山羊のひとり言

気が向いたら、コメント(匿名)でひとり言にひと言を

県道沿

2007-04-30 21:39:06 | まち歩き

昨日、今日は、県道311号線と77号線をドライブしましたが、沿道に庚申塔が多いのにビックリです。農耕地なので、多いことは、ある意味では想定していましたが、これだけ多いとは思いませんでした。庚申信仰は、日頃の使役の苦しさとの裏返しだと推測していましたので、農耕地には多い可能性がある、と思っていました。(だから、江戸市内には、あまり見られないと思います。巣鴨の庚申塔は有名ですが、江戸時代、巣鴨は農耕地です)。
農役の苦しさは、我々の想像の外側なのかもしれません。そんな、ことを思わせる庚申様の像の姿でした。


狛犬

2007-04-28 22:15:15 | まち歩き

神社の狛犬が大好きです。威厳があって、ちょっと怖くて、でも可愛いですよね。本来は、獅子だったのが、中国から伝わる間に、犬に変わったようです。そういう意味では日本独自の神の僕ですね。そういえば、鳥居も日本独自の文化のようですので、妙な意味を考えず、素直に考えれば、日本固有の文化である神道の象徴的なものが狛犬君と鳥居なのかもしれません。


仏教の中の神

2007-04-26 19:48:57 | ブログ

唐突ですが、仏教では神、というものが存在しませんよね。お釈迦様をキリストと同じ立場に置くと、それが明白です。キリストは神の子であり、神様でありますが、お釈迦様は、悟りを説いてはいても、神様ではありません。お釈迦様の伝説の中には、梵天が最高神として現れますが、お釈迦様は、その梵天を崇拝している訳ではありませんし、後の仏教の中では、梵天は、お釈迦様を守護する天の一人でしかありません。
結局、これが仏教の(と、いうよりお釈迦様の教えの)真髄を伝えているのでしょう。仏教は本来、生きるための哲学であり、神様を拝する宗教とはちょっと違うようです。お釈迦様が亡くなられてから、菩薩や、天や色々な仏様?が作られましたが、これは、お釈迦様が説いたものではありません。
仏教は、興味深い宗教です。


(続)幽霊人命救助隊

2007-04-25 23:10:49 | 本と雑誌

高野和明の「幽霊人命救助隊」を読み終えました。この本は、作家が、主人公の幽霊たちの姿を借りて、読者の心を救おうとする作品です。彼は、生きることを諦めるな、生きていれば、悪いことばかりじゃない、失敗しても生き直すことが出来るんだ、とメッセージを伝えています。彼の言葉で助けられる人は多いのではないでしょうか?
でも、決して深刻な作品ではなく、ちょっと見は軽い感じの作品なのです。でも、その真髄は深く、涙が出てきます。
是非、色々な人に読んでもらいたい作品です。


志水辰夫

2007-04-23 18:47:21 | インポート

知っているようで、作家を知らないものです。「行きずりの街」を読むまでは志水辰夫を知りませんでした。かなりの力量を持った作家です。文章力も構成力も素晴らしい。特に、登場人物の会話が自然で、作為が感じられず、生きた人間が上手に表現されていると思います。「行きずりの街」は、「アルキメデスは手を汚さない」と「放課後」と平行して読んでいたので、完読まで時間が掛かりましたが、この作家の作品を、また、読みたいと思っています。もっとメジャーであって良い作家だと思います。