ボイシー日記

手がふさがっていては、新しいものは掴めない。

マーシェンカ キング、クイーン、ジャック。

2017-12-17 17:55:20 | 
ウラジミール・ナボコフの
最近出版されたらしい「ナボコフ・コレクション 全5巻」の
「マーシェンカ/キング、クイーン、ジャック」を
読みました。2作品ともストーリーが面白く、
久しぶりに一気に読んだ感じです。

▽マーシェンカは、ベルリンの亡命ロシア人下宿で
暮らす主人公ガーニンが、隣の部屋で暮らす人から、
間もなくベルリンに出てくるという
愛妻の写真を見せられて言葉を失う。
そこにはガーニンの初恋の相手、元カノの
マーシェンカの姿が写っていた・・・という話。

▽キング、クイーン、ジャックは、
主人公の青年クラフツが伯父夫婦の衣料店で働くために上京し
しばらく暮らすうちに、妻といい仲になり、
伯父を二人で殺害して結婚しよう・・・という話。
こうした“略奪もの”は「死刑台のエレベーター」
「太陽がいっぱい」などもそうで結構好きです。
ナボコフといえば「ロリータ」ですが
20代後半に書いたこれらの作品も
けっこうハマりました。

このシリーズはまだこの1冊が出版されたばかりで
今後全5巻シリーズになるらしいので
飯田図書館に頑張って購入してもらい ^ ^
ぜひ読破したいです。

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