silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

自転車と突然死

2010年07月21日 00時28分55秒 | スキーオフトレ
スポーツ中の突然死の危険性は現在では良く知られるところですが、今までのデータの殆どはジョギング、ゴルフ、水泳、テニスなどで取られています。
古いデータですが図は*相対危険率はランニングの危険率を1.0とし求めたものです。
(1991年 徳留省悟 突然死-スポーツ中の突然死CARDIAC PRACTICE参考)
しかしながらここ数年は自転車ブームであり、またメタボリックシンドローム(私はこの言葉に違和感があります。代謝症候群ってねえ。同様に認知症という呼称にも違和感があります)という概念が広がり、その解消のためにエコ(う~ん欺瞞的な言葉だ)も兼ねて自転車でメタボ解消(なんという妙な造語!)をしようというのがひとつのトレンドとして認知されているように感じます。
自転車はそれだけで病的に面白いので、運動不足解消のための手段として始めてもすっかりハマってしまうことがあります。
でもそれは全然構わない。ある意味人間の“愚行権”の行使です。しかしそれで命を落としても自己責任であるというスチュアート・ミルの理論を私は全面的に支持しません。
それは余りにも非社会的(家族単位や地域単位の小さな範囲で考えて下さい)ではないでしょうか。
なのでやはりそこは趣味の自転車如きで(敢えてそう書きます)命を落とす危険性を増やすべきではない。もちろんスキーもその例に漏れません。
ただ、、、自転車、特に競技会となると自分のペースを越して頑張らなければいけない場面に出会います。競技会でなくとも、せめてあの峠につくまでは頑張ろう、とかそういう日常のサイクリングも含みます。
スポーツ時の突然死の90%は実はスクリーニングに引っ掛からない基礎疾患があり、そしてその実に6割は心臓疾患、特に急性心筋梗塞または致命的な不整脈であると報告されています。
これが自転車で起こらないとは誰が言えましょうか。
とすればその多くはより厳密なメディカルチェックで予めリスクを減少させることが出来るのではないか。そう考えます。
それに引っ掛かったなら、スポーツとせずに運動療法に気持ちを切り替えてペースを考えるべきでしょう(スポーツはパフォーマンスアップのため追い込むことが必須であり、またライバルを蹴落とすことも必要になる)。必要があれば治療も必要です。
要するに最大酸素摂取量のMAXを90%以下に抑えるとかそういうことです。越しそうになったら“誇りを捨てて”ペースを落とすべきであると。
なんなら念のためにAEDはさすがに無理ですが、ニトログリセリンの錠剤又は貼付剤程度は携行した方が良いかも知れません。
長い目で見れば絶対その方が良いです。もし家族を抱える中高年が“追い込んだために”“趣味の自転車で”命を落としたら家族の嘆きはどれほどのことであるでしょう。
私は正直、追い込んだり無理をするのが好きです。
でもこれから屋外で身体を動かすのは厳しい季節です。注意を払ってペダリングしよう、と固定ローラーの上で考えた私でした。
オフトレで命を落としちゃかなわんですからね(笑)
コメント (2)
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