奨されているのですが、それをサイクリストが守りきれるかどうかは別の問題です(笑)
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