山羊のひとり言

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心では重すぎる2

2006-12-15 23:11:18 | 本と雑誌

大沢在昌の「心では重すぎる」を読み終えました。やはり、重い小説です。小説の形を借りて、作家自身の意見が強く出ている、とも思えます。小説、というもの、そのものが、彼らの代弁媒体であるには違いないのですが、この作品は、顕著な様式を持っています。だから、といって、つまらない作品ではなく、重いけれど、十分にエンターテーメントではあります。

また、これは6年ほど前の作品ですが、既に、イジメや、薬物等の構造的問題、原因を鋭く考察し、読者に納得いく解を提供し、今後の生き方を示唆しています。その先見性と分析力に脱帽します。


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